銀狼族
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よろしくお願いします。
3/10編集しました。
次の日、食事が終わると、俺は奴隷商に向かった。
理由はもちろん、ケモ耳娘のフェルを買うためだ。
アリスとミラには、フェルが着る服がいるので、買いに行って貰っている。
「失礼する、昨日入った獣人の奴隷を買うと言った者だが」
奴隷商に入り、カウンターに居た男に言うと、しばらくお待ちください。と言った後、
奥の部屋へと入り、しばらくして、恰幅の良い男と出てきた。
「始めまして、この奴隷商のオーナーのワルズと申します。
昨日入ったばかりの獣人の奴隷を買いたいとのことで、既に査定も終わらせていますが、
まずはご確認ください」
ワルズが言うと、扉の向こうで待っていたのだろう、会った時とは違って、薄汚れていた身体が、
綺麗になって、前の奴隷商で見た服を着たフェルがいた。
髪は肩までの長さで、ふわっとしており、キラキラ輝いて見える綺麗な銀髪、瞳は金、頬が痩せこけているが、顔は非常に整っており、頭の上についた耳、背後に見える尻尾はふさふさでとても触り心地が良さそうだ。
身長は130くらいで、胸はよく分からないが、服の胸辺りが少し膨らんでいるので、多少はあるのだろう。
ただ、全体的に細い、恐らく今までちゃんとした食事ができていなかったのだろう。
うん、これから全然イケるな、2つの意味で。
一つは容姿が良いのは信仰復活に使える可能性があること。
もう一つは、もちろんお楽しみの方だ。
ステータス
【 名 前 】 フェル
【 年 齢 】 10
【 種 族 】 獣人(銀狼)
【 職 業 】 奴隷
【 レベル 】 1
【 体 力 】 70
【 魔 力 】 100
【 攻撃力 】 30
【 防御力 】 25
【 俊敏性 】 50
【 魔 攻 】 150
【 魔 防 】 120
【 スキル 】 固有スキル【獣化】 暗視lv4 聞耳lv2
一応ステータスを確認してみたが、固有スキルか……、暗視もやたらレベルが高いな。
というか、全体的にステータスが高い、初期のアリスより高いぞこれ。
獣化
一部の獣人が使える固有スキル
(銀狼族は全て使える)
肉体変化
全ステータスアップ
レベルに応じ、%変動
ふむ、どうやら銀狼族っていうのは戦闘民族なのか。
フェルの見た感じじゃ全然そんな感じはしないんだけどなー。
でも、もしかしたらこれ、結構な値段になるんじゃないか?
「ふむ、問題ない。それで幾らだ?」
不安を顔に出さないようにしながら、値段を聞く。
「そうですね、まずは彼女の名前はフェル、年は10歳で、種族は獣人の犬族。
容姿は良いですが身体は華奢です、ですがちゃんと食事をさせれば問題ないでしょう。
身体に傷も無く、非常に良品です。
あとは、お客様も気になると思いますが、処女なのでご安心下さい。
それではお値段の方ですが、15万リアと言いたいところですが、
この値段ですと、本来は奴隷としての教育をしているのですが、
今回は、入ってすぐの購入とのことで、教育が出来ないため、
その分の値下げをいたしまして、14万リアになります」
あれ?犬族?俺の鑑定では銀狼になってるんだが、もしかしてlv3までだとそこまで分からないのか?
まぁ、もしかしたら高くなる可能性もあるから一応黙っておこう。
「1万リアしか下がらないのか?」
俺はいかにも不満といった顔と声で言う。
「そうですね、本来ならちゃんと教育をしてからの販売となりますが、今回はお客様のご要望にお答えした為に出来ました事情なので、1万リアが妥当だと判断させて頂きました」
ふむ、そこを言われると弱いな。
まぁ、買えない値段ではないし、まぁいいか、どうせまたここに来るだろしあんまり悪印象は与えないほうがいいだろう。
「分かった、それで買おう」
俺は硬貨を取り出すとワルズに渡そうとしたところ、控えていた女が、コイントレーを差し出してきたので、そちらに置いた。
女がワルズに、コイントレーを差し出し、ワルズが硬貨を数え始めた。
「では14万リア確かに頂戴いたしました、それでは所有者の上書きをいたしますので、こちらへどうぞ」
そのままワルズの言うとおり、所有者上書きを終え、俺は無事にフェルを購入することができた。
「お買い上げ有難うございました」
ワルズと女が腰を軽く折って礼を言う。
「ほら、いくぞ」
俺はフェルに手を差し伸べる。
「……」
フェルは、期待と不安の篭った目で、俺の手を見ている。
期待はアリスとミラに会える事で、不安はこれからのことだろう。
男の俺に奴隷として買われたからどうなるか怖いんだな。
それと扱いか……、正直、抱けるなら抱きたいが、アリスとミラになんと言われるか
わからないから保留だな。
「アリスとミラなら今は君が着る服を買いに行ってるよ。フェルを購入したら合流する事になってるから安心して」
俺は出来る限り優しい声と笑顔で、フェルに安心感を与えようとする。
「……」
フェルはおずおずといった感じで、俺の手を取る。
どうやらアリスとミラの効果は絶大のようだ。
「それじゃあ行くが、また近いうちに商品を見に来るので、その時はよろしく頼む」
俺はフェルの手を握ると、ワルズに向かって言う。
「それはそれは、是非ともお待ちしております」
ワルズは胡散臭い笑顔をしながら手を揉んでいる。
「じゃあ行こうか」
「……」
フェルがコクリと頷くのを見て、奴隷商を出た。
「っあ、そのままじゃ拙いからとりあえずこれを着といて」
フェルが奴隷商の服のままだと思い出し、アイテムボックスから俺の上着とサンダルを取り出し、フェルに渡す。
フェルは渡された服を、少し眺めるた後に着る。
ぶかぶかな俺の上着を着たフェルとまた手を繋いで、合流場所である冒険者ギルドに向かった。
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「あ、ツキヒト君!こっちだよー!」
ギルドに入る早々、ミラが大きな声で呼びかける。
俺はアリスとミラのいる席へと向かう。
「お疲れ様です、ご主人様」
俺が来たときから立ち上がっていたアリスが、頭を下げる。
「フェルちゃん無事に買えたんだね!良かった!ほら、フェルちゃん、おいで!」
ミラが両手を広げてフェルが来るのを待つ。
フェルこちらを見てくるので、頷いて、手を離してやると、ミラの方へ歩いていき、ミラが
広げる腕の中に入っていった。
「うーん、フェルちゃんかわいいいい!」
フェルを抱きしめたミラが、頬ずりをしている。
あれ?よくよく考えたら、一番乗りであれをすべきなのって俺じゃね?
まぁいいけど……
俺はそのままアリスの横に行き、椅子に座るとアリスも座ったので、そのまま抱き寄せてアリスを堪能する。
ア、アリスがいるから悔しくないもん!
「ところで、ナンパとか大丈夫だったのか?」
ミラが一通りフェルを堪能したあと、予め頼んでいたフェルの為に買った服を着かせに行かせ、
戻ってくると、同時に一通りフェルと服のことを誉め、フェルではなく、何故か満足しているミラを
放っておき、アリスに聞く。
「何度かされましたが、ミラさんが断ってくれましたので大丈夫でした」
なるほど、正直二人だけで行かせるのは不安だったが、ミラが上手いことやってくれたみたいで良かった。
フェルを一番始めに抱きしめたことは許してやるか。
「さて、まずは簡単な自己紹介をしようか。俺はアリスと君の主人のツキヒト・アキヤマだ。
冒険者をやっている。俺の隣に居るのはアリス、一番奴隷だ、そっちのはミラで、パーティーメンバーだ」
俺が簡潔に説明すると、
「一番奴隷のアリスです、よろしくお願いします、フェルさん」
と、頭を下げるアリス。
「よろしくねー」
と、軽く挨拶をするミラ。
「それじゃあ次はフェルが自己紹介してくれないか?」
俺がフェルになるべく優しく言うと、
「……フェルと言います、獣人の犬族で、10歳です、い、一生懸命頑張りますので、ひ、ひどいことはしないで、ほしい、です……」
フェルが怯えながら、自己紹介をする。
「だいじょーぶ!ツキヒト君は優しいから、フェルちゃんに酷いことなんて絶対しないから安心して!
もちろん私もアリスちゃんもそんなことしないよ!あ、でも、ツキヒト君て結構意地悪な所もあるから、もし意地悪されたら私に言って!ちゃんとツキヒト君を怒ってあげるから!」
おい、誰が誰を怒るって?まぁ、いいけど。
「そうです、ご主人様はとても慈悲深いお方なので、フェルさんも安心してください。
ご主人様に購入されたことが如何に幸せだと、後々分かるでしょう」
アリスが胸を張りながら、俺の素晴らしさを説明する。
まじでハードル上げてくるな、このままだと聖人君子にでもならなきゃ駄目なんじゃね?
いや、一応神の使徒だし、そうじゃなきゃ駄目なのか?でも、それだとフェルを抱いたりしたら
駄目なんじゃ……
一応、ハーレムのいちゃいちゃえろえろしたいってのは、フィリアも知ってるし、別にいいのか?
う~ん?
「まぁ、二人の言ったことはともかく、別に酷いことをするつもりは無いから安心してくれ。
それよりもそろそろ飯にしよう」
俺がそう言っと、フェルの方から、ぐぅ~と、お腹の音がした。
「おいミラ、どんだけ腹減ってんだよ」
フェルが顔を赤くして俯いてるのを確認しつつ、あえてミラのせいにする。
「ちょ、ち、違うよ!今のは私のじゃないよ!」
必死に弁解するミラ。
「へぇ~、じゃあ今のお腹の音は、フェルって言いたいのか?」
俺が意地悪げな目でミラを見る。
「え!そ、それは……わ、私です」
ミラが折れた。
「……ごめんなさい、今のは私です……」
ミラが凹んでると、フェルが泣きそうになりながら、告白した。
「あ、いや!別に悪いって分けじゃないから!フェルは育ち盛りなんだし、仕方ないよな!」
俺は慌てて弁解をする。
「そ、そうだよ!フェルちゃんはまだちっちゃいし仕方ないよ!よし、ご飯頼もう!
ほら、メニュー表!フェルちゃんの食べたいの好きなだけ選んでいいよ!」
ミラが慌ててメニュー表をフェルの前で広げる。
「大丈夫ですよ、今のはご主人様とミラさんとのいつものやり取りですので、気にしなくて構いません」
アリスがハンカチでフェルの涙を拭う。
フェルが鼻をぐずっといわし、はい。と小さく言う。
はぁ~、子供の涙はやばいな、罪悪感が半端ない、これからは気をつけよう。
それから、フェルに食べたい物を選ばそうとしたのだが、どうやら遠慮や困惑といった感じで、
中々選ばないので、俺とミラが適当に選んで、好きな物を食べさすことにした。
フェルは次々に運ばれてくる料理を前に、困惑しつつも、ミラがあ~んをして食べさせると、
目を輝かせ、少しづつだが、料理を食べ始めた。
そんなフェルを俺達は優しげな目で見つめていた。
「フェルに確認したいことがあるんだが、いいか?」
食事が一段落したところで、フェルに聞く。
「……はい」
フェルが返事をするのを待ってから、質問をする。
「フェルは自分が犬族と言ったが、間違いないか?」
「はい、間違いありません」
「本当に?」
「本当です……」
ふむ、どういうことだ?
「俺の鑑定では、フェルは銀狼となっているんだが、銀狼族って知っているか?」
「?知りません。お父さんとお母さんからは、私達は犬族だって教えられました」
んー、少し銀狼について調べるか。
俺は、銀狼を鑑定する。
銀狼
銀色の毛並みが特徴
獣人の中でも非常に数が少ない種族
獣人の中で一番戦闘力が高い種族
銀狼族は全て【獣化】することが出来る
なるほど、恐らくこれが原因か。
獣人の中で一番戦闘力が高い上に数も少ないとなると、希少価値が高くなるわけだ。
そうなると、小さいフェルなど攫われたりする可能性があるので、あえて犬族と教えたのだろう。
「ふむ、フェル、君は犬族ではなく銀狼族だ。銀狼族は、獣人の中で一番戦闘力が高く、その上数も少ない種族なので、希少価値が高く、そのせいでフェルが攫われたりする可能性があるので、あえて犬族と教えていたんだろう」
俺は、鑑定して得た情報をフェルに伝える。
「じゃ、じゃあ、私は犬族じゃ、無いんですか?」
「そうなるな、一応確認しとくが、両親はフェルと同じ銀髪だったのか?」
「お母さんは銀色だったけど、お父さんは茶色でした」
つまりハーフだったのか。
これで拾い子だったら、どうしようかと思ったところだ。
「大丈夫!例え犬族でも銀狼族でも、フェルちゃんはフェルちゃんだよ!」
ミラが不安そうにしているフェルに抱きつく。
フェルは驚いた様子だったが、次第に笑顔になっていく。
「ありがとう、ございます、ミラおねーちゃん」
抱きつかれたままのフェルが、ミラに礼を言う。
「……」
?ミラが動かない?
「おい、ミラ?どうかしたか?」
いつまでたっても動かないミラに、声をかける。
「……、も……って」
ミラがボソッっと何かを言う。
「……もう一回言って」
今度は聞こえた、フェルにも聞こえたのだろう、困惑しつつも先ほどの台詞を繰り返す。
「ありがとうございます?」
「違う、そこじゃない」
「えっと、ミラおねーちゃん?」
「それ!もう一回!」
急に大きな声を上げるミラとそれに驚く俺達。
「ミラおねーちゃん」
「もう一回!」
「ミラおねーちゃん」
「今度は大きな声で!」
「ミラおねーちゃん!」
「さらに大きな声で!」
「いい加減にしろ!」
おねーちゃんと呼ばれるたびにテンションが上がるミラに、周りに居る人全ての視線を集め、
恥ずかしさの余り、ミラの頭を叩いて止める。
「いたっ!」
叩かれて、頭を抑えるミラ
「お前、フェルも困ってるし、周りにも迷惑だろうが」
俺に言われて、周りを見るミラ
「……ごめんなさい、フェルちゃんもごめんね」
「う、うぅん、気にしてないです」
はぁ、まぁ確かに気持ちも分からなくも無いが……。
「あ、フェル、アリスにもおねーちゃんて言ってみて」
俺はフェルの耳元に口を寄せて、小声で言う。
「?アリスおねーちゃん」
フェルが不思議そうに、アリスおねーちゃんと言うと、
アリスの方から、ガタッ!と音がした。
もしや、動揺したか?
「……すみません、よく聞こえなかったので、もう一度お願いします」
……、アリス、お前もか。
「アリスおねーちゃん」
「……なんですか、フェル?」
おや、さっきまで、さん付けだったのに、行き成り呼び捨てになったぞ?
「アリス?」
「っあ!いえ、私は一番奴隷で、下の奴隷であるフェルは私の妹みたいなものですので、
敬称をつけるのはどうかと思いまして」
なるほど、どうやらアリスもフェルの魅力にやられたようだな。
俺がアリスを見て、ニヤニヤしていると、アリスが顔を真っ赤にして俯く。
本当にかわいいなアリスは。
「さて、アリスおねーちゃんとミラおねーちゃん、そろそろ集落の件の結果が来てないか受付に聞きに行こう」
ガタッ!
「ご、ご主人様!い、今のは!」
「ツ、ツキヒト君!今のもう一度お願い!」
騒ぐ二人を無視して、俺は受付へと向かった。




