遥翔side 2
ホームルームが終わり、みんなそろそろ帰りだす頃
内藤先生が美桜を連れ出した。30分程で戻ってきた美桜。なんか楽しそうだが、教えてくれない。
ただピアノを弾いただけだよ。としか言わない。まぁ、嫌なことじゃないなら良いか。と思った。
『帰るか?』
『うん』
俺達も帰ることにした。
帰りながら今日のことを決めよう。
『美桜 家まで迎えに行くわ 待ってて』
そう言うと美桜は
『うん。わかった』
すぐに了解をしてくれた。
電車に乗り最寄り駅について、それぞれ帰ることにした。
送ろうか?って言ったら反対側だし、それなら早く迎えに来て。
美桜はそう言ってくれた。
美桜はどんな意味で行ったんだろう?
いやいや、美桜のことだから深い意味は無い。
残念ながら・・きっと。
約束の時間に迎えに行くと、お洒落した美桜が待っていた。
『美桜 可愛いじゃん』
美桜は真っ赤な顔して照れていた
『もう、行くよ』
って怒っているのか? いやいや、あれには負けねぇ。
『はいはい』
はいは、一回でいいの。って言われた。可愛いヤツめ。
『遥翔くん 7組のメンバー めっちゃ居るよ』
美桜の声に周りを見ると、マジかぁ・・。
思わず言いたくなるほど、さっきまで教室で見た奴が・・・
居過ぎだろ・・・。
俺らには内緒で進められてきた。
『7組、3学期も頑張ろう 冬まつりで盛り上がろう会』
突然の事で驚いたが、嬉しそうな美桜だったから まぁ良いか。
俺らが、ここ来なかったら、どうするつもりだったんだろう?
それよりも前から、彩花たちが美桜に 冬まつりの話を散々していたようだ。
偶然がたくさん重なって、今こうしていられることが大切なんだよなぁ。
俺らはクラス替え無いから、焦ること無いんだよな美桜!
大事にしていこう。 7組の仲間も
俺たちの仲も・・・。
【遥翔side end】