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第1章(4)ーさあて来週のうふふふふふふー

でも一応、


「えぇーっ」


フグ田某氏を意識した声色の驚嘆をこぼすと同時にうなだれた。




……本当は分かってたさ。だからこその研究所であり、俺は研究員なんだ。その構成員の例に漏れず俺にも"能力"がある。


「並行移動っすよね。はい、やりまーす」


「なんだよ、高校生になれるのは変わらないだろ?」


そりゃそうっすけどね。でもアレ嫌いなんですよ。なぜなら……


「ああ、そっか。"向こう"のお前って全くの別人なんだったな。珍しいこともあるよなあ」


そう、それっすよ。マジで謎としか……ていうか他人事だからって気楽に言いますね。他人の体に入って全く知らない人間関係の中に放り込まれるのは、軽くノイローゼ必至っすよ。初めて並行移動したときはもう、自分を蝶だと思ってて羽化したら蛾でした! みたいな困惑と後から来る絶望感に打ちひしがれましたよ。


「さっきからなんで黙ってんだ?」


「はい、いやなんでもないです行きましょうさあ」


「お、おう」



……ギュイイイイイイイイン



念じた瞬間、走馬灯のような強力なデジャヴが脳内のありとあらゆる階層に並べ立てられ、下から上へと重力が転換したかのような奇妙な浮遊感が身体を包む。時間にして2、3秒後には記憶の一致が完了した。そしてーー



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