悠斗side 5
『美桜ちゃん 大輝がごめんな』
謝ると、美桜ちゃんは
『楽しそうな先輩ですね。二人っきりは無理そうですけど悠斗先輩と一緒なら楽しそうです』
何処まで俺を虜にしたら気が済むんだ?
俺、勘違いじゃ 無いよなぁ・・。
一度帰ってから、駅で待ち合わせすることに・・・。
☆★☆★☆★
待ち合わせ場所に早めに来た俺。
可愛い美桜ちゃんを、駅前で待たせたらヤバイからなぁ。
『悠斗先輩、ごめんなさい。 待ちましたか?』
うわぁ、可愛すぎでしょ。 良かった 俺が先に来ていて。
これじゃあ、ナンパされる。 可愛すぎだっていうの。
『美桜ちゃん 行こうか』
『うん♪』
返事さえ 可愛い。 惚れた弱みってコレのことか?
いやいや、違うだろ。 違わないか?会場近くになったら、混雑してきた。
『美桜ちゃん 人が多くなってきたから 手を繋ごう』
って言うと恥ずかしそうではあったけど、そっと差し出してくれた手を俺は優しく繋いだ。
『悠斗先輩、あの雪うさぎ 可愛い!!』
はしゃぐ美桜ちゃんに、美桜ちゃんの方が可愛いよ。
心のなかでつぶやく俺。
『そうだね。あの雪だるまも可愛くない?』
考えてることがバレないように照れ隠しで、こんな事を言っていたヘタレな俺。
『悠斗先輩は、雪だるま派なんですか? 雪うさぎじゃないの?』
なんて天然な事を言うから 意地悪してみた。
『俺は 美桜ちゃん派です』
『・・・。』
ほらね。顔を真っ赤にしちゃって。可愛いんだから。
ホームで、人の流れに逆らえず泣きそうだった美桜。
偶然廊下で過呼吸で苦しんでた美桜を助けることができた。
冬まつりを美桜と過ごすことができた
美桜には、俺が必要なんじゃないかと勝手に思っている。
俺に寄りかかって、雪うさぎを見つめる美桜。
これからゆっくり美桜との距離を縮めていけたら良いと思っている俺。
美桜、大好きだ。
俺に出逢ってくれて、ありがとう美桜。
【悠斗side end】




