第2話「踊り狂う馰」
「君は…誰?」
渉は彼女に干渉する。
「私?…私は……」
彼女は下を向く…そして顔を上げ
「私はサリアよ、よろしくね!」
「サリア…俺は渉よろしくな」
「うん!」
サリアは大きく首を振る
「あの、いきなりなんだけどさ…俺ここの町を知らないからさ案内してくれない?」
「え?町ですって?町なんてどこにもないでしょ。」
「だって町じゃん??」
渉は眼を丸くさせる。
「ここは中心都市よ町なんて不粋なものと一緒にしないで欲しいわね!」
何の意地だろうか彼女は必死になっている。
「じゃあ中心都市を案内してくれないか?」
「いいわ、案内してあげる」
「ほんとか!?」
渉はサリアに連れられ一通り中心都市を紹介される。
ある程度過ぎ、サリアは渉に一服しようと告げる。
「サリア…急いでたんじゃなかったのか?」
「あっそうだった!」
ドゴッッ!!
サリアが急用を思い出したのとほぼ同時に中心都市で爆発が起こった。
「はっ!?」
いきなりの爆発で驚く渉
「―――――――私 行くね。」
サリアは爆発の起こった所へ足を踏み出す。
「待てよ!危ねぇだろ!今行ったら爆発に巻き込まれるかもしれねぇだろ!?」
渉はサリアの腕を引っ張る
「この都市には私しかいないの…」
サリアは渉の腕を振り払う。
「またね。また会えたらお話しましょ。」
「何言ってんだよ!」
渉は必死にサリアへ問いかける。
サリアは渉を振り向かず走っていく。
渉は何も出来ないと分かっていながらサリアの後をついていくことにした。
―――――――――――――――――
サリアは足を止めた。
その先に渉は見た豚と兎を足して2で割ったような黒い体に赤い目をした獣を。
サリアはその獣に臆することもなく板を広げる。
渉はその板に見覚えがあった。
将棋盤だ。渉はそう確信した、しかし将棋盤はみるみる大きくなりサリアは空に舞った。
「さぁ!行くわよ!!」
サリアの手から20枚の馰が飛び出た。
ただばらまいただけに見えた馰は次の瞬間具現化していった。
――盤上が光る
「子ぶたちゃん!頭脳戦の時間よ!」
そう一言サリアが告げ獣の1匹が前に出た。
彼女の馰も前に出る。
「将棋…??」
渉はふと声をもらした。
異様な光景に渉は息を呑む。
当然のことだろう。獣と人が将棋をするだなんて森羅万象誰が想像しただろうか。
「このままじゃサリアの"歩"がとられちまう!」
次は黒豚兎(渉が考えたあだ名)の番である。
サリアの歩と黒豚兎がエンカウントする。
サリアの歩が取られたと思った渉は次の光景に驚く。
サリアの歩と黒豚兎の2騎の馰が空に舞い上がる。
「やっちゃえ!ヒナ!!」
サリアの声が響く、その声に同調したかのようにサリアの歩は黒豚兎に襲いかかる。
ヒナの剣が黒豚兎に刺さる。しかし、刺さりが甘かったのか、今度は黒豚兎がヒナに向かって突進してくる。そして、ヒナにクリーンヒット。
「ヒナー!!」
サリアは大声を上げた。今度はヒナが剣




