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フィリアの信仰  作者: 緑茶おいしい
11/63

フィリアの騎士

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よろしくお願いします。

3/9編集しました。


「私はウォーレン、この支部のギルド長をしている。では、詳しく話を聞かせて貰えるか?」


顎鬚を蓄えた50台とは思えないほどの肉体を持った男が、椅子に座り、

腕を組み、どっしりと構えて、簡潔に自己紹介をした後、俺達に森で合った事を聞いてくる。


あれから街に戻った俺達は、すぐにギルドに向かい、リリスに事情を話すと

しばらくして2階にある一室へと案内された。


なんでも、2階はBランク以上の物しか使うことが出来ない、っと、リュー達のパーティーの

リーダー、アルマが教えてくれた。


アルマは27歳で剣士だからか、無駄な脂肪や筋肉が無い身体をしている。

正直ああいう身体は憧れる。

俺もちゃんと鍛えようかな。


「はい、まずは俺達、『ウォールの騎士』が、Cランククエストのゴブリンの調査を受け、森に調査に行きました。

森に入り、しばらく進むと探知魔法にゴブリン3匹の反応があったので、見える位置まで移動し、しばらく

監視、追跡をしていました。

2時間ほど見ていても何も無かったので、ゴブリンを狩って戻ろうと思ったのですが、そこで探知魔法を使ったところ離れた所に、200を超えるゴブリンの反応がありました。


俺達は集落ができている可能性があると考え、正確な位置を確認した後、報告に戻ろうと思ったのですが、集落に向かう途中に、ゴブリンからの奇襲を喰らい、次々に来るゴブリンから逃げている最中に、リューとエルがゴブリンに捕まってしまい……、傷を負った俺達では、助けることができないので、急いで街に助けを呼びに行こうとしたら途中、ツキヒト達と会い、助けて貰いました。


回復魔法に、駆け出しとは思えない魔法障壁に攻撃魔法が使える彼らに、俺は助けを求めました。

そして、俺達は集落へと向かい、ツキヒトがエルとリューを助け、俺達を逃がした後、1人でゴブリン達を全滅させました」


アルマは、森で合った事を全て語り終えた。

正直、ゲートや瞬間移動の事を口止めするのを忘れていたので、言われたらどうしようかと、

内心焦っていたが、どうやら黙っていてくれるらしい。


俺はチラッっとアルマを見ると、俺の視線に気づいて目だけ、こちらを向け、軽く頷いた。

どうやら、こちらの心中を察してくれたらしい。


「……なるほど、森で起こった竜巻は君の仕業か、あれはこの街からでも確認できた」


ウォーレンがこちらを見る。


「えっと……、そんなにですか?」


いくら大魔法が使ってみたかったとは言え、やりすぎたか?と、不安になってしまう。


「あぁ、現在この街にはAランクの魔法使いはいないからな、自然発生した竜巻ではないかと、不安があったんだよ」


あぁ、自然発生したのなら、簡単に消せないしな。


「それにしても、EランクがAランク級の魔法か……、君の事はかなり興味がそそられるな……」


俺を見定めるかのような目で見る、ウォーレン。


「まぁ、それよりも仕事をしよう、前回のゴブリンの集落を壊滅してから、たったの2週間でまた集落が出来たか……、こんなことは今までに無かったな……」


顎鬚を触りながら、考え込むウォーレン


「そうなんですか?」

「あぁ、過去数百年、記録がある限りそんな事は無かったな。最短でも1ヶ月はかかっていた」


数百年間無かったことが起きた?

もしかして、フィリアが俺を呼んだことが原因か?

いや、さすがにそれは考えすぎか……?

フィリアは俺に、信仰を集めるだけでいいと言っていた、魔王もいないと。


だけど今のフィリアは力を殆ど失っている状態だ、もしかして、見落としが……


「君は何か心当たりが無いか?」


思案に耽る俺にウォーレンが声を掛ける。


「っ、いえ、あー、ゴブリンて魔物ですよね?だったら、魔人が関係してるのかなー……とか?」


魔人がいるなら魔物は魔人の使い間見たいな物だろう。

はぁ……、あの説明だけじゃ全然分からない事だらけだ、

早くフィリア来い。


「いや、それは無いだろう、魔人は500年前の大戦で絶滅している」

「……は?」


衝撃の事実を言うウォーレンに、俺は思わず呆けてしまった。


「ん?なんだ?まさか魔人が絶滅したことを知らないわけじゃないよな?」


訝しげに俺のことを見るウォーレン。

アリス以外も見ている。


「っえ!いや、そんな分けじゃないじゃないですかー!あはは」


やばい、今のでかなり怪しまれた。


「ご主人様は、遠い所から来られたので、少々常識に疎いところがあります」


アリスが、フォローなのかフォローじゃないのか分からないフォローをしてくれた。


「ほう、そんな遠い所から?なんて所から来たんだ?」


明らかに疑っているウォーレン


「えー、日本です」

「ニホン?それはアメリアにあるのか?聞いた事がないが?」

「ずっと、東の森の中ですね、半年に1度行商が物を売りに来るくらいの……」

「……ふむ」


やばいな、詐欺スキルが通じてないか?これだけ怪しまれた状態じゃ無理か……


「ウォーレンさん、それで、俺達はどうしたら?」


アルマが助け舟を出してくれる。

マジ感謝


「そうだな、彼の事は気になるが、話を戻すか。

2週間で集落が出来た事は、また調査をしよう。

それでだ、君達が集落を壊滅したのだとしたら、それに対する報酬が出る」

「俺達は要りません!」


報酬が出ると言われた瞬間に、アルマがはっきりと言う。


「それはどういうことだ?」


不思議そうにアルマに問うウォーレン


「俺達『ウォールの騎士』は、ゴブリンの集落を壊滅した事には、何もしていません。

なので、その報酬は全て、ツキヒト達に渡してください」


アルマの言葉に、俺は驚く


「ちょ、ちょっと待て!あれは元々アルマ達の受けたクエストだろ?

集落を見つけたのだってアルマじゃないか!確かに報酬は全く貰わないつもりは

無かったとは言わないが、さすがに全部はおかしい!」


慌てる俺、それに対してアルマが


「おかしいのはツキヒトの方だ。俺達の受けたクエストは、ゴブリンの調査だ。

ゴブリンの集落を壊滅することじゃない、そして、今話してるのは、集落を壊滅した報酬だ。

確かに集落を見つけたのは俺達だが、壊滅したのはツキヒトなのだから、報酬は全て

ツキヒトの物なのは当然だろう?」


……。


「……、色々言いたいことはあるが、本当にいいのか?」


正直、これからの活動には、金がいくらあっても足りない。

なので貰えるのなら貰っておきたい。


「構わない、あと、今回のクエストの報酬もお前達に渡す」

「はぁ!?さすがにそれは出来ねーよ!」


何考えてるんだこいつ。


「俺達は、お前達に命を救って貰ったんだ、本当ならもっとやりたいところなのだが、

俺達にも生活があるので、それが限界だ。すまない」


ウォールの騎士全員が頭を下げる。


「……はぁ、分かった。分かったから頭を上げてくれ」


もう何を言っても駄目だろうなと思った。


「そうか、すまないな」


安堵した声を出すアルマ


「ただし!」


俺は勢いよく椅子から立ち上がり、アルマに指を差す。


「……ただし?」


呆気に取られるアルマ


「やっぱりクエストの報酬は受け取れない。あれはお前達がこなしたクエストだ。

それに関しては、一切手伝っていない俺が貰うわけには行かない。

例え命の恩人だとしてもだ!」

「っな!命の恩人に対して、感謝だけしていろというのか!」


俺の発言に怒るアルマ


こいつはきっと、すごく良いやつなんだな。


「感謝だけしろとはいわない!俺がして欲しいことはただ一つ!」


部屋にいる全員が俺を見る。


「俺達が困っている事があったら、その時は可能な限りでいいから、手を貸してくれ」


『……。』


やばい、全員が沈黙してる。

やっちまった!めちゃくちゃ顔が熱い!


『……っぷ、あは、あははは!』


恥ずかしさで顔を赤くしていると、いきなり全員笑い出した。

しかもアリスまで


「え?な、なに?いくらなんでもひどくない?」


困惑する俺。


「あはは……、いや、別に馬鹿にしたわけじゃない、ただ、金や物じゃなくて、困っている時に

手を貸してくれとかいうやつ、初めて見たからな」


まだおかしそうに笑っているアルマ


「ぶわはははは!私も長いことギルドにいるが、こんなこというやつ初めてだ!」


豪快に笑うウォーレン


「え?そうなの?」

「そうだ!冒険者なんてのはな、最初は正義の味方や英雄なんて物に憧れて始めるやつもいるが、

すぐに現実を突きつけられ、実利主義になるのだ。だから、今回の場合は、金や金目の物品などを

貰うのが普通だ、しかも場合によっちゃ、身包みを剥がす場合もある。


だから、困っている事があったら、手を貸してくれ、なんて曖昧な事を求めるやつなんていやしない。

しかも、可能な限りなんてな、ぶわはははは!」


言い終えると、また笑い出すウォーレン


「そ、そうなんだ……」


それなら、ちゃんと報酬を貰っとくべきだったか?


「……ふぅ、でもよくよく考えると、あれほどの強さを持つやつの助けなんて俺達にできるのか?

案外、金や物より怖い要求かもしれんな」


ようやく落ち着いたアルマが言う


「あー、いや、別にそんな危険なことは頼まないよ」


ならいいが?っと、アルマ


「まぁ、俺達にできる事なら何でも言ってくれ。全力でお前を助けるからな」


アルマが手を差し出してくる


「その時は頼む」


俺も手をだし、握手をする。


「ふむ、話はまとまったな?それでは、本当なら今すぐにでも報酬を渡したいところなのだが、

いかんせん集落となると、本当に潰れたのか確認しなくてはならん。

なので、申し訳ないが、明日ギルドの者と集落元まで行ってほしいのだが」


俺達の話が終わるのを待って、ウォーレンが言う


「明日ですか?俺達は明日には、この街を出るので、調査には行けません」

「それは遅らすことができないのか?なんだったら、宿代ならギルドで持つが?」

「いえ、こちらにも予定がありまして、どうしても無理です」


明日には今日の話も広がるだろう、そうなれば一緒にいたアリスがまた注目をされてしまうかもしれない。


「調査なら俺達が行きます」


アルマが自分達が行くと言う。


「ふむ、私としては別に構わんが、それだと報酬は別の街での受け取りになるが、どこに行くつもりだ?」


ウォーレンがこちらに向いて言う


「ピソールです」


次の街の名前を知らない俺の代わりにアリスが答える。

分かってない俺にアリスが耳元で、王都の方向にある、次の街の名前だと教えてくれた。


「ピソールか、なるほど、王都に向かうわけだな。分かった、では調査が済み次第、ピソールに遣いの馬を出す。

なので、早くても3日後になるがいいか?」

「はい」


ウォーレンの言葉に頷く俺。

正直、よくわからないからとりあえず頷いてる。


「では、3日後にピソールにある冒険者ギルドに行ってくれ。サニース支部のウォーレンに言われて来た。といえば、分かるだろう」

「わかりました、あっ、ところで、集落を壊滅した報酬ってどの位なんですか?」


そういえば、全然値段の話が無かったな200万くらいかな?


「600万だ」


腕を組んで、胸をそらして言う、ウォーレン


「ろ、ろ……600万!?なんでそんな高いんですか!?」


いくら集団とは言え、ゴブリンだぞ?


「あー、ツキヒトは強いから分からないかもしれないが、集落のできたゴブリンには、

騎士団と冒険者ギルドが一緒になって戦うものなんだ。

騎士団の報酬は国が出すが、冒険者は、ギルドが出すんだが、

冒険者はDからBランクが参加でき、その場合最低でも20人ほど参加してるんだ。

報酬はランク関係なしの配分になるから、それでも1人30万位だな」


アルマが報酬の高さの説明をする。


「……つまり、本来なら騎士団の数が分からないけど、大体合わせて40人以上?の人達でやるのを

俺が1人でやったから高い、と……」



そうだ、っとアルマ


「でも、たかだがゴブリンだろ?」


最初の奇襲は驚いたが、戦ってみたらくっそ弱かったじゃん。


「お前にとってはそうだが、一般人にとっては一体だけでも脅威なんだ。しかも、あれだけの数を全滅させるとなるとそれくらいの人数が必要なんだよ。だからそれを1人でやったツキヒトはすごいんだ」

「……」


いやさ、この世界に来た時に、規格外とか言われるの憧れなかったとか言うと、嘘だけど、

あの程度で言われるとは思ってなかった……。


「それについてだが、集落が壊滅されていると確認が出来たら、君にはBランクに上がって貰う」

「は?」


Eから行き成りBってなんだよ

だってゴブリンだぞ。


「Bランクですか?ツキヒトの実力ならAランクでもおかしくないと思いますが?」


アルマが余計な事を言う。


「ふむ、あれだけの魔法が使えるのならAランクでもおかしくないのだが、あいにく私にはBランクまでしか上げる権限を持っていないのでな。それに、いくら強力な魔法が使えるとはいえ、それだけではAランクにはなれはしない」


ふむ、良かった。Bランクで済むのか

Bランクでも嫉妬されたりとか嫌がらせされそうなのに、Aランクにでもなったら、

新人いびりがすごそうだ。

でも、信仰集めの際の話題にはなるか……


「Bランクに上げるといっても、規則で昇級試験を受ける必要がある。それについても、報酬の件と一緒に伝えておくので、あちらで受けるといい」

「分かりました」


昇級試験か、普通に忘れてたわ。

どんなことするんだろう?


「あぁ、そうだ。君達のパーティー名を教えてくれないか?これがないと今回の事を記録する際に困るんだ。」


ウォーレンが思い出したかのように言う。


「パーティー名?」

「なんだ、もしかしてまだないのか?」


はい、と答える俺。


「ふむ、まぁまだ冒険者になったばかりだし、そういうこともあるか、

では、悪いが今ここで決めてくれないか?」


ここでパーティー名を決めろという、ウォーレン

あとで知ったのだが、誰かとパーティーを組む場合、たとえ臨時でも

パーティー名をつけるらしい。


簡単なクエストなら関係ないが、今回のような場合は記録を残すので、

その際、パーティー名を記入するらしい。


それにしてもパーティー名か……、どうしよう。

なんか厨二病的なイメージしかないんだが……


「えっと、パーティー名ってあとで変更とかできます?」


一応保険を掛けとこう。


「あぁ、もちろん」


良かった。

でもどうしよう、日本ぽく『暁』とかにするか?

いや、ここは思い切って厨二秒全開とか……


んー……、そもそも俺の目的は……


「決めました、フィリアの騎士でお願いします」


散々悩んだのち、俺はパーティー名を決めた。


「フィリア?聞いたことない名だが、まぁいい。フィリアの騎士だな、

それで登録しておく」


まぁ、これなら問題ないだろう。

本当は使徒としたかったが、さすがにこれは拙いだろうし、騎士が無難だな。



それから俺達は、先に1階でお願いしていた解体と売却のお金をお貰い、宿に戻った。


「って、ちょっと待てえええええええい!」


宿に戻る途中、背後から俺達を制止する声が聞こえた。


「あれ?ミラいたの?」


振り返ると、宿は逆のはずのミラがいた。

ちゃんと清算したはずなのに、なんか不満あったのかな?


「いたのじゃないよ!ずっといたよ!」

「え?じゃあなんで声かけないの?」

「ずっと明日街を出て行くことの説明を待ってたんだよ!」


あぁ、そういえばミラには説明してなかったな。

ギルドで聞いてからずっと説明を待ってたのか、それは悪いことをした。


「いや、説明してなかったことは悪いと思うが、聞きたいなら清算の時にでも聞けば良かったじゃん」

「それはそうだけど……、なんていうか……その」


急にもじもじしだすミラ

アリスも不思議がっている?


まぁ、大方一緒に連れて行って欲しいんだろうな。


「ふむ、俺達は王都に向けて次の街に行くけど、ミラも一緒に来るか?」


俺が提案すると、


「うん!行く!」


と、ミラがものすごくうれしそうな笑顔で言う。



それから、一旦宿に戻り、食事の前に銭湯に行くことにした。

身体自体は浄化魔法で綺麗にできるが、風呂に入るとリラックスできるので、やはりやめられない。


ミラと銭湯で合流し、帰り道に明日の集合時間と場所を決めておいた。




------------------------------------------


「う~ん」


俺は、今日のゴブリンとの戦いを思い出していた。


「どうかなさいました?」


俺の隣で、俺の腕を枕にしている裸のアリスが俺に声を掛ける


「今日のゴブリンとの事を思い出しててさ」

「あれですか、あの時のご主人様はとても格好良かったです」


アリスもあの時を思い出したのか、うっとりしている。


だが俺はこうやって冷静になると、納得いかないことがあった。


初めての戦いでとても興奮はしたが、相手が弱すぎた。

最初こそ、ミラが死ぬかもしれないと焦ったが、あれ以降は圧勝だった。

だから正直、あの程度でBランクに昇格というもの納得いっていない。

まぁ、今に思えば、名声も有った方が良いだろうから、別に構わないんだけど……。


やっぱり、こう、命を掛けた死闘みたいな物には憧れるな……死にたくないけど。


なんて事を考えていると、アリスがいつの間にか俺の下腹部へと移動していた。


「アリス?」


もう1回するのだろうか?


「えっと、銭湯で、男性の奉仕の仕方を聞きまして……その、ご主人様に喜んで貰おうかと……」


風呂入ってただけのはずなのに、何を習ってきてんだよ。

うれしいけど


「あー、じゃあお願いしようかな」

「はい!」


うれしそうに、初めての奉仕を始めるアリス


しかし、なんだろう、何か違和感が感じる。


そんな違和感も、アリスの奉仕による快楽に、すぐにかき消された。





「それじゃあ、行くね」



次の日、俺達は朝食を終えると、ミミちゃんにお別れの挨拶をした。


「……はい。旅、気をつけて下さいね」


ミミちゃんがしょんぼりしながら言う。

本当、たった数日でよくこれだけ懐かれたものだ。


「あぁ、ミミちゃんもね」


俺はミミちゃんの頭を撫でる。


「それじゃあまたこの街に来たら、寄るから」

「絶対ですよ?」


上目遣いに見てくるミミちゃん。


「絶対来るよ」

「はい!では、お待ちしてますね!」

「ミミ様も御身体に気をつけてください」

「はい!アリスさんも気をつけてください!」


そう言って、最後は笑顔で送り出してくれた。



それから待ち合わせまで時間があるので、今のうちに必要な買出しを済ませておく。

アイテムボックスがあるので食材が腐る心配がないのは嬉しい。


それから、調理道具一式と、カセットコンロみたいな魔道具を2つ買った。

1個10万したが、有った方が便利だし買っておいて損はないだろう。


途中、アリスへのプレゼントとして買ったカチューシャを売っていた店に行き、

今度は赤のリボンのついたカチューシャと、普通のカチューシャ、いくつかのリボンも買った。


これだけいい素材がいるんだから、色々な服などを楽しむのは当然だろう。


目立たない用にフードをかぶらせていたが、欲望に負けて、買ってすぐに、赤のカチューシャをアリスにつけて貰った。


黒もいいが赤もいいな。


アリスはすごく嬉しそうにし、俺の為に色々な髪型を試してみると言っていた。


服も買おうかと思ったが、そろそろ時間なので、待ち合わせの駅馬車が集まる場所へと向かった。



「あ、きたきた!おはよー!」


待ち合わせ場所に行くと、すでにミラがいた。


「おはようございます」

「おはよう、今日はプレートつけてないんだ?」


狩りに行く時は普段着けているプレートをミラはつけていなかった。

馬車の移動中は盗賊に襲われたり、魔物に襲われたりもすることもあると聞いたが。


「だって、あれつけてると胸が苦しいもん」


俺はミラの胸に視線を向ける。

確かにこれだけ大きければ、動かないように固定しようとしたらそうなるわな。


っと、アリスが俺の腕に胸を押し付けてきた。

どうやら嫉妬したらしい。

アリスに比べたらミラの胸も小さいからなー


「第一、ツキヒト君がいたら襲われたとしてもすぐに返り討ちにするから問題ないでしょ?」


小首を傾げながら言うミラ


「まぁ、そうするつもりだけど……」


万が一って場合もあるだろうが。


「そろそろ出発しますので、乗る人は馬車に乗ってください!」


駅馬車の運営の男が声を上げる。


俺達は乗車賃を払い馬車に乗り込む。


「そういえば、ピソールまでどれくらいかかるんだ?」

「え?ツキヒト君、そんなことも知らずに次の街に行くとか行ってたの?」


呆れた用に言うミラ


「2日です、ご主人様」


アリスが教えてくれる。


「2日か、結構遠出だな。だから冒険者達が回りにいるのか」


俺達の他に2つの馬車に冒険者達が乗っていたが、恐らく護衛だろう。

商人と思わしき者達の馬車もあるし、金を出し合って雇ったのだろう。


「2日くらい別に普通だと思うけど?」


ミラが不思議そうに言う


まじか、俺の世界で2日といったらかなり遠いとこまでいけるから、

2日と言われて遠出と感じてしまう。


「全員乗りましたね!それじゃあ出発します!」


運営の男が出発の声を上げると共に、馬車は走り出した。


次の街に対しての不安と期待を胸に、俺達は次の街に向かった。

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