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フィリアの信仰  作者: 緑茶おいしい
41/63

決戦前

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ぐだぐだ

行き当たりばったりなので設定が変わる可能性大

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よろしくお願いします。

王都の東北にある王宮に次ぐ広大な土地にある屋敷の門の前に俺達は来ていた。

高さ3mの門を開け、100m程続く屋敷への道を歩いて行く。

庭園は今まで見てきたどの庭園より美しく、緑を基調に様々な色の花がアクセントとして植えられている。

さぞ、名のある庭師が手入れをしているのだろう。

屋敷自体も外から見る限り、非常に丁寧に手入れをされている事が分かる。

だが、この屋敷には俺達以外に、たった一人しかいない事が魔力探索で分かる。

そいつの元に、俺達は一歩一歩と進んでいく。


そして、ついに運命の扉についた。


「やっぱりか……」


扉に触れると、結界が屋敷内全体に結界が張られているのが分かる。

鑑定の結果、外からは入る事ができるが、中からは術者が認めるか、術者の魔力が尽きるか、そして、術者が死ぬまで解けることは無い。という事が分かった。


「二人ともいいか?」


俺は扉を前に振り返る。


「はい」

「うん」


短く、アリスとミラが答える。


「じゃあいくぞ」


そして、俺は運命の扉を開ける。


-------------------------------------------------------------------------------


「それで、どうするんだ大将」


昨晩、俺がアルフレッドと戦う決意をした後、少しでも勝率を上げるために、何をするかという話に

なった。


「とりあえず、金はあるから、時間までに可能な限り装備を整えたいと言いたいが、普段使い慣れてない物を持つと、かえって邪魔になりそうだしな。そういった意味では杖はいらないな」


書斎には俺と、アリス、ミラ、ガラド、しかおらず、他の者達にはもしもの時のために荷物を纏めさせている。


「となると、指輪か。魔力の威力を高める指輪が売ってるはずだが、オークションでもない限り、

そこらの武具屋で売ってるようなのは大した能力が無いな。それなのに無駄にたけえ」


ガラドが渋い顔をしながら、意見を出す。


「でも、無いよりはましなんじゃない?」

「そうだな。品揃えならやっぱり王都のほうがいいか?」


俺の問に、当たり前だという風にガラドが答える。


「あぁ、あそこは大陸で一番多くの物を扱っているからな。一番高級店の店を教えてやるから行ってみたらいい。後はそうだな、少しでも魔力の威力を軽減するローブも欲しいが、普段着けてないものを着けても邪魔か……、大将は魔力関係以外ではアルフレッドに勝ってるのか?」


ガラドの質問に、アルフレッドのステータスを思い出す。


「そうだな、攻撃力と俊敏性なら俺のほうが上だな。特に俊敏性は1.5倍くらいだな」

「そうか。まぁアルフレッドは魔法使いだからな。俺みたいな剣士と違って素早く動き回る事自体そうないから、そんなものか。……だが、そうなるとやはりローブは邪魔になってくるな。

インナーに大将自身の防御魔法をエンチャントしたほうが手っ取り早いな」


ガラドの答えに、俺自身もやはりそうかと、答える。


「こういっちゃなんだが、恐らく俺が自分で装備を作った方が、売ってるのより断然良い物ができるとは思うんだが、対アルフレッド用だと生半可な物じゃなくて、本気でやらなくちゃいけないから

魔力も時間も足りるか微妙なんだよな」


そもそも、装備一つに魔法をエンチャントするのに、膨大な魔力と時間と集中力を必要とする。

俺がエンチャントとして使うのは神話時代の文字で、エンチャント用に使用するとすれば、

馬鹿みたいに魔力を吸い取られる。なので、全装備整えたとしても、魔力切れや精神的に限界がきてる可能性もあるので、できるのは一つか二つくらいだろう。


「魔力が足りないなら、ポーションを飲んだらいいんじゃないの?」


ミラのお馬鹿な質問にいちいち答えないといけないのだろうか?


「ミラちゃん、ご主人様の魔力を全て回復させようと思うと、お腹一杯ポーションを飲んでも足りないと思いますよ」


アリスが代わりに答えてくれて、ミラは「あぁそうか」なんて言っている。


「一応マナ吸収もあるから多少時間はかかるが、魔力に関しては問題ないと言えるが、時間の方は微妙だな……」


時間の指定自体は俺がしたが、恐らくアルフレッドは俺が言わなければ、準備の時間を与えないようにもっと早い時間をしてきた可能性もあるので、なんともいえない。


「となれば、魔石だな」

「魔石?」


ガラドの言っている意味がよく分からない。


「魔石は純粋な魔力の塊だ、だからそれを集めて、魔力を回復すればいいし、いざという時の為の

ストックとしても使える」

「あぁ、そういうことか。でも、魔石の買い占めなんてしていいのか?」


魔石は生活必所品と言える物だ。

大抵の家庭には魔道具があり、その魔道具を扱うために魔石が使われる。

今回の戦いは手を抜けないので、どうせ買うなら買い占めるくらいのつもりで、しないといけないのだが……


「今回は事情が事情だ。ギルド長と領主に直接事情を話して、買い取らせてもらうしかないだろう」


たしかにそれもそうか、国王が洗脳されてる上、国民が危険に晒されているとなれば領主も動くだろうが、


「信じて貰えるだろうか?」


物的証拠も無いのにどうやって信じて貰えというのか。


「私が行くよ!」

「ミラ?」


俺と、ガラドが悩んでいると、ミラが力強い声で言う。


「私は王女だから、ちゃんと説明すればなんとかなると思う。最悪、王女としての命令でさせるから安心して!」


ミラが、任せて、と、ドンッと胸を叩く。


「それじゃあ、決まりだな。時間もそう無い、今からさっそくミラの姉御には行ってもらおう。

大将、領主館にゲートを開いてくれ。俺も行くから安心てくれ」


ガラドに言われて俺はすぐに領主館へとゲートを開く。

そして、すぐにミラとガラドがゲートに入っていく。


残されたのは俺とアリスだけだ。


「アリス、俺は今から工房に篭もるから、助手として着いてきてくれ」

「はい」


工房につくと、本やフラスコ等、さまざまな物が乗せられている机を二人で簡単に整理した後に、

工房内にある、銀を使って魔法で指輪を作成する。

そして次に、魔道具作りに使う、魔力を通りやすい紙、魔力紙に五芒星を書き、外に二重線を引いて

その中に神代文字で魔法威力増加と魔力を込めつつ書き込む。


ちなみに、魔法をエンチャントするのに、エンチャントできる道具には、エンチャントが何個までと限度があり、1つの物に複数個エンチャントすることのできる物ほど、高価な鉱石や素材となる。

道具の大きさにも関係してくるので、一概には言えないが、今、行っているのは銀の指輪で、

銀は金属の中でもエンチャントを複数し易い物なので、俺は好んで使っている。


とりあえず一文字に10分程時間がかかるのと魔力が一文字1000程度持っていかれるので、今の俺だと100文字が限界である。やっていることは精密機械を作っているような物なので、非常に集中力も使うので、100文字一気になんてとてもじゃないができない。


神代時代の文字はローマ字と同じ形式であり、ローマ字で表すなら「mahouiryokuzouka」と神代文字で書けば魔法威力増加のエンチャントができる。これで、どの程度威力を増加できるかは、製作者の腕前次第になるので、俺だと30%といったところだろうか。

世界樹の杖と20%も差があるので、術者の差か材料の差かは分からないが、正直悔しい。

ちなみにエアコンを作った際は温度調節等でもっと複雑だったのだが、割愛。


俺がエンチャントしてる間に、アリスには別の物を作ってもらっている。

一応、危険な物なので、最低限の障壁だけは張りながらさせているが、やはり少し不安だ。

だが、アリスを気にしている余裕も無いので、こちらも必死にエンチャントをこなしていく。


指輪が終わったらインナーに魔法耐性の付与もしなくちゃいけないからな。


途中何度か休憩を挟みながら、アリスに指示をだし、作業を進めていく。


そして、空が明るみ出した頃に、ミラ達が帰ってきた。


「ただいま!たくさん貰ってきたよ!」


工房にを開けるなり、ミラが大きな声で嬉しそうに伝えてくるので、俺達は外にでると、

荷馬車いっぱいに袋に詰められた魔石があったのだ。


「これは……よくこんなに集められたな」


素直に驚きだ。全部まとめると直径1m以上の魔石ができそうだ。


「ふふん!私が一生懸命説得したら納得してくれたんだよ!」


両手を腰に当てて胸をはるミラを横目に、ガラドを見る。


「あぁ、本当だ。そりゃもうすごい説得だったぜ」


ガラドが疲れたように肩を竦めているので、だいたい察する事ができた。


「まぁ、かなりふっかけられたが、別に構わねーよな?」

「あぁ、非常事態なんだから一々金の事なんて気にしなくていい」

それよりも、魔石が来たなら、アリスを手伝ってやってくれ。

魔石が無いと完成しない物も多くあるからな」


そういって、4人で工房に入り、二人はアリスの指示の元、作業をしていく。


「こんなのアルフレッドに効くの?」


手伝っていたミラが、胡乱げな表情でいう。


「効かないけど効く。というか、今集中してるから黙って作業してろ」


インナーのエンチャントがそろそろ終わりそうだが、まだ終わってないので集中力を切らさないでほしい。


まだまだ、やることはあるのだから。


そして、日が完全に登り始めた頃、ようやく準備が全て終わった。


「ふぅ、ガラド、悪いが今から俺達は少し寝るから10時位には起こしてくれ」

「あいよ」


二つの連続エンチャントに加え、マナ吸収をしに何度も移動し、その他の作業もしていたので、

精神的にもう限界だ。

ミラなんてもう床につっぷして眠っている。


俺はミラを抱きかかえると、ゲートを開き、そのまま寝室のベッドに向かい、アリスとミラと三人で

そのまま眠りについた。


----------------------------------------------------------------------------------


「大将、時間だぞ。起きろ」

「ん~……、目覚めに最初に見るのがむさい男って嫌なもんだな……」

「………」


俺は目をこすりながら、体を起こすと、時計を見る。

時刻は10時丁度。

約束の時間まであと4時間。


「すぅ………はぁ………」


大きく息を吸って、ゆっくり吐くと、軽く目が覚めた気がしたので、そのまま、アリスとミラをゆすって起こす。


「う~ん、あと5分……」


定番の言葉を言うミラにチョップをして起こすと、服は昨日のままだったので各自着替えると、1階の食堂に向かう。


「おはよう」

「「「おはようございます。ご主人様」」」


俺達が来ると、食堂に控えていた子達が一斉に挨拶をする。


それに軽く手を上げて答えながら、席につくと、料理が運ばれてくる。

パンにコーンスープにチキンサラダ。

デザートにはバナナやリンゴ等のフルーツが用意されている。

できるだけ、簡単な物にしといてくれと頼んだので、このような内容になっている。


「エメラ、準備はできたか?」


遅めの朝食を取りながら、エメラに荷物の纏めが終わっているか尋ねる。


「はい。必要最低限の物は各自のカバンに、換金できそうな高価な物はアイテムバックに入れてあります。それと、渡された現金の方も……本当によろしいのですか?」


俺が、ドラゴンの売買で得た金額の殆どをエメラに渡しているので、エメラが心配そうに聞いてくる。


「あぁ、最悪の場合、お前達まで巻き添えにあう可能性があるからな。ルーツ達にはガラドを通して頼んであるから、その時は、どこか安全な場所まで逃げてくれ。

何も無ければそのままでいいが、子供達だけは成人するまで奴隷を解放しないようにな。

一応奴隷であるほうが、何かやらかしたとき、主人の責任になるから対処しやすくなるし。

そうじゃなかった場合は、奴隷から開放してやってくれ。まぁ、そこらへんは臨機応変に頼む」


それから、俺は腰に差したショートソードを撫でる。


「あ、あの、その剣は何か特別な魔法がかかってたりするんですか?」


俺は普段、剣は帯刀していないので、エメラが気になったようだ。


「これか?これはただのショートソードだよ。ただ、フィリアに貰った物だから、お守り代わりに

付けてるんだ。あとこれも」


そういって服の下から、フィリアの顔を模した金貨のネックレスを取り出す。


「こんなんでも一応俺は使徒だからな。それに、フィリアに受けた恩は返せてないから、負けないように見守っててくれって感じかな」


そう、現実が嫌で嫌で仕方なかった毎日、いつもアニメやゲーム等で現実逃避ばかり繰り返し、異世界でやり直したいと思っていた俺の願いを、フィリアが叶えてくれたんだ。


もちろん、楽しいことばかりじゃなくて、現在なんて今までにないピンチで本当に死ぬかもしれない、状況だ。でも、それでも、夢を叶えてくれた。


そして、助けを求められた。

だから、絶対に助ける。

そして、俺は、今度こそ自分の本当の願いを……。


「ツキヒト君!準備できたよー!」


先に食事を済ませていたミラが呼びに来る。


「分かった!ほら、エメラも行くぞ。最後の別れだ」


俺は全員が集まっている庭に向かう。


「全員事情は聞いてると思うが、俺はこれから王都にいる悪いやつをやっつけに行ってくる。

だけど、今回はちょっといつ帰れるか分からないから、エメラの言うことをちゃんと聞いて

いい子にしてるんだぞ」


「「「はい!」」」


子供達の元気な返事を返すが、いつも俺に懐いている子達は不安そうにしており、ミリスが不安そうな顔と声で聞いてくる。


「ごしゅじんさま、ちゃんとかえってきてくれる?」


俺は膝を付き、ミリスの視線に合わせると、優しく頭を撫でる。


「あぁ、当たり前だ。

俺には新しくできた夢があってな、ミリス達が大人になって、好きな人ができて、そしてその相手が俺に挨拶をしにきたら、「お前にうちの娘がふさわしいか試してやる!」って言ってやるのが夢なんだ。

他にも皆のウェディングドレス姿をみたり、子供を見たり、そんな幸せな未来が見たい夢があるんだ。だから、ちゃんと帰ってくるよ」


親ばかっぽい願いを口にすると、ミリス達が大きな声で言ってくる。


「わたし、ごしゅじんさまがだいすきなの!だから、わたしごしゅじんさまとけっこんする!

だから、ちゃんとかえってきてね!」

「あー、ミリスちゃんずるい!わたしもごしゅじさまとけっこんする!」

「「「わたしもわたしも」」」


ロリっ子達の猛烈アタックに唖然としてしまうが、ガックシと肩を落とす男の子組を見て、

少々頬が緩んでしまう。


安心しろ、どうせ、子供がよくいう「わたし、しょうらいおとうさんとけっこんする」だろうから、

頑張ればお前達だってなんとかなるさ。


「あ、あの……、ツキヒト公爵……、どうかご無事で……」

「あぁ、ディーナも悪かったな。この後は家に帰っていいからな。だけど、俺との関係は黙っていた方がいいだろう。万が一の場合は危険が及ぶかもしれないからな。」


昨日と打って変わって、殊勝な態度のディーナに驚きつつ、優しく声をかける。


「私、ツキヒト公爵に受けた恩は決して忘れません。もし、この子達の行き場が無くなるような事があれば、当家の力で絶対になんとかしてみせます」

「あぁ、その時はよろしく頼む」


俺は右手を差し出すと、ディーナも恐る恐ると手を差し出し、握手をする。


他の者達とも別れの言葉とまた再会しようと口々に言っていく。


アリスとミラも皆と別れの挨拶をしているようだ。


そんな中、俺はフェルの元に行くと、連れていけないことについて謝罪をする。


「連れて行けなくて悪いな、フェル」

「……いえ、私がいてはツキヒト様の足手まといになってしまいますので……」


今にも泣きそうな表情でフェルが俺を見て、つらい気持ちを抑えながら、なんとか言葉を返す。


「……、俺としては、ちゃんとフェルにしたことの責任は取るつもりだったんだが、ちょっと難しくなってしまってな、それについては本当に悪いと思っている。申し訳ない」


俺はフェルに頭を下げると、フェルは慌ててそれを止めさせる。


「お、おやめ下さいツキヒト様!私は初めてがツキヒト様で良かったと思っています。

ツキヒト様が私を買って下さらなければもっとひどい目にあっていたでしょう。

それに、ツキヒト様は、私にたくさんの物を下さいました。

今まで食べた事の無いような美味しい料理、算数や読み書き等といった知識、綺麗なお洋服にドレス。私、まさか生きてるうちにあんな綺麗なドレスが着れるなんて夢にも思ってなかったんですよ?

だから、あの時は本当に、すごく嬉しかったです。

でも、それよりも、両親を失った私に、たくさんの家族と愛情をくれた事が、一番嬉しいんです。

ここでの生活は、毎日が騒がしくて、でもそれは嫌な騒がしさじゃなくて、幸せな騒がしさで、本当に毎日が幸せで、……、私はまだ、この幸せで騒がしい生活を贈りたいんです。

だから、どうか無事に帰ってきてください」


泣くのを必死に堪えるフェルに、俺は優しく頭を撫でると、我慢できずに、フェルが泣いてしまう。


「あぁ、約束するよ」


あまり長く撫でていると、名残惜しくなるので、フェルの頭から手を離し、無事に帰ってくると、約束をする。


全員挨拶が済むと、最後に俺はエメラとガラドに、これからの事を頼む。


「エメラ、最初にあった時からお前には迷惑をかけっぱなしだったな。でも、いつだってお前は弱音を吐きながら、それでも俺の期待に答えてくれた。

今日まで上手く行けたのは全部お前のおかげだ、本当にありがとう。

それと、お前の魔法の才能は、はっきしい言って俺やアルフレッド以上だ。

お前自身はまだ自分に自信が無くて、そう思わないだろうが、俺が保証する。

だから、どうかその魔法で皆を守ってやってくれ」

「……はい」


エメラは涙を流しているが、それでもちゃんと顔を上げている俺の目を真っ直ぐと見る。


「次にガラド、あー、なんつーか、最初にお前を買った時は、奴隷になった理由が理由だったから、

正直どうなるかと思ってたが、子供達の面倒もちゃんと見てくれるし、冒険者や人生の先輩として

色々教えてくれた事に感謝する。

それで、悪いがまだしばらく子供達の事を頼む。

何かあった時は、やっぱりお前が一番頼りになるからな。

それと、奴隷から開放されたからって、また酔っ払って暴れたり、カジノで借金作るようなことはするなよ」

「あぁ、がき共もいるしな、そんなことはしねぇーよ」


ガラドは口の片方の端を釣り上げ、肩を竦める。


「まぁ、大将も頑張ってこい。生きて帰ってきた時には、今言った恥ずかしい言葉を、皆で散々蒸し返して、悶えさせてやる」


ガラドはそう言うと、右手で拳を作り、前に出す。


「それは勘弁してほしいが、まぁ、皆がそれで笑ってくれるならそれも悪くないな」


俺も右手で拳を作り、ガラドの拳にゴツンとぶつける。

そうして、お互い笑みを浮かべると、拳を離す。


「それじゃあ、行ってくる」

「すぐに返ってくるからねー」

「エメラ、ガラド、後は頼みましたよ」


俺は王都にゲートを繋げる。


「「「いってらっしゃいませ、ご主人様!アリス様!ミラ様!」」」


その言葉を背中で聞きながら、俺達はゲートに足を入れる。


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