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いのち〜ぷかぷか流れて〜

作者:

小さい頃に読んだ絵本をイメージして書いてみました。

ふと金魚たちが何を考えているのか気になり金魚になりきりました。

あの子たちに意思があるのかもわかりませんが、

何かを考えるきっかけになったなと思います。

僕は金魚

昨日お腹を上に向けてぷかぷか浮かびました

つまり死んだのです


僕が生きてた時のことをはなそうと思います


僕は人に飼われることになりました

でも僕はまだそのことを知らない


さっきまでたくさんの仲間といたはずなのに…

気がつくと1人だった


僕は屋台の狭い水の中でたくさんの家族と他人と泳いでた

あの日そこに何が急に入ってきた

「やばい!みんな逃げろ‼︎」

波が起こり何かに体をとられた

「助けて」

僕は水から出され今までいた水の中よりさらに狭いところに入れられた

みんなと離れ離れになってしまった

「やだ、ここから出してよ」

僕の願いは届かず次は袋に移された

透明なその袋から僕は今まで一緒だった仲間たちを見た

他の奴らは捕まらずに済んだようだ

「僕行きたくない、みんなといたい」

「帰ってこい」

みんながそう言ってくれたがこの願いが叶うことはなかった


僕は悲しみに暮れていた

みんなと離れ、知らないところをどんどん進んでいく

今まで1人になったことなんてなかったからとても悲しかった

(僕はいったいこれからどうなるんだろう…)

暫くすると急に波にのまれた

「うわーっ」

ぽちゃん

波がおさまると僕は広いところにいた

「なんだここ」

今までいたところとは違う

でもキラキラした場所

「ここには僕しかいない」

とても広いところに1人…

やっぱりちょっと寂しい…

「きんちゃん!」

「うわっ」

外になんだか怪しいものが…

(こ、こいつは…)

僕をみんなと離れ離れにした奴だ…

僕は警戒した

あ、怪しいやだ…

すると上から何か降ってきた

(なんだろ…)

近づいてみるととてもいい匂いがした

僕は思い切ってそれを飲み込んでみた

(えいっ)

もぐもぐ

(お、美味しい…)

ひとつ食べると止まらない

(もっともっと)

さっきまで寂しかったのに今は幸せな気分だ

(こんなたくさん食べたの初めて…)

お腹が重くて少し泳ぎにくい…

でも幸せだ

その日から毎日顔が近づいてくると美味しいものが入ってくるようになった


「きんちゃん」

毎日そう呼ばれ同じ男の子が覗いてくる

はじめは怖かったけど今では慣れた

むしろ僕の友達だと思っている

指を出されればそれについて回り男の子を喜ばせる

そんな生活が続いていた

いつくかの月日が流れ男の子も大きくなった

「きんちゃん」と呼ぶのは変わらないが前のように遊んでくれなくなった

僕はまた寂しくなった

もう遊んでくれないのかな…

そんな時この日が来てしまった

僕は長い時間を生きた

もう僕には時間がない…

寿命です

もう体が自由に動かない

いつものように美味しいものが上から降ってくる

でももう僕にはそれを食べる元気がない

「今までありがとう、もう限界みたい…」

男の子は僕の言葉に気がつかない

背中を向けて去ってしまった

僕は届かない言葉を必死に叫んだ

「まだまだ遊びたかったよ、もっと一緒にいたかった」

そして僕の意識は途切れた

たくさんの感謝と少しの寂しさを感じながら…

ゲームなどが普及し生き物の命を軽視する考えが増えてきている気がします。

少しでも皆さんに何か感じていただけましたら幸いです。

乱文で読みにくいと思いますがご覧いただきありがとうございました。

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