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日常の「漂流転移」  作者: 通りすがりの野良猫
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はじめに

「異世界転移」なんか難しいですな

皆さんも「時代の流れ」とか言う表現使うときありますよね。

でも「時代」と言うものが流れて行くとしたら、流れが渦を巻いたり、局地的に逆流したりも、あると思いませんか?


例えば明日、あなたが家を出て遭遇する世界は、「違う時代の流れ」の影響を受けているかもしれません。

つまりあなたは、知らないうちに、「異世界に転移」してるかもしれません。

でも安心してください、時代の流れる方向が違うだけで、時代そのものは連続しているのです。

つまり、その流れの中から突然、脈絡なくドラゴンやゴブリンは出てこないのです。絶世の美少女を揃えたハーレムなんて、出てきませんでも知らないうちに流れていく先にどんな結末が待っかは、わかりません。


では、ご案内いたしましょう。



私は今日は夜勤だ。ゆっくりと出かけるつもりで、通勤の用意をする。

テレビを着けようとすると、停電している。珍しい。

まあ、仕方ない。とりあえず出かけるとする。


さて街に出ると、なんか変、停電はこの街全体か、信号も止まっている。

それはまあ警官がさばいているから、なんとかなるらしい。

ただ、なんか街に活気がないのを感じる。街いく人の姿がなんか貧相何である。なんか昔、昭和30年代か、その少し後くらいか?

とりあえずは、バスを待ってみるが、なかなか来ない。

ようやく来たバスを見て驚いた。

バスが古い。

小さい頃に乗ったようなやつ。

今日は平日だし、イベントなんかないはずだが。

まあ、バスには代わりない。バス停も変わりない。

駅に向かう。

街の風景を見ると、なんかまたおかしい。

うん、確かにおかしい。

昨日行ったコンビニがない。

そこにはすすきが生えた空き地。

こんなわけないんだが?

さらに行くと、今週末の衆議院選挙のポスターの公示がされているが、ポスターがおかしい。

立憲民主、社民、共産しかポスターがないのだ。

保守、中道のポスターがない。

混乱してきた私は、反対側の窓を見ると、そちらには、いつもの見慣れた風景がある。


バスの窓からの風景が道の左右で異なるのである。

さすがに、バスに乗った他の乗客も、気づいて騒ぎ初めている。


スポット的に、微妙に違う異世界が出現する、 「漂流転移」が、現実に確認された初めての例となったのである。





これからぼちぼち

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