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フィリアの信仰  作者: 緑茶おいしい
29/63

レッドドラゴン

ぐだぐだ後付け設定等

誤字脱字

【種族】 レッドドラゴン (変異種) 全長312m

【レベル】76

【体力】 250000

【魔力】 120000

【攻撃力】67000

【防御力】58000

【俊敏性】4500

【魔 攻】36000

【魔 防】36000

【スキル】 シャウトlv5 威圧lv5 火魔法 

【固有スキル】 火炎ブレスlv5 魔力ブレスlv5


突如現れたレッドドラゴンに、グランド達はすぐさま少しでも遠ざかろうと走り出す。

だが、相手は300mを超える巨体でとてつもない速度でこちらへと向かってくる。

このままでは3分も絶たないうちに追いつかれてしまうだろう。


僅かな時間を使い、俺は必死に思考する。



 【 名 前 】 秋山 月人 (アキヤマ・ツキヒト)

 【 年 齢 】 20

 【 職 業 】 冒険者

 【 レベル 】 56

 【 体 力 】 3400

 【 魔 力 】 58000

 【 攻撃力 】 1860

 【 防御力 】 1400

 【 俊敏性 】 960

 【 魔 攻 】 16000

 【 魔 防 】 10200

 【 スキル 】 近接格闘lv5 剣術lv5 弓術lv5 暗視lv2 自然回復lv4 攻撃力増大lv4

防御力増大lv5 体力増大lvl5 錬金術lv5 裁縫lv5 鍛冶lv5 園芸lv5 採掘lv5 彫金lv5 

交渉lv5 罠lv5 料理lv6 詐欺lv4 騎乗lv5 未来視lv3 鷹の目lv5 運lv1+ 

奴隷魔法 時魔法 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 光魔法 闇魔法  

重力魔法 浮遊魔法 

転移魔法 生活魔法 複製魔法 変換魔法 魔力強化lv7 魔力回復力強化lv7

魔力吸収lv7 カリスマlv3 コピーlv5 鑑定lv10 アイテムボックス 言語理解 


自身のステータスと相手のステータスを比較する。

レベル差はたったの20というのに、ステータスは軒並み向こうの方が遥かに上だ。

そして、唯一の取り柄と言っていい魔力すら2倍の差がある。


一体どうすればいいっ!!


回転の悪い頭を必死に回転させる、グランド達に頼ろうかと一瞬浮かぶか、一蹴する。

グランド達は決して弱くは無い。ただそれは人間の冒険者としての中でだ。


彼等とパーティーを組んでいる時は、パーティープレイと技術向上の為に、

普段よりもずっと力を抑えているのだけで、単純な戦闘能力なら彼らは俺に遠く及ばないだろう。


くそっ!さっきから一歩も動かない俺に対してグランド達が何か言ってくるが、うっとおしい!


「何をしているんだツキヒト!早く走れ!逃げるんだ!!」


グランドが俺の肩を掴み、無理やり引っ張る。

だが俺はそれに全力で抵抗する。

なぜなら……


「あいつは俺が引き受ける!もし、このままあいつが進んで行けば、街が蹂躙されてしまう!!」


そう、ドラゴンは俺達が帰る方向、ピソール向かって飛んでいる。


「そ、そうかもしれないが。まだそうと決まったわけじゃないだろ!」


グランドの言葉は最もだ、だがこのままいけば、確実にあのドラゴンによって街は蹂躙される事が

確定してしまう。

俺の右目が、未来視が、その未来を否応なく見せつけてる。


くそ!普段は対して見えないくせに、こういう時だけしっかり見えやがって!


「決まっているんだ!だから俺がやつを少しでも引き止める!ゲートを開くから直ぐに街の皆をっ!

皆!直ぐに俺の後ろに集まれ!!」


俺達がぐだぐだしている間にレッドドラゴンが既にこちらを視界に収め、一瞬息を大きく吸い込むと、業火というに相応しいブレスを吹き出した。


俺は持てる限りの全魔力をブレスを受け流すような形にした魔力障壁を作り、ブレスを受け流す。


「ぐぅうううううううううううううう!」


防ぐ端から障壁に罅が入り、魔力を注ぎ塞いでいく。

自分の限界を超えた魔力放出に両手は指先から二の腕まで火傷をおったようにどんどん赤くなっていき、ついには、指先から黒に変色し始めた。


ユリーカとルーツも障壁に魔力を注いでくれているが、焼け石に水といった状態だ。


ひたすらブレスを受け流す間、軽い呻き声を上げるだけで、それ以外は誰も一言も発しようとしない。

一言でも発せれば、防ぎきれずにいる高熱が喉を、肺を焼くと気づいているからだ。


一体どれほどの時間が立ったのか、10秒か、それとも10分か、永遠にも思える時間の果てに、ついに俺の魔力が切れる。


それに合わせたかのように、ブレスは止み、ドラゴンは「グルゥ」と大気を揺るがすような鳴き声を上げ、こちらを一瞥した後、街へと飛び去っていった。


残された俺達は、ブレスによって焼き払われた、広大な焼け野原に緊張の糸が途切れたようにへたりこむ。


「い、生きてるの?私達……」


ミールがぽつりこぼした。


へたりこむミールとユリーカの足の間から木の燃える臭いと共に軽いアンモニア臭が漂ってくるが、

誰もそんなことを気にしている余裕が無い。


「ぐぅぅぅぅぅっ!」

「「ツキヒト!」」


俺のすぐ後ろにいた二人が俺の呻き声に気づき、俺の前へとやってくる。


「ひ、ひどい……」


自分の限界を超える力を行使した俺の代償は、真っ黒になった両腕だった。


指先は炭となり、ボロボロと崩れ落ちていく。


「こんなもの、幻と言われるエリクサーでも無いと治すことができないぞ!!」


ルーツが大声で嘆く。


「か、回復ポーションを、っ!飲ませてれ……」


両腕が使えない上に、まさしく全力を使った俺は、まともに動くことができないので、

他の者にポーションを飲ませて貰おうとする。


最初は、大気のマナを吸収しようと思ったが、どうやらあのブレスのせいで軒並み吹き飛んだか、消滅してしまったようだ。


「こんなの上級ポーションを飲んだって治らないわよ!」


俺の腕をみたユリーカが叫ぶ。


「違う、いいから……俺の魔力回復ポーションを、飲ませてくれ……早くっ!」


俺の勢いに押され、ユリーカが俺のポシェットから魔力回復ポーションを出し、蓋を開けると口に流し込む。


「くぅぅぅっ!」


魔力が戻るのを感じると、即座に時魔法で炭になった腕を元に戻す。


「う、うそ……」


信じられないとばかりに今の現象を見た皆が絶句する。


「はぁ……はぁ……、あいつは!?」


腕を治すと即座に回復魔法で体力を全て治すと、さらにポーションで魔力を回復する。


「街に飛んでいったぞ!」


俺の言葉に即座にグランドが答える。


「くそ!あいつは俺がなんとかするからお前達は冒険者ギルドに行って事情を伝えてくれ!」


未だに右目には燃え盛る街が映る。


「俺達じゃ幾ら頑張って走ってももう遅いぞ!」


幾ら、高ランク冒険者とはいえ、これだけ距離が空いた上にそれを高速で飛ぶドラゴンに走って追い

つく事は不可能だ。

だが、俺には転移魔法がある。


「転移魔法がある!俺の屋敷に繋げるから、アリス達とギルドにこのことを伝えてくれ!」


俺は即座にゲートを屋敷へと繋げると、驚いている四人を無理やり押し込む。


全員がゲートを通ると即座にゲートを消す。


そして、一人になった俺は、身体を震わし始める。


「あ、あぁぁ……あああああああああああ!怖い怖い怖い怖い怖い!

何が死闘をしてみたいだ!馬鹿か俺は!

はぁ…はぁ…うぅぅ……もう嫌だ……もう、戦いたくない……」



-------------------------------------------------------------------------


授業が全て終わると、私はエメラに命じて使用人達に屋敷の掃除をさせるように命じた。

その後、書斎に行き、一人、新店舗の開店への向けての準備の続きを初めた。


「ご主人様はそろそろお帰りになる頃かしら」


作業を初めてから1時間程だったことを時計を見て確認すると、扉を激しく叩く音がする。


「一体誰かしら」


扉を激しく叩くなんて、また礼儀を叩き込まなくちゃいけないわね。

なんて思いながら、立ち上がると、ミラさんが部屋へ飛び込んできた。


「あ、アリスちゃん!ツキヒト君が大変なの!!」


その言葉に私は自分の心臓が止まるのを感じた。


「ど、どいうことですか!」

「とりあえず下に来て!」


狼狽する私の腕を掴み、ミラさんが1階へと引っ張っていく。


1階には、ご主人様と一緒に狩りに行っているはずのユリーカさんとミールさんがいた。

彼女達から事情を聞くと私はすぐさま外に出ようと思ったがなんとか踏みとどまり、

事前にご主人様に言われていた命令を思い出し、実行に移すために全使用人を呼び集めるよう、

エメラとミラさんに命令した。


5分程した後、全員が集まるのを確認すると、ご主人様が「こんな時の為に!って言いたくて作った」と、言っていた地下シェルターへと向かう。


その際、外の様子を見てくると言っていたミールさんが戻ってくると、街の中の状況を教えてくれた。


「グランド達がギルドに行った事もあるけど、外壁にいる兵士がドラゴンを確認したって言って、

もう街中パニックになってるよ!」


それはそうだろう。下級のワイバーンと違い、レッドドラゴンは上位種だ。私も話を聞いただけだが、一匹だけでも、あの世界最強のアルフレッドですら多くの騎士団を伴ってなんとか勝ったという相手だ。そんなものが街へに来るとなれば、もう死を覚悟するか、運に任せて逃げるしかないだろう。


「そうですか……」


外壁の兵士が目視したという事はもう間もなくここに着くだろう。


「では、私達はご主人様が作った地下シェルターに行きます。ユリーカさん達も来て下さい」


エメラに命じ、使用人達を地下シェルターに案内させる。


「アリスちゃん!ツキヒト君が心配じゃないの!?」


ミラさんが信じられないと言った顔でこちらを見てくる。


「心配です。ですが、ご主人様ならきっと生き残ります。なので、私達はご主人様が帰ってきた時に

迎える準備をするだけです。その為にはまずは自分達の身を守るべきです」


私の言葉か視線に圧倒されたように一歩引くミラさん。


「わ、分かった!そうだよね!なんたって神様の使いなんだから絶対生き残るよね!」

「はい、当然です」


私達の言っている意味が分からないのか、混乱しているミールさんとユリーカさんの腕を引っ張って、地下シェルターへと連れていく。


点呼を取り、全員いるのを確認すると私は分厚い扉を閉じる。


「ご主人様……、どうかご無事で……」


------------------------------------------------------------------------------------------


「おい!もうそろそろドラゴンが来るぞ!」


外壁の兵士が下にいる兵士に叫ぶように言う。


「お前もいいからもう逃げろ!」


下の兵士が、上の兵士に逃げるように促す。


今、南門にはこの二人の兵士しかいない。


ここにいた住人達も含め、今、街中の人々が北へ東へ西へ、教会へと必死に逃げている状態だ。


この街には普段Aランクのパーティーが3組居るのだが、タイミングが悪いことに全て遠征クエストで街を開けているのだが、災害級となれば例えAランクパーティーが3組いたとしても数分持ちこたえる程度だろう。


領主と国の騎士団達はパニックになっている住人達の避難誘導と、我が身可愛さに逃げていく者達ばかりで、ドラゴンに立ち向かおうと思う者は誰一人としていない。


そもそも、災害級に立ち向かうという発想自体がおかしいのだ。


だが、そんな災害に立ち向かう者も確かに居る。


「嫌だ!例え一瞬で死ぬ分かってても、それでも俺は戦う!」


「なんでだ!!」


「その一瞬があれば、生き残れる命があるかもしれないからだ!」

「っ!」


兵士の叫びに、大きく息を飲む。


「でも、お前は最近子供が生まれたって言ってたじゃないか!」

「だからだよ!やっと生まれた子供なんだ!可愛くて可愛くて!将来絶対美人になる子なんだ!

だから、その子をちゃんと成長できる為に、例え俺は死ぬと分かっていても!一瞬しか時間が稼げないとしても!それでも戦うんだ!」


兵士は大声で泣き叫ぶ用に弓をドラゴンに向け、矢を番える。


「あああああああああああああああああああ!くそう!」


それを聞いた兵士は、外壁を登るための階段を駆け上がり、備え付けの弓と矢を取ると兵士の横に立つ。


「な、なんでお前まで来るんだ!」

「うるさい!俺だって死んでほしくない子が居るんだ!でも、その子は他の男が好きで、

俺にはそこに入り込む余地もないけど、それでも!あの子には幸せになって欲しいんだ!」


こちらもまた、泣き叫ぶ用に弓に矢を番える。


「ああああああああああ、童貞のまま死にたくねえええええええええ」


ドラゴンとの距離が300m程になったところで矢を放つ。


矢は少し山なりになりながらも、しっかりとドラゴンへと向かって飛んでいく。

だが、ドラゴンはそんな事を気にした素振りも無く矢に突っ込み、ドラゴンの堅い鱗に当たった矢は砕け、地面に落ちていく。


「グガアアアアアアアアア!」


外壁の側に来ると、ドラゴンは急停止し、外壁にいる兵士二人を睨む。


ドラゴンに睨まれた兵士二人は抱き合う用にへたり込みむ。


そして、ドラゴンがブレスを吐く為に息を吸うと、


「グギャアアアアアアア!」


強力な重力に寄って、地面に貼り付けにされたドラゴンが、巨大な悲鳴を上げる。


「間に合った!!」


--------------------------------------------------------------------------------------


ドラゴンの後方には、両手を前に突き出したツキヒトが空中に浮かんでいた。


重力の縛りから逃れようともがくドラゴンに、このままでは抜けれると感じると、

魔法を切ると同時にドラゴンに背に瞬間移動し、そのままゲートをドラゴンに下に開き、

ゲートへと突き落とす。


出た先は、先程の焼け野原だ。

そしてそこから、瞬間移動を何度か繰り返し、海上へと出ると、ドラゴンの激しい動きについに吹き飛ばされるが、なんとか空中で踏みとどまる。


「グガアアアアアアアアアア!!」


激しい怒りの叫びと射殺さんとばかりの視線にを受けて、恐怖で身体が震える。


『怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!!』


未だに恐怖は拭えず、されど逃げる事はできず。


目の前のドラゴンは幾ら逃げても追いかけ、俺を殺すだろう。

仮にゲートで逃げたとしても、今度は街を蹂躙される。


だから逃げることができない。


「お、俺が、俺がやらないと……っ」


ドラゴンに睨まれていると、目に涙が浮かぶ、心臓は早鐘を打ち破裂してしないのが不思議な位だ。

そして、手足どころか、身体全体が震え、歯がカチカチと音を鳴らす。


「っ!」


無詠唱で発現した直径1mはある火球10個が俺に襲い掛かってくる。


「ッは!」


それを辛うじて瞬間移動で躱すと、振り出された尻尾で自分が死ぬのが見えた。

直ぐに転移で離れるが、広範囲のブレスによってまた自分が死ぬ未来が見える。


俺はただひたすらに避け続け、風圧に吹き飛ばされないように最低限だけの障壁を張る。


森でのブレスはドラゴンからしたらお遊び程度の物だ。

だが、今のドラゴンは怒りに満ちており、一撃一撃が必殺。

ステータスに倍以上の差がある俺の障壁では直撃すれば紙の様に容易く破られるだろう。

しかし、一瞬先の死を何十、何百も見ながらも、俺はまだ生きている。


「はぁ!はぁ!」


稀にできる隙きにあらゆる魔法を試すが、どれもドラゴンの鱗を抜けることができない。


「っこれなら!!」


それならばと、光学迷彩で姿を消し、上空へと転移し、光を集める。


摂氏3500度程度のところでドラゴンに気づかれると同時にソーラービームを放つ。


「グゥウウウウウウウガァアアアアアアア」


ドラゴンは障壁を貼るが、容易く貫通し、ドラゴンへと直撃する。


「これなら流石に効くだろ!」


ドラゴンはソーラービームの威力に押され、海へと落ちる。


だが、それも淡い期待だった。


「うそ、だろ……」


ドラゴンが怒りの鳴き声を上げながらこちらに突っ込んでくる。

俺はそれを瞬間移動で避けると、攻撃が当たった箇所を見る。


当たった箇所の鱗が溶けているのだから確かに効いているだろう。

だが、今のであの程度だとすると、打つ手が無くなってしまった。


「グルァァアアアア!」


ドラゴンが100を超える火球と大量に息を吸い込み、今までの中で最高のブレスを吐く準備をする。


それを見るや否や、俺はすぐさま上空へ瞬間移動を繰り返す。


「あれが効かないととなると、もう本気でやるしか無い!」


別に今までは本気じゃなかった訳ではない。

ただ、それは、この惑星に可能な限りダメージを与えないで、という意味でだ。


幸い、もうマーキングは仕込んである。

あとは、弾を打つだけだ。


俺はただひたすら、上空へ瞬間移動を繰り返す。

そして、ドラゴンも必死にそれに追いつこうとするが、俺のほうが速い。


そして、俺はそのまま大気圏を抜け、宇宙へと出る。


大気圏を抜ける前に既に魔法障壁で身体を覆い、酸素も作り出している。


「あった!あれならちょうどいいだろう!」


俺は弾を見つけると、瞬間移動で弾の上に移ると、右手で触り、解析し材質を変換すると、マーキングを打つ。


「さぁ!点は結んだ!あとはぶちかますだけだ!」


俺は右手に魔力を集めると、弾を力の限り撃ち出す!


ドラゴンはただひたすらに上空へと向かって飛び、大気圏近くになると、俺がいきなり目の前に現れ、驚きつつも自分の横を通って下へ降りていくのを追いかける。


俺は幾つもの火球を未来視を全開にして避けながら、魔力回復ポーションを飲み、ほぼ全回復させると、ドラゴンに向かうように止まる。


もう、街が蹂躙される未来が見えない。そして、もちろん俺が死ぬ未来も見えない。


「さぁ!チェックメイトだ!」


俺は両手を翳すと、今にもブレスを吐かんとするドラゴンを時魔法で動きを止める。


そして、10秒程、立った頃に魔力が切れ、ドラゴンが動き出す。

だが、もう既に戦いは終わっている。


「グギャアアアアアアアアアアア!?」


宇宙から打ち出された弾、直径10m程の隕鉄がドラゴンに直撃したのだ。


その衝撃にドラゴンの鱗は砕け散り、口や目からは血を流し、そのまま海へと落ちて行く。


ドラゴンに隕鉄が直撃した瞬間、俺は被害を最小限に押さえるために、大気中に漂う薄い魔力を吸い尽くし、ドラゴンの元へと向かう。


ドラゴンが海落ちるとしばらくして、大津波が大陸へ向かって行くのを全力の魔法を持って相殺する用に津波を作り、ぶつける。


全て塞げたわけではないが、甚大な被害はないと直感で感じた。


そんな事を考えていると、上空へと打ち上げられた海が、豪雨の様に頭上に降り注ぐ。


「……はぁ、疲れた」


海が静まるのを待って、ドラゴンの死体と隕鉄を魔法で持ち上げる。


「うげ、あれを直撃して原型を留めてるとかまじかよ……」


ドラゴンは目は飛び出ており、いたるところから血を吹き出しているが、隕鉄が直撃した範囲から約30m範囲ほどしか鱗が割れていなかった。


「そういえば、ドラゴンの素材って高く売れるんだっけ……」


どの世界においてもドラゴンは高価な素材として売れると言われているだろうし、今度、時魔法で傷ついた部分を直してとこう……。

肝とか高く売れそうだし……。


ドラゴンの死体と隕鉄をアイテムボックスに入れると、疲労で頭がよく回らない俺は転移魔法で屋敷

に戻る。


「あれ?」


屋敷に戻ると誰もおらず、首を傾げる。


「……あー、シェルターか」


緊急時にはシェルターに逃げるようにってアリスに言ってたんだっけ。


一応探知魔法を使って確認しようとすると、


「ご主人様!!」


地下からアリスがやってきた。


「アリス?なんで……?」


アリスがゆっくりと近づき、ついには駆け足になって俺に抱きつく。


「ご主人様!ご主人様!ご主人様!」


俺の胸に顔を埋めて泣きじゃくるアリスに俺は戸惑いながらも、

背を抱き、頭を撫でる。


「アリスちゃん!勝手にでいっちゃだめだよって!ツキヒト君!?」


地下からミラも上がってくると、俺の顔を見るなり驚いた顔をする。


「な、なに!?ツキヒト君戻ってきたの!?」

「ごしゅじんさまかえってきたー!?」


ミラの声が聞こえたのか、次々へと地下から皆が上がってくる。


「ごしゅじんさまだー!おかえりなさいー!」


ミリスが万歳をしながら大はしゃぎし始める。


それにつられて、子供達も万歳をし始める。


「「「おかえりなさい!ごしゅじんさまー!」」」


「おかえりなさいませ、ご主人様……、無事に帰ってきてくれて嬉しいです……」


アリスが潤んだ目で俺を見上げる。


「……あぁ、心配かけたな。……ただいま、皆」


俺は皆に、微笑みかける。


「そ、それでツキヒト君!いいかな!」


挨拶が終わると、ミールが詰め寄る様にやってくる。


「ん?ミーにはアレッドがいるだろ?」


俺の一言にミールが顔を真赤にする。


「ち、違うよ!なんでここでアレッドが出てくるの!!」

「そうよ、ミーが言ってるのはレッドドラゴンのことよ。あいつを追い払うことに成功したのかしら?」


顔を真っ赤にしたミールの代わりにユリーカが答える。


「あぁ、あれなら倒したよ」


「「……は?」」


呆けた顔の二人に証拠とばかりにアイテムボックスから鱗の一部を取り出して渡す。


「はいこれ、本体ごとアイテムボックスに入ってるけど、でかいし、疲れたから今度見せるよ」


「こ、これは、レッドドラゴンの鱗?」


割れているとは言え、約直径50cm程ある鱗をミールが両手で持つ。


「そう、っというか、まじで疲れたからアリスのおっぱいに顔を埋めながら寝たい」


さっきから頭がボーっとして今にも倒れそうだ。


「「「えっ!」」」


俺の発言に大人組が驚きの声を上げるが、それも耳に入ってこない。


「はい、それでは参りましょう」


アリスだけは嬉しそうに俺の手を引いて3階へと向かおうとするが、もう面倒くさいのでゲートを使って一気に寝室に行く。


寝室につくとアリスが浄化魔法を俺にかけると俺を支えるようにベッドに向かい、

俺の言葉通りに胸に俺の顔を埋めさせる。


俺は程よい弾力の胸の感触と共に感じる心臓の鼓動に生を感じながら、あっという間に眠りについた。

色々調べながらやってたら、ミスッてデータ上書きしたり等あって、

泣きそうになりました。

気をつけてても稀にやってしまうので困ったものです。

隕石と津波の関係とかも調べてもよく分からなかったので、てきとーにしました。

許してください。

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