事情
ガバガバ設定
行き当たりばったりなので設定が変わる可能性大
誤字脱字報告ありがとうございます。
一応見直ししてるんですが、やっぱ抜けがありますね。
3/7修正しました。
宿屋につき、カウンターにいたミミちゃんに、奴隷を買ったことをいうと
アリスの食事代を払った。
部屋をツインに変更しようとしたら、アリスが同じ部屋で構わないと言ってきた。
正直、金もそんなにないし俺が床に寝ればいいと思い了承した。
食事代は払おうとしたら、アリスがもっと安いところで済ませると言ってきたが、
気にするなといって、ミミにお金を押し付ける様に渡す。
アリスはしぶしぶと言った感じで引き下がる。
その際、ミミちゃんにアリスの顔を見られた。
「わ!すっごい美人さんですね!」
アリスを見て、ミミが驚きの声をあげる。
「えっと、ツキヒトさんの奴隷なんですよね?
こんな美人だと、かなりお高かったんじゃ?」
ミミが恐る恐るといった感じで聞いてくる。
客のことに突っ込みすぎだと思うが、ミミちゃんはまだ子供だ。
全然許そう。
「いや、5000リアだ」
「5000リア!?絶対嘘です!こんな美人なら数百万でもおかしくないですよ!」
「まぁ、色々あったんだよ。ところで、ミミちゃんは奴隷のことどう思う?」
奴隷ですか?っとミミちゃんが首をかしげならがら考える。
「う~ん。この街には沢山の奴隷がいますし、別になんとも。
冒険者さんも奴隷を連れていること方が多いですし……」
やっぱり冒険者は奴隷を買うものなのか。
「はい、そうみたいですね。奴隷は主人を裏切れないですし」
そういとミミちゃんは、俺の顔を上目遣いで見てくる。
「あの、ツキヒトさんは、その……そちらの方にひどいことなんてしませんよね?」
あぁ、なるほど
「しないよ」
「そうですか、それは良かったです。って、ごめんなさい!変なこと聞いてしまって!」
慌てて頭を下げるミミちゃん
「別に構わないよ。んじゃ、部屋に戻るからご飯ができたら呼んで頂戴」
俺はアリスを連れて部屋に戻る。
まずは照明の魔法で部屋を明るくする。
「ふぅ。アリスも座っていいよ」
俺は鞄を床に置くと、ベッドに腰をかける。
「いえ、私はこのままでいいです」
アリスは扉の前で立ったままだ。
育ちがいいのか、立ってる姿だけでも見蕩れてしまう。
ステータス
【 名 前 】 アリス
【 年 齢 】 15
【 種 族 】 人間
【 職 業 】 ツキヒト・アキヤマの奴隷
【 レベル 】 1
【 体 力 】 60
【 魔 力 】 150
【 攻撃力 】 30
【 防御力 】 20
【 俊敏性 】 30
【 魔 攻 】 120
【 魔 防 】 100
【 スキル 】 火魔法 水魔法 風魔法 回復魔法 探知魔法 魅了lv5 アイテムボックス
魅了がマイナスからlv5になっている
魅了
見る者を惹き付ける
相手を魅了し、言うことをきかせることができる
自分より魅了のレベルが高いものや
強い魔法抵抗力を持つ者には効きが悪い
ふむ、これだけの容姿なら納得だな。
恐らく容姿だけではなく、立ち振る舞いといった物も影響しているのだろう。
それにしても本当に美少女だな。
身長は155くらいか。
金髪に青い目を見るとフィリアを思い出すな。
アリスはなんというか、フィリアを成長させた様な感じだ。
というかフィリアより更に胸がでかいな。これはもう爆乳じゃなくて魔乳と言っても
いいくらいじゃないのか……。
それにしてもどう接したらいいんだろう。
アリスの容姿は最上と言ってもいいレベルだ。
魅了のせいか見ているだけで胸のドキドキが止まらず、
今すぐにでも押し倒したくなる衝動に駆られる。
しかし、これだけの容姿なら、信仰復活の戦力として十分役に立つだろう。
可能なら聖女に仕立て上げるか……。
とりあえず、こっちの事情を話すべきだなと思っていたら、ミミちゃんがご飯に呼びに来た。
「ツキヒトさんご飯の準備ができました!」
コンコンと扉を叩くとミミちゃんが言う。
「分かった、今行く。それじゃ、アリスも行こうか」
俺は立ち上がるとアリスが扉を開けて待っている。
先にどうぞって意味だろう。
アリスを連れて食堂に行く。
「あー、いい匂いだ。これが評判のシチューか」
テーブルに並んでいた料理にリリスが言っていたシチューがあった。
他は、切られたパンにサニーレタスとコールスローにトマトを乗せた簡単なサラダだ。
「うちのシチューは美味しいと評判なので、期待してくださいね!」
ミミちゃんが自信満々に言う。
「んじゃ頂くか。ほら、アリスも座って」
アリスに座るよう促す。
「あの、本当によろしいのでしょうか?」
「いいって、それにもうお金も払っちゃったし」
「で、ですが、奴隷の私がご主人様と一緒の席で同じものを食べるなんて」
まだ言うか。
「あー、命令だ。一緒に飯を食おう」
「っ!」
アリスが一瞬固まると、席に座る。
「よし、それじゃ食べよう」
「……はい」
しぶしぶと言った感じで食事を取るアリス
それを横目にさっそく評判のシチューを一口食べる。
「うまい!本当にうまいなこのシチュー」
「……本当に美味しいです」
アリスもあんだけ渋っていたが、美味しそうにシチューを食べている。
奴隷商ではちゃんとした物を食べさせてもらえなかったのかもしれない。
本当にうまいなこのシチュー、特にこの肉が最高だ。
牛でも豚でも無さそうだ、一体何の肉だろう?
鑑定
オオトカゲの肉
一般的に食用として食べられている食材
俺のシチューを食べる腕が止まった。
「どうかしましたか、ご主人様?」
動きの止まった俺に、アリスが不思議そうに声をかける。
「あ、いや。この肉ってなんだろうなって思って……」
「この肉はたぶんオオトカゲの肉ですね」
鑑定結果と同じ答えが返ってきた。
うん、まぁ驚きはしたけど、一般的に食べられてるし、何より美味いからいいか。
「へぇ、俺のとこじゃトカゲなんて食べないから知らなかったよ」
「そうなのですか?オオトカゲはどこでも食べられている食材だと思っていたのですが、
ご主人様はどちら出身なのでしょうか?」
「ん、う~ん。ものすごい田舎だよ。まぁ、あとで部屋に戻ったら話すよ」
アリスは頷き、そのまま特に会話無く食事が終わった。
部屋に戻る途中、カウンターにいたミミちゃんに美味しかったと伝えると、
ミミちゃんは嬉しそうにしていた。
部屋に戻りベッドに腰を掛ける。
「アリスも座って」
「いえ、私はこのままで大丈夫です」
相変わらず座ろうとしないアリス。
「んじゃ命令、座って」
アリスの身体が一瞬固まると、俺の前、すなわち床に座る。
「いや、俺の隣でいいから」
「ですが、奴隷の私がベッドに腰掛けるなど……」
「だからいいって、俺はそういうの気にしないから」
アリスは立ちがると、躊躇した後に俺の隣に座る。
アリスからいい香りがしてきて、思わずビクッと固まる。
「あの、ご主人様?如何なされました?」
隣から甘い美声が俺の耳を擽る。
やばいやばい色々とやばい。
なにがやばいって主に下半身がやばい。
「あっ……」
アリスはどうやら俺の惨状に気づいたらしい。
顔を赤くして俯いていたと思ったら、急に立ち上がり俺の前へ来る。
そして意を決した様に服を脱ぎ始める。
「っは?」
思わず変な声がでた。
「ちょっと!何してんの!?」
慌てて服を脱ぐのを止める俺。
「私なら大丈夫です。ご主人様なら、私の身体を好きになさって構いません」
アリスが顔を真っ赤にしながら言う。
「俺が構う!ちょっとストップ!」
強めにいうとアリスが固まる。
どうやら強く言っても命令として機能するみたいだ。
「申し訳ございません。私の様な者をご主人様が抱きたいと思いになられるわけありませんね……。
少々自惚れていました、申し訳ございません」
アリス顔を赤くしながら泣きそうに深々と頭を下げる。
「いや、そうじゃないから!アリスはすごく魅力的で、その、正直抱きたいとは思うけど……。
今はそうじゃないんだ!」
必死に弁明する俺。
そういいながらアリスのから目を離すことができない。
気を抜いたらすぐにでも襲ってしまいそうだ。
「そう……ですか、その、私は本当にご主人様にならどの様にされても良いと思っています。
なので、満足したいと思った時には、いつでも私をお使いください。
ですので……どうか私をご主人様の傍にいさせて下さい」
やばい、色々とやばい。
がんばれ俺の理性!さっき抱かないっていったところなんだから我慢しろ!
というか、なんかこの子、俺のこと洗脳でもされてるんじゃね?って、くらい心酔してね?
はっ!もしやカリスマのせいか!?
「あー、分かった。大丈夫、アリスは俺の傍にずっといて貰うから」
「……、ありがとうございます」
アリスは涙を流しながら、頭を下げる。
奴隷じゃなければ重いと思って逃げてたかもしれない……。
「とりあえず隣に座って」
そろそろ話も進めいたいし
服を正すとアリスが隣に座る。
さて、どこからどこまで話したものか
「う~ん」
一人くらい全部知っている子いたほうが気が楽だし
どっちにしろ俺はこっち世界の常識もわからないから全部ぶちまけとくか
それに、アリスなら大丈夫だろう
「アリス、今から言うことは荒唐無稽かもしれないけど、本当のことだから
信じて欲しい」
「わかりました。信じます」
はえーよ
「……えっと、ありがとう。あー、じゃあまずは俺のことを話そう。
っていうか、まだ俺の名前も言ってなかったな」
そういえば俺は鑑定でアリスの名前とかわかったけど、
普通は鑑定なんて使えないからわからないんだよな。
つか、あの奴隷商もアリスの名前とかも説明してなかったな。
相当テンパってたみたいだな。
俺もアリスを買うのに必死だったしな。
「俺の名前は、ツキヒト・アキヤマ、歳は20、今日冒険者として登録してきたところだ、
そして、異世界人だ」
俺はアリスの目を見ながら言う。
「……、異世界人ですか?不勉強で申し訳ございません、
異世界人の意味を教えて貰えないでしょうか?」
そこからか
とりあえず俺は、なんとか異世界の事を説明した。
アリスはちゃんと理解できたわけではないが、一応納得してくれた。
「それで、ご主人様はニホンに帰ってしまうのでしょうか?」
アリスが不安そうに見てくる。
「いや、俺にはこの世界でやることがあるから、
少なくとも帰るとしたら、そのやることが終わってからかな」
そうですか。と、アリスがホッとした。
「とりあず、俺は異世界からこの世界に来たんだ。
その理由は、この世界を作った創造主、女神フィリアの信仰を
復活させること」
「創造主女神フィリアですか?度々不勉強で申し訳ありませんが、
そのような神、聞いたことないのですが?」
まぁ、忘れ去られてるしね。
一応覚えている人もいるけど、それこそ名前だけみたいなものだしな。
「2万年前に魔王が出現したのは知ってるよね?」
「はい、各種族の神が力を合わせて倒した魔王ですね」
「えっ!?」
なにそれ、勇者じゃなくて神になってんの?
「えっと、勇者じゃなくて神?」
「はい、私はそう聞いております」
もしかして、時間が経つにつれ、勇者から神に変わってしまったんだろうか。
う~ん、長い年月の中、真実が変わるなんて俺の世界でもあるしなー。
でも、ばあさんとじいさんは勇者って言ってたよな?
う~ん、曾祖父さんが話したんだろうか?
どちらにせよ、これもまた説明に時間がかかりそうだ。
その後も時間をかけながら、なんとか説明を終えた。
説明を終えたあとアリスは、そうだったのですか……と、納得していた。
自分で言うのもあれだが、よく信じたな?
「ご主人様の言うことなら信じます」
さいですか。
「まぁ、そういうことで、俺はフィリアにこの世界に召喚して貰った代わりに、
フィリアの信仰を復活するのを協力することにしたんだ」
「分かりました、私も女神フィリアを信仰します」
「えっ?」
そんな今聞いたばかりの神を信仰なんてできるのか?
「問題ありません。私にご主人様を会わせててくれた神を
信仰できないわけありません」
興奮気味に言うアリス
ちょっと調べてみるか
【 名 前 】 アリス
【 年 齢 】 15
【 種 族 】 人間
【 職 業 】 ツキヒト・アキヤマの奴隷
【 レベル 】 1
【 体 力 】 60
【 魔 力 】 150
【 攻撃力 】 30
【 防御力 】 20
【 俊敏性 】 30
【 魔 攻 】 120
【 魔 防 】 100
【 スキル 】 火魔法 水魔法 風魔法 回復魔法 魅了lv5 アイテムボックス
【 信 仰 】 女神フィリア
うん、信仰してるわ。
つか、やっぱり鑑定lv10すごいな
これがあれば分からないことなんてないんじゃないだろうか
「まぁそういうことで、俺はこの世界の常識とかが分からないから、
色々と教えて欲しいんだ」
「分かりました。不肖、このアリス、全身全霊を持ってご主人様の力にならせて頂きます」
……、これは慣れるまで時間がかかりそうだな。
「アリスって昔からそんな性格だったの?」
「いえ、奴隷になる前は、その……ミミ様のような性格だったと思います……」
ふむ、随分と変わってしまったみたいだな。
やっぱ精神的な物とか色々あるんだろうな~。
「俺としては、ミミちゃんみたいな感じでも全然いいんだけど?」
「……申し訳ございません、今の私では、もう前みたいに振る舞えないと思います……、
ですが、ご主人様がお望みなら、なんとかしてみせます!」
「あー、いや大丈夫。今のアリスでも十分魅力的だよ」
アリスは顔を一気に赤くして
「そ、そんな……、ありがたき幸せです……」
ちょろく感じるのは気のせいだろうか。
「うーん、そろそろ12時か」
ポケットからスマートフォンを取り出し、時間を確認する。
ちなみに、さっきの説明の時にスキルとかも説明しておいた。
「そろそろ寝ようか」
「はい」
アリスが立ち上がると、床に寝よとするので、ストップを掛ける。
「アリスは、ベッドで寝てもらうから。俺は床で寝るから」
「そんな!ご主人様を床で寝かして奴隷がベッドで寝るなんて聞いたことがありません!」
まぁ、そうくるわな。
「じゃあ今日初めて聞くことになるな。命令だアリス、ベッドで寝ろ」
アリスの身体が固まる。
「っぐ」
あれ?アリスが苦しそうな顔をしながらも一向に動く気配がない。
どうやら、命令とそれに反抗すると流れる痛みからに、全力で抵抗しているみたいだ。
忠誠心高すぎだろ。
「はぁ……。俺も一緒にベッドで寝る。それでいいか?」
正直、この狭いベッドでアリス一緒に寝るということは、相当密着することになる。
そうなると、最低でも今日だけはエロイことはしないつもりだったが、
俺の理性が爆発する可能性がでてきてしまう。
なので、一緒には寝たくなかったのだが、まさかあそこまで抵抗されちゃ観念するしかない。
がんばれ俺の理性、俺はお前をを信じている。
一緒にベッドで寝るというと、アリスは苦しみから解放されたみたいだ。
そしていきなり脱いでいく。
「ちょっと!?なんで脱いでるの?」
「申し訳ございません、ですが、この服のまま寝ますとご主人様に迷惑かと思いまして」
あー、この世界の服って基本的ちょっと硬いんだよな。
「あー、なるほど。でも上の方は一枚だけも着といてくれ」
「わかりました」
アリスが後ろを向き、服を脱ぎ始める。
俺は先にベッドに入り、アリスに背を向ける。
衣擦れの音を聞くたびに心臓が激しく動く。
「ご主人様……、失礼、します」
アリスがベッドに入ってくる。
そして、俺の背に手を当て、密着してくる。
ブラウス越しに、アリスの胸の柔らかさを感じる。
やばい、暴発しそうなレベルだ。
「えっと、照明消すな」
若干声が上擦っている。
照明に向かって魔力を流し、照明を消す。
窓から月の光が入る。
「ご主人様、今日は本当にありがとうございました」
背中越しにアリスの声が聞こえる。
「お父様とお母様が処刑され、奴隷として売られる最中に魔物に襲われ、醜くなった私に、
色んな人は気持ち悪がり、酷い罵声をかけ、中傷もされました。
私はきっとこのまま死んでいくんだろう。と、ずっと絶望していました。
ですが、ご主人様はそんな私を救ってくださいました。
正直に申しますと、これは夢なのではと、今も思います。
ですが、ご主人様から感じる温もりが、現実だと教えてくれます。
先程も言いましたが、私は全身全霊を持ってご主人様のお力になります。
なので、ずっと、ご主人様の側に居させて下さい……」
段々と弱々しい声になりながら懇願するアリス。
この子は俺がひどいことをするとか考えないのだろうか?
もちろん俺はそんなことをするつもりはない。
「……。さっきも言っただろ?アリスはずっと俺の傍に居てもらうって。
これからよろしく、アリス」
「よろしくお願います、……ご主人様」
涙声が後ろから聞こえる。
しばらくして後ろからアリスの寝息が聞こえてくる。
なんていうか、重い。
すっごく重い。
けど、彼女を救ったのは俺だ。
救っておいて後はほっとくのは駄目だと思うし、
救った以上はちゃんと面倒を見ないといけないんだろうと思う。
もちろん救った人全部は、面倒なんて見れないだろうし、正直見る気もない。
だけど、この子だけはちゃんと面倒を見ようと思った。
そんな決意をしていると、俺も今日の疲れが一気に出てきて、そのまま深く眠りについた。