第1話「電脳世界への誘ひ」
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何度目だろうか、
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俺が意識を失ってから
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「ねぇ、あなた…私と……」
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———あぁ、綺麗な声だな。
心の中で思う。
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「私と、一緒に…将棋…してくれない?」
「…!?」
それは、初めて聞いた言葉だった。
初めてと言うと嘘になるかもしれない。が…
「私には…貴方が必要なの…」
彼女(?)の言葉には魔性のものがあった。
声の主に吸い込まれそうになるのを必死に抑えながら
「俺…?」
渉の初めての言葉だ。
「そう、貴方じゃないと駄目なの。」
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言葉につまる、更に彼女(?)は言葉を重ねる。
「さぁ、目を開けて…私達は貴方を歓迎するわ…」
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「っく…………!?」
必然的に眼を開けた彼に閃光のような光が刺してきた。
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「こ…ここは……?」
そこに広がる世界は地球でしかも日本で17年間過ごした彼にとっては想像もできないものであった。
見渡す限り、「機械」という感覚だ。
「っ…くそっ!眼がチカチカしやがる!」
少年は身体を動かせるか確かめる。
久々の感覚だ、身体が自由に動く。
「………君は…誰かな?」
「!?」
「見かけない顔だけど…」
声のする方に振り向く渉、そこには…朱い髪をした、女の人が立っていた…




