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フィリアの信仰  作者: 緑茶おいしい
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決意


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ぐだぐだ

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よろしくお願いします。

「はい大人組、しゅーごー!」


屋敷に戻るなりそうそう、大きな声で大人組を呼び出したのだが、ちょうど昼時だった為、

殆どの者が食事中だった、なので俺達もとりあえず一緒に昼食を取ることにした。


しかし、子供達が一緒に食べたがるので、一緒に食べようと思ったのだが、全員で一緒に食堂では流石に無理なので、たまには青空の下で食べる食事も良いだろうと、庭で食べる事にした。


「ごしゅじんさまこれおいしいよー」


ミリスがフォークに刺した何かの肉を差し出して来たので、それを口に入れる。


「うん、美味しいなー」

「でしょー!」


にこにこと笑顔のミリスや他の子達を見てるとものすごく和む。


「ミラおねーちゃんどうしたのー?」

「おこなのー?」

「げきおこぷんぷんまる~?」


ビュッフェスタイルで食事をしているのだが、ミラは食事も食べずに座っているので、

子供達が心配して声をかけている。


「ううん、なんでもないよ。怒ってもないから大丈夫だよー」


子供達の前で今の態度は駄目だと思ったのか、いつも通りの笑顔を子供達に向けるミラ。


「ほんとー?」

「ほんとだよー」

「じゃあいっしょにたべよー」

「わたし、おさかなきれいにたべれるようになったんだよー」

「へー、それは凄いねー。じゃあ、一緒にお魚食べよっか」

「うん!」


子供3人に引っ張られるように料理を取りに行くミラだが、顔はいつもの笑顔より少し元気がないように見えた。

まぁ、さっきのさっきでいきなり元気に笑ってたら、ちょっと神経を疑うがな。


「フェルちゃん、これ私が作ったの。良かったら感想を聞かせて頂戴」

「えっこれ、アムちゃんが作ったの?すごく美味しそうだね。

それじゃあ、あ~ん、うん、すごく美味しいよ!」

「良かった!あっちのピラフも食べてみて!自信作なんだよー」

「そうなんだ!料理じゃもうアムちゃんに敵いそうにないなー」

「あはは、フェルちゃんはいつもご主人様と一緒にいるからね」


フェルとアムは、アムの作ったビーフシチューを食べているようだ。

あの二人は本当に仲が良いな。けど、アムがあれこれとフェルにしているのは、フェルの様子が

おかしいことに気づいたからだろう。


アリスは何故か女性組に囲まれている。

って、あれワインじゃないのか?誰だ昼から酒を飲んでるやつは。


「そ、それで!夜は一体どんな感じなんですか!?」

「すごく気になります!」

「そうですね、ご主人様は最初は優しいのですが、段々と激しく……」


注意しに行こうと思ったが、やっぱり止めておこう。

俺の直感が行かないほうが良いと言っている。


ガラドは、元冒険者のソニーと一緒に、男の子達に冒険者時代の話をしているみたいだ。

あれ?あいつも酒飲んでんじゃん。


庭で料理を作っている、ユーラに目をやると、顔を左右に振って自分は知らないアピールをしている。

まぁ、いいか。


「ごしゅじさま、これもおいしいよー」

「本当だねー」


あぁ、もしかしたらこうやって皆で食事を取るのが今日で最後かも知れないのか……。

ちょっとセンチメンタルな気分になりかけていると、


「あー!見つけましたわよ、この誘拐犯!」

「うげぇ~」


面倒くさいのがやってきた。


「ちょっと、もうあなたが帰ってきてるんだから、私はもう家に帰ってもいいんじゃないんですの!?というか今すぐ返しなさい!」


外に出てくるなつってんのに、なんで出てくるんだろうこいつ。

まぁ、なんかもうどうでも良くなってきたし、地下の子達も全員呼ぶか。


「エメラー、地下の子達も呼んできていいぞー」


アリスの話に夢中になっていたエメラが、俺の声に驚いて立ち上がり、テーブルに膝をぶつけて痛がってから、屋敷に向かうのを眺めていると


「ちょっと!聞いてますの!?」


ディーナが俺の胸を右手人差し指で差し、左手は腰に手を当てながら怒っている。

俺より頭一つ分小さいので、当然俺が見下ろすことになるのだが、


「何を見下ろしてるんですの!」


まじ、めんどい。


「………はぁ、子供達が驚くから大きな声を上げるのはやめろ。それと見下されたくなければ

俺より背が高くなれ。あと、俺は昨日、王に公爵の爵位を授爵された。

つまり、爵位で言えば君の家より遥かに上というわけだ。だから俺に偉そうにしていると、後で大変な事になるぞ」


俺の言葉を聞き、ディーナがピシッと固まった後、ゆっくりと1歩2歩と下がっていく。


「う、嘘ですわよね?そんな、あなたみたいな誘拐犯が公爵なんて……」

「嘘じゃないよ。災害級の魔物を退治した功績として竜紋勲章も貰ったし、前例としてアルフレッド卿もちゃんといるだろ?」


アイテムボックスから勲章を取り出して、ディーナに見せると、今度こそ本当に固まる。


「わーきれいー」

「ん、皆で仲良く見なさい」


何事かと見に来ていたミリスに、勲章を渡すと、ミリスが勲章を持って、皆に見せに周りに行く。


「あ、あなた!あの勲章が一体どういう物か分かってますの!?あんな奴隷の子に渡すなんて!」

「災害級の魔物を退治した人に貰える勲章だろ?あと、俺は奴隷だろうと平民だろうと貴族だろうと

差別したりしない」

「あ、あ……嘘よ、それじゃあ、本当に公爵に?」


怯えたように俺の顔を見るディーナ。

正直その顔結構そそるな……、えらそうなやつの怯えた顔はご馳走だ。


「本当。えーっと、どこだっけな、っとあったあった」


アイテムボックスから、爵位認定表を取り出して、ディーナに渡す。

ディーナはそれを見ると、震えた手で俺に返すと同時に、土下座した。

もう一度言う。

土下座した。


「もももも、申し訳ありません!ツキヒト公爵!幾度の無礼をどうか!どうかお許しを!せめて

私の首だけでお許し下さい!」


いきなり土下座して自分の首やるから無礼を許してくれって、正直引くわ~。

親の為なんだろうけど、爵位ってそんなに大事なんだろうか?

やっぱ貴族制度って嫌いだわ。


「頭を上げて下さい、ディーナさん」


未だに土下座を続けるディーナの肩に手を置き、顔をあげるように言うと、ディーナは顔を上げたのだが、涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔だった。


美少女でもこれは若干引く。

たぶん自分の好きな子じゃないからだと思うけど……。


「私は別に怒ってはいませんし、あなたの家に何かするつもりも一切ありません。だから安心してください」

「うぅぅ……」


手を差し出し、ディーナが恐る恐る手を取ると、そのまま立ち上がらせる。

そして、ハンカチ、では無理だろうから、ハンドタオルを渡す。


「ほら、これで顔を拭きなさい。せっかくの可愛い顔が台無しですよ」


ディーナがタオルを受け取って顔を拭き終わると、目も目元も赤いまま、未だに泣きそうな顔で繰り返し謝罪する。


「本当に、ぐすっ、申し訳、ありません……」

「構いませんよ。それに、あなたと会った時は私はまだ平民でしたでしょ?その時に随分と失礼な事をしたので、これでおあいこです」


俺は微笑みながら、これでもうこの話は終わりにさせる。


「………。」


あれ?ディーナが小さく口を開けたまま呆けている。

なんだ?まだなにかあるのか?


「ディーナさん?」


俺が声をかけると、ディーナはビクッと体を震わし、急に慌てだす。


「なななな、なんでもありません!アキヤマ公爵の寛大なご配慮に感謝します!」


言い切ると同時に、後ろに向かって走り出すディーナ。

あ、転んだ。

ディーナはすぐに立ち上がると、また走りだし、屋敷の中に入っていってしまった。


ふむ、これはあれか?フラグが立ったのか?

もしかしてハーレム要員の一人になっちゃうのか?


なんて馬鹿な事を考えていたら、


「ごしゅじさま!おんなのこをなかしちゃ、めっ!だよ!」

「あ、はい。ごめんなさい」


ミリスに怒られてしまった。


--------------------------------------------------------------------------------


「さて、諸君。よく集まってくれた!」


俺はわざとらしく、大仰に両手を広げて、書斎に集まった大人組を歓迎する。


「それで、やけにテンションが高いみたいだが、どうしたんだ大将?」


ガラドが呆れた顔で俺のテンションの高さについて聞いてくる。


「ふふふ、そんなに知りたいのかな?この知りたがりやめ!」


くるっとターンをして、ガラドを指差す俺。


「……、なぁ、アリスの姉御。大将どうしちまったんだ?」

「……、ご主人様にはご主人様の考えがあるのです」


ガラドが俺の後ろに控えるアリスに尋ねるが、アリスも俺のテンションの高さの理由が分からないので、それっぽい事を言っている。


「ははは!なんでそこでアリスに聞くんだいガラド君!さぁ、私に直接聞き給え!」


明らかにうざい俺に、ガラドは心底面倒くさそうにし、俺に理由を聞く。


「で、なんでそんなにテンションが高いんだ?」


「はーはっは!そんなに言うなら仕方ないから教えてあげよう!

なんと!なんと!なんと!アルフレッドがまっくろくろすけでした!」


「「「…………」」」


「おーっと、反応が無いと寂しいんですけど!?それともあれかな?俺の言った事がわからなかったって事かな?仕方ないなー、もう一度言うよ!アルフレッドが国王と王子、宰相を洗脳していました!」


「「「なっ!?」」」


今度は皆の反応がちゃんとあった。


「って、ことでまじやばい。明日アルフレッドと会うことになってんだけど、下手したら戦闘になる。あんなチート装備持ってるやつと戦うってムリゲーっていうか負けイベントじゃね?って感じなんですけど、どうしたらいいよ?」


一気にテンションを下げて皆に相談する俺だが、皆はまだ混乱の真っ最中らしい。


「あ、あの。なぜ、アルフレッド様は国王様達を洗脳しているんですか?」


おぉ、あの気弱で臆病で泣き虫だったエメラが真っ先に聞いてきたよ。

これが聞けるのが最後かも知れないと思うと、涙がでてきそうだ。

出ないけど。


「あー、話の内容からすると、どうやらアルフレッドはアリスが欲しいらしい。あ、ちなみにミラは王女だから」


「「「………、えええええええええ!」」」


俺の爆弾発言に皆仲良く驚きの声を上げる。


「あ、あの、ミラさん、本当なんですか?」


エメラダが恐る恐ると、小さく手を上げながらミラに聞く。


「うん、実はそうだったんだ。今まで騙しててごめんね……」

「そ、そんな……私、王女様にあんな慣れ慣れしく……」


戸惑う皆を見ながら、ふと、聞きたかった謎があるので、ミラに聞いている。


「そういえば、なんでアリスや王達はミラが王女だって気づかなかったんだ?」


そう、親である王ですら、ミラがあの時まで娘だと気づかなかったのだ。

一体どういうことなんだ?


「あぁ、あれはね、この神器の力なの」


ミラが、涙型の赤い宝石のネックレスを持ち上げて、俺に見せる。


「神器?もしかして、認識阻害とかそんな感じ?」

「うん、よく分かったね?これをつけると、自分の事を知っている人は、違う人だと勘違いしちゃうの」

「あぁ、だからアリスもいつも一緒にいたのに気づかなかったのか」


俺の言葉に、ミラが「うっ」と小さな声を上げる。

そんなミラ、アリスが近寄り、


「ミラちゃん……、無事で良かった……」

「あ、アリスちゃん!?」

「ミラちゃんも洗脳されてしまったのかと思って……心配で……」


いきなりミラに抱きつき、涙を流すアリスに戸惑うミラが、躊躇しながらも、アリスの背に手を回す。


「心配かけてごめんね……、でも、私もアリスちゃんが心配で、探しに行こうと思ったんだけど、でも王宮からは簡単に抜け出せないし、あの時は外に出ても戦う力も何も無かったから、どうしようも無くて……。それでも探しに行きたくて、そんな時に、この神器を見つけて、やっとアリスちゃんを探しに行くことができたんだ。」

「ミラちゃん……」

「アリスちゃんが大怪我をして奴隷商をたらい回しにされてるって情報を掴んで、それでやっと、見つけたと思ったら、もうツキヒト君に買われてて、……初めて見た時はすっごく驚いたよ。だって大怪我を負ったって聞いてたのに、最後に会ったときよりもずっと綺麗なってたし、その上、男の人の買われてるんだもん。

すぐに私の正体を明かして、アリスちゃんを連れ出そうと思ったけど、3年くらい前からお父さんとお兄ちゃんの様子がおかしくて、アルフレッドも何かしてるみたいだったから、どうしようかと思ってたけど、ツキヒト君もいい人みたいだし、アリスちゃんも幸せそうだから、このままでいいかなって思って……」


ミラはアリスに今までの事を話すと、二人して涙を流す。

女性組の中でも泣いている子もいるみたいだ。


ふむ、これでミラのアリスへの色々な発言の意味が分かったが、それでも随分と間が抜けてると思う部分もあるのだがな。

恐らくそういう所があるから、アルフレッドもわざわざ洗脳しなかったのではないのだろうか?

それとも一度に洗脳できる人数制限があるか……。


二人が泣き止むのを待ってから話を続ける。


「それで、結局どうしよう。アルフレッドはアリスにどの程度執着してるかが分からないけど、

王を洗脳してまでということはかなり執着してると分かる。でも色々と不可解な所もある」


椅子に座り、腕を組みながら頭をひねる俺に対し、ミラは首を傾げながら何が不可解と聞いてくる。


「不可解って何がなの?」


俺は指を一本づつ上げながら述べていく。


「一つ、アリスの両親を冤罪で処刑にしたこと。二つ、アリスを奴隷としてオークションに売るという事。三つ、今まで一切接触が無かったこと。四つ、何故あの場で俺達を洗脳しなかったか」


俺の述べた理由に、皆も頭を傾げ、考えている。


そして、俺は今度は指を一本づつ折りながら理由を述べていく。


「一つ目の理由は、両親を冤罪で処刑し、アリスを絶望させる事。

二つ目の理由は、その上で奴隷に売られたアリスを買取、慰めると同時に自身に惚れさせるため。

三つ目の理由は、アリスが輸送中に見るも無残な状態になってしまったため。

四つ目の理由は、洗脳できる人数に限界がある、もしくは、一定以上の魔力抵抗力を持つ者には効かないから。

以上が俺の考えた理由と答えなわけだが、何か他にあるか?」


周りを見渡すと、ヴィリーナが手を挙げる。


「あのぉ~、王都でもオークションを開いているんですよねぇ?なんで他の場所のオークション会場までつれて行こうとしたんですかぁ?」


その質問には、マークが答えた。


「王都でもオークションは開かれていますが、毎週日曜日と開かれている曜日は決まっているです。

そして、他の街では、オークション開催日が被らないように曜日をずらしているので、恐らくですが、少しでも早く手に入れる為に、近日開かれる街に輸送させたのかと思います」


マークの答えに皆がなるほどと頷く。

俺もオークションがそんな風に開催日が決まっていたとは知らなかった。


「聞けば聞くほど、アルフレッド様が気持ち悪くなってきましたわ」


ミランダがそう言うと、女性陣は全員頷いていた。

まぁ、好きな女を手に入れる為に両親を処刑させて、絶望した所にさらに奴隷として売る。

そして、そこで買い取って慰め惚れさせるって外道にも程があるだろ。


と、思っていたが、絶望してる奴隷の子を買い取って信者にしてる俺が言えた事ではないと

思ってしまう。


「まぁ、どちらにせよアルフレッドとはぶつかるだろうな。

それこそ、アリスを素直に渡さない限り」

「アルフレッドの所に行くくらいなら自決致します」


うん、清々しいくらい潔いよいな。


「まぁ、そんな選択はないから安心してくれ」


ミラと手を繋いで俺の後ろで立っているアリスに向けて言う。


「でも、それだとやっぱり、アルフレッドとやりあう、つーことか?」


ガラドの言葉に全員の視線が俺に集まる。


「そう、なるな……。はぁー、どうしたものか……」

「勝率はどの程度だ?」


頭を悩ませる俺に、ガラドが聞いてくるので正直に答える。


「場所が街の外、どこにも被害が出ないような場所なら7割。

市街地なら2割といったところか」


俺の答えに、多くの物が驚くが、ガラドだけは真面目な顔で思案する。


「そうだな。大将の魔法はどれもこれも派手だからな。被害を出さないようにするとなれば、使える魔法が限られてくる。それに、アルフレッドは歴戦の戦士であり、神器を二つ授かっている。

市街地なら大将の勝てる確率はその位か、もうちょい下だな……」


ガラドは髭をいじりながら、思案にふける。


「あ、あの。外に連れ出すことはできないんですか?」

「無理だな」


エメラの質問を一蹴する。


「俺がアルフレッドとしたら、何がなんでもほしいアリスの為なら、国民を人質にして戦う。

だから、絶対に外には出させない、もしくは何か仕掛けを施して、いつでも国民を殺せる用にしておく」


俺の答えに、エメラがゴクリと唾を飲み込む。


「アルフレッドは、俺が主に子供の奴隷を買って、十分幸せと言える生活をさせているのを知っているし、国民への対応も知っているだろう。だから、絶対に国民を盾にとれば俺に勝てると考えるだろう」


さすがに信仰集めのためとは、分からないだろうが、それでも、今までの行動から考えれば、弱者を救う者と見えるだろう。


「じゃ、じゃあ、アルフレッド様は、その、アリス様の為なら、国民はどうなってもいいとお考えなのでしょうか?」


その質問に俺は頭を縦に振る。


「現にアリスの両親が冤罪で処刑されている。だから国民を殺すことにも躊躇しないだろう」

「大将にとってはまさに天敵だな」

「そう、だな……」


ガラドの言葉に肯定はしたが、実際はどうだ?俺はもしかして国民より、アリスを取るということが

あるんではないのか?


俺はチラリとアリスの顔を見る。


「……、ご主人様の決めた事なら、例えどんなことでも納得致します」


アリスのその言葉を聞いて、やっぱり俺の答えは一つしかないようだ。

俺は椅子から立ち上がり、両手を机にバンッと音を立てて、置く。


「相手は世界最強の魔法使い『ウィザード』の称号を持つ、アルフレッド・ウィザード。

神々の時代の神器である『世界樹の杖』に『フェンリルのローブ』を装備し、俺の10倍程の

戦闘経験があり、魔法に関する能力は俺より高く、恐らく国民を殺す事にも躊躇がなく、

自分が有利に進める為に、王都の市街地で会うことにし、罠をかけている可能性もある。


対して俺は、世界最強に並ぶ魔法を持つが、必殺と言える魔法はどれもこれも広範囲の大威力で

市街地で使えば大惨状、死屍累々、あっという間に大量殺人犯。だから、使える魔法も限られる。

さらに、大した装備も無く、戦闘経験もまだ3ヶ月程、魔法に関する能力もアルフレッドより低い、

そして、相手の罠が仕掛けられていると分かっていてもなお、行かなければならない。

そんな俺が、国民に被害を一切出さずに世界最強の魔法使いに勝たなければならない」


俺は天を仰ぎ、大きく息を吸い、ゆっくりと吐く。


「難易度はルナティック。………、前に戦ったドラゴンがイージーに感じる程だ。

だけど……」


俺はそこで一旦区切り、力強く宣言する。


「やってやる!あんなキチガイなファック野郎にアリスは絶対にやらねー!そして、国民にも絶対に被害はださない!ださせない!そして、……絶対に俺は勝つ!」


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