遥翔side 1
『ふぇっ 冬まつり?』
おい、驚きの溜息が溢れてるぞ。ったくしょうがねぇなぁ・・美桜は。
『そう。楽しそうだよ』
『うん。行く』
うわ、マジかぁ。あの2年の先輩、絶対に美桜の事を誘ってくると思ってたんだけど。
『彩花と今堀くんも、行くって言ってたよ』
はぁ? なんで? 俺がマヌケな顔してたのか・・・
『知らなかったの? 今堀くん彩花に告ったんだよ。彩花も今堀くんの事、気になってたから、めでたくカップル誕生。結構有名だったのに、今まで知らなかったの?』
結構有名だったのに・・って言われてもなぁ・・
俺、何してたんだぁ?
内藤先生が、教室に入ってきて
『お前たちが気になってるもの、配るぞ~~~』
一人ずつコメントをもらいながら配られる、テスト個表。
『はい 涼 特別講座お疲れ クラス代表頑張ったな。ありがとう3学期もよろしく頼むな。 成績は・・コメントは差し控える』
なんて言うから、クラスが笑いで包まれた。
『はい 遥翔 特別講座お疲れ クラスの盛り上げ役ご苦労 自分の成績も盛り上げろ』
さらにクラスは爆笑の海となる。
(遥翔くんに いっぱい助けてもらったよ ありがとう)
美桜が 口パクしてきた。
(当たり前だ ばーか)
って言ってやる。
『はい 美桜 合唱コンクールの伴奏ご苦労だったな辛いこと乗り越え成績も自己最高叩きだしたな 頑張ったぞクラストップだ おめでとう 3学期も期待してるぞって泣くなよ 頑張ったのわかってるから』
内藤先生、美桜泣かすなよ・・
『はい 恵 ・・・・・・』
クラス全員のテスト個表が配られた。