B級昇格
ガバガバ設定
行き当たりばったりなので設定が変わる可能性大
誤字脱字報告
よろしくお願いします。
3/10編集しました。
部屋に入ると、既にグルドが席についており、部屋の隅には、ギルド員の女性が立っていた。
「随分と早かったな、それで、試験の結果は?」
俺達が椅子に座ると、早速グルズが話を進めてくる。
「文句なしの合格ですよ、女の子二人も無詠唱で魔法も使えますし、状況判断や反応は甘い所もありますがそこは経験を積めば問題ないでしょう」
「ツキヒトに至っては、人食い袋五匹を一瞬で真っ二つにするはまだしも、斬ると同時に斬り口を凍らすという、驚くべきことをやってのけた」
アレッドとルーツが試験結果を伝える。
凍らすのは2匹失敗したんだけどなー。
「ふむ……、ウォーレンの手紙に書いてあった通りの実力か……、それに加えそのメンバーも無詠唱使いとは……」
グルドは腕を組むと、何か考える様に目を瞑る。
「あの~、ちょっと聞きたいんですけど、Aランクの魔法使いも俺みたいなことできる人、それなりにいるんですよね?」
俺は恐る恐るといった感じで、手を上げる。
「何を馬鹿な!詠唱有りならともかく、無詠唱でそんなことできるやつなど、AランクSランク合わせても片手で数えられる程しかいないわ!」
ルーツが急に席から立ち上がり、俺に向かって声を荒げる。
「え、そ、そうなんですか?」
確か、一部の魔法使いなら無詠唱で魔法を使えるとか聞いたような気がしたんだけど?
「確かにAランク以上の魔法使いなら無詠唱使いもいるけど、あれだけの威力、速度、正確さは一部の中のさらに極々一部じゃないかな?」
あー、そうか、確か無詠唱って発動に時間かかったりするんだっけ、普通にぽんぽん使えるからすっかり忘れてたわ。
「ウォーレンは聞いてなかったみたいだが、集落を壊滅させたという竜巻も無詠唱じゃないのか?」
目を開けたグルドが真っ直ぐと俺を見つめる。
グルドの言葉を聞いたアレッドとルーツは、信じられないという顔で俺を見る。
「は、はい……」
なんだろう、何も悪いことしてないのに、悪いことをしてる気分になってきた。
「ふむ、無詠唱で森から街に見えるほどの巨大な竜巻を作るか……、私が知る限り、そんなことが出来るのは、世界最強の魔法使いである称号、『ウィザード』を持つ王宮魔術師、アルフレッド=ウィザード=フゥベーだけだ」
アルフレッド……、ミラとアリスが言っていた世界最強の魔法使いか……。
しかし、世界最強の称号とかあるのか、俺だったらそんなの貰ったら恥ずかし死にしてしまいそうだ。
「その世界最強さんは、そんなに凄いんですか?」
「……そうだな、少なくとも彼が現れてから、アメリアは他種族に対しても、魔物に対しても、危険に陥った事は一度も無い。
理由は、他種族に対しては、彼の絶大な力が、他種族の進行の抑止力となっているらだ。
魔物に関しては、災害級と呼ばれるような魔物が現れた場合、彼が直に駆けつけ、退治するからだ」
直ぐに駆けつける?もしかしてゲートとか使えるのか?
「彼は空を飛ぶことが出来るので、通常よりも早く着くことが出来るのです」
アリスが耳打ちで教えてくれた。
だが、アリスの綺麗な声が急に耳元で聞こえると、ドキッとしてしまうんだよな。
夜も抱いている時など、あれで甘い声を耳元でされた時などそれはもう……っていかんいかん。
「アメリアは他種族から侵攻されているんですか?」
あれ、なんか皆「何言ってんだこいつ?」って目で見てくるんですけど。
「ご主人様、他種族と言っておりますが、実際侵攻して来るのは獣人族だけで、数年に1度くらいです。あと、獣人族は争い事が好きで、たびたび他国に侵攻をしています」
なるほど、俺の獣人のイメージ通り争い事が好きなんだな。
それにしても、そんなことばかりしていて他国から逆に連合でも組んで侵攻されたりしないのだろうか?
「補足するなら、獣人族、ロマリアの侵攻はちゃんと宣戦布告したのちに行われる物で、どの国も演習程度だと思っている。ただ、それでも戦争は戦争なので被害も少なくない数が出ている。なので、侵攻を止めるようにと首脳会談をしたのだが、ロマリアの宰相が曲者でな、何を言っても、のらりくらりと躱してしまうらしい」
はた迷惑な国だな。
「ロマリア以外で、連合軍を作りロマリアを侵略しようと言う話もしてるのだが、15年前から未だに進んでおらん」
「それは何故ですか?皆で協力して、さっさと倒せばいいと思いますが?」
「戦争というのは非常に金と人と時間がかかる物なんだよ。
誰がどれだけ金を出し、人・物資に、倒したときの土地の割り当てだのなんだのとね。
それに、ドワーフ族のハロリアはロマリアに武器を売っていてな、新作を試すのにもってこいなのだと、逆にドワーフと仲の悪いホビット族のリコリアは、新しい魔道具を作っては宣戦布告された国に売っている。
エルフ族のグレリアは元々排他的なので、他国と協力する気は無いみたいだ。
竜神族のミレニアは、憤慨してはいるが、一番金の無い国なので、自国だけでは攻められない。
人族は、戦争となるとアルフレッドを出さざる負えなくなるなるが、出せば国が手薄になり、
その隙を狙って来る可能性があるとの事で、反対派だな。
しかも、一番困ったことが、そんな困ったロマリアが、シェア50%以上を誇る貴金属の産地な所だ」
「?そんな凄いのなら、尚更さっさと倒した方が?」
皆で分ければウハウハじゃん?
「貴金属が大量に取れるという事は金があるということだ、ロマリアは戦争する為に馬鹿みたいに物資を買うみたいでな、ロマリアに輸出している商人達やドワーフ達に大変有り難がられている。特にドワーフは、貴重な貴金属が優先的に売って貰えるからな。
さらに、貴金属というのは何処の国でも欲しがる物で、当然貴族が絡んでくる。
もし、連合軍の勝利で終わった際、分配次第では相場が上がったり、今まで買えた物が買えなくなる可能性もある。
だから反対する貴族もいる。
それに、一番話をややこしくしているのはやはり分配なのだよ。
結局どこの国も、自国が一番多く利益を得たがるからな」
はぁ~、なんともややこしい……。
世界最強の魔法使いのアルフレッドを出してさっさと終わらせば?とは思ったが、
さすがに一人で戦争を終わらすことは無理なんだろうな。
例えで出来たとしても、疲弊したところを他国から狙われたりとか、自国を攻められる可能性もあると考えると、そんな凄い奴は傍に置いときたくなる気持ちは分かる。
「特に今の獣人族の王は、歴代の中でも一番の争い事好きでな。
歴代の中で一番被害を出している王と言われている。
その為、他国にいる獣人の一部は、被害を受けた人達から謂れの無い中傷を受けたりすることもあり、兵を出し、街に被害を受け、大きな損害を受けた貴族などは、腹いせに奴隷の獣人を買い、
八つ当たりをしている……なんて話も聞く」
グルドはそう言うと、チラリとフェルを見る。
フェルはビクッと怯えて震える、そんなフェルをミラが優しく抱きしめる。
「俺はそんな事の為にフェルを買った訳じゃありませんよ」
ちなみに、顔はグルドに向けているが、この言葉自体は、フェルを安心させる為に言った。
どうせグルドも俺がそんな事しないと思っているだろうしな。
「分かっている、君は随分とお人よしだとウォーレンからの手紙にも書いてあったしな」
グルドは肩を竦めながら、小さく笑った。
「さて、聞きたいことはこれで終わりかね?」
あぁ、そういえば昇格試験の結果を報告に来たんだった。
俺の質問のせいで随分と時間を取らせてしまったな。
「はい、大丈夫です」
「よし、それでは試験の結果を報告する!
試験は合格、ツキヒトとミラは今日からBランクとする!」
グルドは立ち上がると大きな声で宣言した。
「っえ!わ、私も!?」
ミラが立ち上がり驚愕する。
てっきり、自分は関係ないとでも思っていたのだろう。
「あぁ、君も無詠唱の上、かなりの威力の魔法を使えるのだろう?
なら、もうBランクでも問題ないだろう」
グルドがアレッドとルーツをチラリと見ると、二人が頷く。
「わ、私が、Bランク冒険者……」
感極まったと感じのミラ。
「おめでとうございます、ご主人様、ミラさん」
奴隷の為、冒険者になれないアリスだが、笑顔で俺とミラの昇格を喜んでくれる。
「ありがとう、アリス」
「ありがとう!アリスちゃん!」
ミラがアリスに抱きつき、二人でキャッキャウフフを始める。
「ランクの更新は、連絡をしておくので1階の受付で済ましてくれ」
「分かりました」
グルドが部屋の隅にいる女性に視線をやると、女性は頷き、すぐに部屋を退出する。
「ねーねー、ツキヒト君!Bランク昇格を祝って、下で宴会をしようよ!」
会議室を出た途端、浮かれた声でそんなことを言いいだすミラ。
まだ夕方にもなってないんですが……。
「そうですね、ご主人様の昇格祝いなのですから、盛大な物にしましょう」
いや、ミラも昇格したんですけど、アリスさん。
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「じゃあ触るよ、フェル」
今、俺は宿のベッドに座り、俺の膝の上で対面になるようにフェルを座らせている。
「は、はい……」
少し怯えるフェルに俺は触れる。
「っん……」
触れられたフェルは、小さく身体を震えさせ、声を漏らす。
「凄い、とっても触り心地が良い……、ずっと触っていたいくらいだ」
「んぁ…あっ…はっ、……っあ!」
俺が触れる度にフェルは甘い声も上げる。
「こっちはどうかな?」
俺は手を下ろし、下にある目当ての場所に触れる。
「あぁん!はっ、あっ、だ、だめ…、ツ、ツキヒト、様……」
「こっちも凄い……アリスも触ってごらん」
俺は横に座って見ていたアリスにも触るように言う。
「はい、……確かにこれは、素晴らしいです……」
アリスは優しく触ると、すぐにその触り心地の良さに、心を奪われる。
「だ、だめ……んぁあ!」
俺とアリスは至福を感じながら、フェルを触り続ける。
「っひ、んぅ…くぅ…も、もう……だ、だめぇぇぇえ!」
二人に散々触られ続けたフェルは、ついに大きな声を上げ、力尽きてしまった。
「しまった、やり過ぎた……」
ぐったりと、俺にもたれかかる様に気を失ってしまったフェルを落とさないようにと抱きしめる。
「そ、そうですね……」
アリスもやり過ぎてしまった事に反省をしている。
「まさか、フェルの耳と尻尾が、こんなに触り心地がいいなんて……」
そう、宴会が終わって、風呂を終わらせた後、約束通り今日は俺とアリスとフェルで一緒に寝る事になり、俺は念願のフェルのもふもふを楽しむために、先ほどの行為をしていたのだが、どうやら触られるフェルには、刺激が強すぎたみたいだ。
「ごめん、フェル」
「ごめんなさい、フェル」
二人で、気を失ってしまったフェルに謝り、フェルを真ん中にして、川の字にして3人でその日は就寝した。
「昨日は済まなかった!」
「申し訳ありませんでした」
朝、フェルが起床すると、すぐに俺とアリスがフェルに謝罪をした。
フェルはしばらくボーとした後、何のことか思い出し、顔を真っ赤にする。
「だ、大丈夫です!全然気にしてないから頭をあげてください!」
「そう言って貰えると助かる」
酷い事はしないといっておきながら、気絶さしてしまった事に罪悪感を感じていた俺達。
「は、はい!それに、その!私も気持ちよかったです!」
「そ、そうか……」
恐らくフェルは自分で何を言っているのか理解してないんだろうな。
こんな小さい子に何言わしてんだろ、俺。
あれ?でも、気持ちよかったってことはまたしてもいいって事だよね?
だって、元々そのつもりで買ったのに、今更あの至福の感触を味わえないとか地獄すぎるし。
俺は先に着替えると、下の食堂に向かった。
アリスは俺より支度に時間がかかる上、何度も身体を重ねているが、未だに着替えを見られるのは恥ずかしいので、いつも俺が先に着替えてから出ることにしている。
まぁ、慣れて、着替えを見られても恥ずかしがら無くなったら、それはそれで楽しみが減るしな。
程なくして、アリスとフェルがミラと一緒に降りてくる。
ちなみにアリスには、珍しく俺が髪型を指定して、ポニーテールにして貰った。
うん、やっぱポニテはいいな。
「あれ?ミラとフェルもポニテなの?」
ふと、ミラとフェルを見ると、二人もポニーテールになっていた。
「うん!3人お揃いでしてみたの!可愛いでしょ!」
あぁ、ミラの提案か。
フェルが来てから、さらにミラが楽しそうにしているな。
「あぁ、3人とも良く似合ってて可愛いよ」
「有難うございます、ご主人様」
「あ、ありがとうございます、ツキヒト様」
「有難う!ツキヒト君!」
ふむ、いつもなら誉めたらミラが恥ずかしがるのに、本当にテンション高いな。
そのまま席に着くと、ミラが俺達に喋りかけ、俺達がうんうんと言っていると、
料理が来たので、食事を始める。
「それで、今日はどうするのツキヒト君?」
やっと落ち着いたミラが聞いてくる。
「俺は奴隷商に行って来るから、アリス達は遊んでていいぞ。ただ後でアリスと少し出かけてくるけど」
「奴隷商!?ツキヒト君また奴隷を買うの!?」
「あぁ、元々それが俺の目的の一つでもあるし」
「そ、そんな……アリスちゃんがいるのに、また女の子の奴隷を買うなんて……」
なんで女の子限定なんですかねぇ?
「いや、男も買うぞ、つか、そもそもミラが思ってるような用途で買うわけじゃないし」
一体ミラは俺をなんだと思ってるんだ。
「じゃあ一体何の為に買うの?」
訝しむ目でミラが俺を見てくる。
「俺の目的の為」
「じゃあその目的って何?」
「教えない」
「……」
だってミラは王女じゃん、下手に今の神は創造主に選ばれた勇者で、俺はその創造主の復活の為に
行動している。なんて言って、国王とかに話が伝わったらどうなることやら。
「ご主人様は、崇高なる目的の為に行動しているのです」
アリスがミラに説明するが、それだけじゃ分からないと思います。
「まぁ、買った奴隷に酷い事をしたりは絶対にしないから安心してくれ」
「……、まぁ、それならいいけど……」
納得はしないが、とりあえず不承不承といった感じで納得した事にするミラ。
はぁ、なんで俺がミラにこんな気を使わないといけないんだ。
ただの村娘とかだったら、もっと簡単だったんだろうなぁー。
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食事を終えた俺は、アリス達と別れ、奴隷商へと向かった。
「これはこれは、アキヤマ様、よくいらっしゃいられました」
「あぁ、今日は奴隷を全て見せて貰い、その中から購入する奴隷を検討したい」
奴隷商に入り、受付に声をかけると、受付は直ぐにワルズがやってきた。
「分かりました、では男と女、どちらから参りましょうか?」
「男からで頼む」
この奴隷商のシステムもサニースと一緒で、1000~50万の4部屋と、それ以上の値段の計5部屋だった。
1000~5000の部屋には、人族・獣人の子が4人いたので、とりあえず全員購入を決める。
残りの3部屋は子供もいなかったし、特にめぼしい人材もいなかったのでスルー。
だが、最後の5部屋目にはすごいやつがいた。
ステータス
【 名 前 】 ガラド
【 年 齢 】 35
【 種 族 】 人族
【 職 業 】 奴隷(元Aランク冒険者)
【 レベル 】 72
【 体 力 】 4500
【 魔 力 】 1200
【 攻撃力 】 1050
【 防御力 】 800
【 俊敏性 】 630
【 魔 攻 】 350
【 魔 防 】 420
【 スキル 】 剣術lv7 近接格闘lv5 暗視lv2 自然回復lv3 直感lv3 攻撃力増大lv4
防御力増大lv3 体力増大lvl5 錬金術lv2 罠lv5 火魔法 水魔法 生活魔法 【バーサーク】
【火事場】
【バーサーク】
判断能力を大幅に下げる代わりに、全ステータスを大幅に上げる。
【火事場】
瀕死になるほど、全ステータスを大幅に上げる。
つえぇぇぇ!
なんだこいつ、強すぎるだろ!
なんで奴隷なんてやってんだ!
「よぉ大将!是非とも俺を買わねぇか!俺はAランク冒険者の中でも鬼のように強いといわれる男!
そう、鬼神ガラドとは俺の事だ!」
黒に近い茶髪にに茶色の瞳
眉から頬にまで左目を横断する傷跡
身体には無数の傷跡があり、そんな傷跡も鍛えられた身体にとっては、醜さではなく、
逆に美しさのような物を感じる。
「黙れ!勝手に喋るなと言ってるだろう!」
ワルズは短い棒でガラドの頭を殴る。
だが、ガラドはちっとも痛そうにしないどころか笑顔でこちらを見ている。
「その左目、ちゃんと見えてるのか?」
「あぁ!ばっちし大将のカッコイイツラが見えてるぜ!」
「……、こいつはなんで奴隷なんてしているんだ?」
明らかにガラドはこんな場所にいるような強さではないだろう。
「それはですね、こいつは大のギャンブルと酒好きでして、少し前にギャンブルで大負けした上、酔っ払って酒場を半壊させ、負け分と賠償額がかなりの額になり、それの足りない分を払わせる為に、奴隷となったのです」
うげぇ、ギャンブルはまだしも、酔って半壊はないわー。
「あそこで6が来るのがいけねーんだよ!11さえ来てれば俺が勝ったんだよ!」
「……、ちなみに幾らだ?」
「200万リアになります」
あれ?安すぎない?
「随分と安いな?」
「はい、実はいいますと、酔ったあいつを取り押さえる際に、左足首の腱を切りまして、
治すことができない為、大幅に値下げするはめに……」
なるほど、そりゃあれだけの強さの奴を取り押さえようとしたら、かなり手荒にやらないとだめだろうしな。
「足りない賠償額の方は払い終えてあるので、問題はありませんが、儲けもかなり少なくなってしまいました……」
俺はチラリとガラドを見ると、バツの悪そうな顔で視線を逸らす。
200万か……大幅に予算オーバーだが、人食い袋が240万と結構な値段で売れたのでまぁいいけど。
ちなみに、人食い袋は素材の額は本来は1匹30万程度だが、俺はほぼロスなしで売却したので、
1匹50万、溢した2匹はそれでも45万だった。
それはさておき、傷は魔法で治せるから問題ないとして、
あの強さなら用心棒として使えるだろうし、
魔法以外経験値の少ない俺を鍛えて貰えることもできるだろう……。
よし、女の子の方にアリスやミラ並がいなければ買おう。
あ、アリス並みだったら1000万レベルだから無理か。
「まぁ、今日は購入するつもりは無いから、とりあえず次は女の方を見せてくれ」
「わかりました」
次に女の子の方を見に行き、1000~5000にいた4人の人と獣人の子は全て買うことにした。
次の二部屋はスルー。
それほどかわいくない上、非処女ばかりでした。
いや、別にそれだけで決めてないけどね?
ちゃんと即戦力になりそうなのを選んでるんですよ?
4部屋目の20万~50万の部屋に入ると、3人の女がいた。
可愛さもそれなりな上、全員処女だった。
二人は高飛車系の元小金持ちの娘とさんざん周りからちやほやされたみたいな街娘。
こいつらは、色々と問題起こしそうなので今はスルー。
もう一人のおとなしそうな茶色の髪の女の子を面接させて貰うことにした。
ステータス
【 名 前 】 エメラ
【 年 齢 】 18
【 種 族 】 人族
【 職 業 】 奴隷(元貴族)
【 レベル 】 1
【 体 力 】 60
【 魔 力 】 100
【 攻撃力 】 30
【 防御力 】 20
【 俊敏性 】 30
【 魔 攻 】 80
【 魔 防 】 75
【 スキル 】 料理lv3 火魔法 水魔法 回復魔法
ふむ、元貴族か、それよりも料理lv3か、
さっき1000~5000のところにも料理lv3の子がいたが、どうやら当たりのようだな。
少女はこちらを不安そうにチラチラと見ている。
「まずは、簡単な自己紹介して貰えるかな?あと、なんで奴隷になったのかも」
「は、はい!えっと、名前はエメラ=フォン、じゃ、じゃなくて、エメラです!
えっと、18歳で、元、貴族でした……、なんで奴隷になったかというと……、
その、実家が森の開拓するのに、失敗しまして……それで、その損失などでお金が無くなり……、
うぅ……ぐすっ……」
なんか泣き出してしまった。
俺は奴隷商にまだ聞きたいことがあるから泣くのを待つと伝え、
エメラが泣き止むのを待ってから、質問を続ける。
「もう大丈夫?」
「は、はい!すみませんでした……、あっ、ハンカチ有難うございました……」
泣き出したエメラに貸したハンカチを返して貰い、質問を続ける。
「えっと、元貴族って言ったけど、教養はどのくらいある?計算とか読み書き、あとは地理とか歴史とか
かな」
「えっと、計算は足し引きと、掛け算が出来ます、読み書きもできます、地理や歴史なども一般常識レベルなら大丈夫です」
「ふむ、じゃあ家事は?」
「掃除はメイドがしていたので出来ませんが、料理なら、その、よく家族に作ってあげていたので、
多少は、その……できる、と、思います」
なんだろう、この子すごくいじめたくなる子だな。
しないけど。
「ありがとう、もう質問は終わりだから」
「は、はひ!」
エメラが控えていた女に連れて行かれる。
「いかがでしたか?今の奴隷は容姿も良く、教養もあり、料理もできます。
掃除などは教えれば出来るようになりますし、奉仕以外にも使えますよ?」
ワルズが手を揉みながら胡散臭い笑顔で進めてくる。
「値段次第だな、幾らだ?」
「40万となっております」
40万か、まぁ買いだな。
「そうか……、次の部屋で最後だな」
俺はわざと考える不利をして、明確な答えを避ける。
「それがですが、最後の部屋は、現在空いておりまして……」
「そうか、分かった、これから帰って買う奴隷を検討する。
明日には買いに来るので、その時は頼む」
「分かりました!是非お待ちしております!」
購入前提の会話に満面の笑みを浮かべるワルズが気持ち悪い。
こいつの見た目、多少気持ち悪いくらいなんだけど、この胡散臭い笑顔するとめちゃくちゃきもいんだよな。
「そういえば、エルフと竜人の奴隷はいないんだな?」
「竜人の奴隷は数は少ないですがいますよ、エルフの方は国際条約によって、
奴隷となったエルフは全てエルフの国のグレリアが買い取る事になっています。
ただ、エルフの禁忌を犯した者は買い取る事は無く、奴隷として販売される事になりますが、
エルフは男女問わず美形な上、魔法の素質が高く、オークションに出品され、最低でも1000万リアからの開始となっております、そうですね、3年に1度くらいの割合でしょうか?」
最低1000万な上、3年に1度か……エルフの奴隷は諦めるか。
別に奴隷を買うこと自体が目的じゃないし……。
「禁忌?」
「はい、同胞を殺すこと、森を焼くなどして被害を出すこと、精霊を傷つけること、魔物の肉を食べること、等ですね」
「そうか」
エルフらしい規律みたいな物か。
それにしても精霊か、フィリアの話には出てこなかったがちゃんといるんだな。
俺は奴隷商を出ると、アリス達との待ち合わせ場所のギルドに向かった。
今からでは少し早いが、今後の事でも考えながら待つとしよう。




