表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/24

最下位

 * * *


 ボークステイト大陸中部 商業と交易の都市ビッヒル



 ビッヒルは、ビッヒル湾東部に面して発展、繁栄した商業都市で、多くの物流、商人が集まり、国内海運物流の要所として巨額の商業資本が蓄積されていた。

 そしてその資本を元にコクシーンを除くボークステイト、シュウジョウ、その他の島国との国外貿易で更なる発展を遂げ、国外国内の商業船の発着港として、商業の中心地として確固たる地位を築く。

 更には魔界と呼ばれるコクシーン大陸で10年前に前魔王が倒されたのを切っ掛けに、コクシーンとの貿易をいち早く開始し莫大な利益を上げ、世界中の中小の海岸都市に投資することにより、世界一の貿易都市と呼ばれるようになった。


 そしてこの都市は、ボークステイト王家や貴族が統治権をもたず、10人の大商人の合議により運営される自治領であり、世界中のあらゆる人種、民族はもとより、亜人、獣人、妖精族まで広く受け入れ、人、物、金の流通の自由化を推し進めているのだ。


 自治領であるかぎり、王家や貴族の庇護は受けられない。いや、むしろこの都市はそれらの干渉を受け付けない為に豊富な資金を背景に、過剰とも言える防備をしている。

 防衛設備としては、都市の周囲に大軍による進行を想定して、幅5メートル、深さ10メートルもの環壕を設けており、更にその内側には高さ8メートルもの分厚い石壁が魔物の侵入を許さないとばかりに立ち塞がり、夜にもなればけっして高価ではないが、膨大な量の松明を惜しげもなく使って一晩中壁上を明々と照らす。

 

 軍備としては、ビッヒル直轄の武力組織として多くの戦士団、魔術師団、傭兵を組織的に運用し、都市内外の警護や街道警護として雇いいれるだけではなく、国内最大級の規模を誇る冒険者ギルドとも連携をとり、自治自衛を徹底していた。


 入口は湾に面した西側を除く、北門、東門、南門の3ヵ所があるが、大陸を東西に伸びる主要街道にもっとも近い北門が最も規模が大きく、当然ながら通過しようとする人と、物の数も最も多い。

 市民であるか、街で発行する身分証明書があれば自由に出入り出来るが、その証明書を発行してもらうにも条件がある。

 最も一般的なのは市民か、既に身分証明書を持っている者に保証人になってもらい証明書を発行してもらうか、自分が加入している各種ギルドに保証人になってもらうことだ。つまりは誰かからの保証が無い限り、入る事すら出来ないのだが、もし保証した人間がトラブルを起こした場合は保証人にも罪が及ぶので、簡単には紹介はしない。

 しかしそこは商人の街、金さえあれば抜け道はいくらでもある。現に偽物の身分証明書や紹介状、あるいは本物の身分証明書を金で買い、それで出入りしている人間も相当数居るのは間違いない。


 ではコネも金も無い人はどうするのだろう?


 その答えの一つが、最も人の出入りの少ない南門の横に転がっている。


 * *


 商業都市ビッヒル 南門 朝


 

 文字どおり南門の脇の石畳の上に死んだネズミのように転がってる人物がいる。

 長身で茶色がかった髪を肩の所で切り揃えているが、泥や埃にまみれてボサボサになっていていかにも薄汚い。

 着ている服も元はグレーなのだろうが、泥や血のようなものがこびりついていて、黒に近い色になってる。

 所々が破れており、袖にいたっては両方とも肩の所から無くなっていてノースリーブになっている。ズボンも右側が膝から下が無くなっていて、逃亡奴隷か漂流者もかくやといった有り様だ。


 なんとかビッヒルまでたどり着いたのだろうが紹介者がいないため入れずに、そのまま行き倒れたのだろう。よくある光景なので誰も関わろうとしない。

 近づく人間もいないから気づかないが、その人物の左手の甲に注意すれば333という数字が読み取れる。


 その時、門から出てきた気の弱そうな細目の中肉中背の魔術師風のローブを着た一人の男がその行き倒れた姿をチラリと見て「かわいそうに。どこの世界も同じだな」と、ポツリと漏らした。

 すぐ近くに人影がないので不審に思う者はいなかったが、聞く人が聞けばそれが日本語であると分かっただろう。

 男はそのまま南に立ち去ろうとしてふともう一度その人物を見る。汚れてはいるが、あの形とチラホラ見えるグレーの色に見覚えがある。あの服はまさかな?

 何となく自分が10日程前まで着ていた服に似ているような気がして、その疑念をそのままに立ち去るのは躊躇われたのだろう。男は恐る恐る近いて確認する。

 うつ伏せで顔は見れないが背中が上下しているので呼吸はしているようだ。つまりまだ生きている。

 いや、とりあえず見るべきは手だ。そう思い視線を向ける。


 !!!!!!

 男はその左手の甲に333という数字を発見して悲鳴を上げそうになった。

 数十秒の間、男に葛藤が生まれたのを誰も責めることは出来ない。ここでこの人物を殺せば第2のスキル「鑑定」が手に入るのだ。

 「鑑定」があれば採取クエストは楽になるし、商店で掘り出し物を見つけて転売するだけでも稼げる。人にも効果があれば他の勇者を見分けるのにも使えるだろう。魔物なら弱点も分かるかもしれない。とにかくこれからの異世界生活と安全性が向上するのは間違いない。


 男は迷いに迷った。スキル「異世界言語」を手にいれた時とはワケが違う。あれは偶然崖下に転落死している死体を発見して、その傍に落ちていた魔結晶を拾ったからだが、今度は自らの手で殺すことになるのだ。意味合いがまるで変わってくる。

 仮にこのまま死ぬまで待ってまた魔結晶を手にいれたとしても、それは見殺しにしたのだから殺したのと変わりがない。

 男は迷った。迷ったが、自分の性格が見殺しに出来るものでないのは自分が知っている。助けたあとに殺される事もあるかもしれない。いや、この殺し合いのルールなら、高い確率でそうなるだろう。


 しかし、333という数字をもう一度見て、心が殺すなと言っている。こういう偶然と心の声を無視しなかったからこそ俺は今まで生き残ってきたのだろう?

 そこまで考えて男の腹は決まった。


「おい。しっかりしろ!!」

 男はローブから左手を出して肩を揺すりながら声をかける。そして荷物から水筒を出して顔を傾け口にもっていく。顔も泥だらけだ。ん?何気に整った顔をしているな?


「水だぞ。飲めるか?」

 無理やり口を開いてそこに水をゆっくり流す。

 喉が動いてゴクゴクと言う飲み下す音が聞こえる。


 そこでその人物は意識を取り戻したようで、薄目を開けて何か喋ろうとしている。

「…………」


 あまりに小さくて聞き取れない。

 あるいは遺言になるかもしれない。

 こういうシーンは何度も体験したが、やはりいい気分はしない。大抵は家族の事を言い残すからだ。

 男は微かに動く口許に耳を近づけて「なんだ?言い残したことがあれば聞いてやる。」と、気休めでしかないお決まりの文句を言う。


「た…の…」

 力無いしゃがれ声でやはり聞き取れない。


「た?た、なんだ?言わずに死んだら悔いが残るぞ」

 男はしっかりと手を握り締めながら死に行く者の心の平穏の為に声をかけ続ける。

 くそう、チート能力があれば一瞬で回復させられるのに…いや、せめてポーションでもあれば助けれたかもしれない。しかし今の男は冒険者ギルドに登録したばかりの駆け出し冒険者でしかない。最低ランクの回復薬すら買えないのだ。

 そこで少し間が空いて最後の力を振り絞ったのか、男の耳にハッキリと遺言が聞こえた。これを叶える約束をして儀式は終了する。結局は助けられなかった。

 男は自分の無力さに歯軋りをする。

 …

 …

 …

「……た、た、たべものください。」


「分かった。食べ物だな。必ず何とかしてやるから安らかに眠れ…をふ?食べ物??」

 えへ?今、食べ物って言わなかったか?


「お腹がすいて死にそうなのです。お願いします。」


 しわがれてはいるが、ハッキリとそう言った。


 ただの空腹かよ!!!!

 男は天に向かって突っ込んだ。



 * *


 男は開いた口が塞がらないとはこの事だなと他人事のように見ているが、そいつは今まで死にかけていたとは思えない程の勢いで食べ続けている。

 手持ちの食糧は全て差し出した。それは男が南の森林で魔物狩りをしながら三日をかけて消費するはずだったものであるが、もう殆ど残っていない。

 (アアア、あればなけなしの銀貨で買った取って置きのソーセージなのに…残高は銀貨二枚、もしかしなくても俺が飢え死にの危機なんじゃ…)


 男の恨みがましい視線に全く気付く様子もなく、その人物はうつ伏せのまま全ての食糧を平らげてしまった。それどころか水筒の水も3本全て飲み干して、更に食べ物を寄越せと言わんばかりに男の荷物をチラッと見た。


「もう無いからな」

 男は諦めたようにそう言い、三十半ば程に見えた男の容貌が、ドッと老け込んだように肩を落とした。

 しかし男は肩を落としている場合ではない、残金は街に二回入るだけしか無く、食糧も食いつくされた。

 何とか今日中に何匹か、少なくとも一匹でも魔物を狩って報酬を貰わなければ、本当に飢え死にしてしまうのだ。


「じゃあ俺は行くからな。せめて俺の食糧の分は長生きしてくれ」

 そう行って男は立ち上がり南の森林に向かって歩き疲れ出そうとする。が、いつの間に立ち上がったのか、そいつにローブを捕まれた。

 やはり長身のそいつは、男より頭半分以上は身長が高く、完全に見下ろす形になってる。とっさにその手を振り払おうとするが、ローブを掴んだ手は万力のような力強さで離そうとしない。


「こっちも命の危機なんだ。本当にもう無いから勘弁してくれ」

 男は泣きそうな顔と声でそう言う。


「いえ、その、ありがとうございました。あなたは命の恩人です。あの、それに貴方は日本人ですよね?私は気がついたらこの世界に迷い混んでたみたいで、何かご存じならお話を聞かせてもらえませんか?」


 は?男はその言葉の意味が理解できずに眉をひそめる。

 記憶喪失?いや、その演技か?それともまだ俺を利用しようとしているのか?

 いや、それより何よりこの声と、あの胸の膨らみは…

 …

 …

 女だったのか…


 男は今度は突っ込まずに、無言でその膨らみに釘付けになっていた。

 


 * *


 男と女は南の森林内部を魔物を探しながら並んで話をしている。


 お互いの自己紹介も済まし、男は「タツオ」女は「レモン」と名乗りあった。

 男の名前は本名だが、女は偽名だろうと予想したのだが、本名だと言い張っている。それはまあいい。

 それに、何も知らないのはおかし過ぎるので経緯の説明を求めたら、何でも元の異世界で夜営をしていて眠ってしまい、起きたらこの世界の海岸だったそうだ。

 そして今から向かう南の森林の更に南にある山脈を超えて、森林も抜けて、ビッヒルにたどり着いたのが昨日の深夜。そしてそこでビッヒルで言葉も通じずに門前払いをされて空腹で行き倒れたとの事。


 ハッキリ言ってとても信じられる話ではない。

 そもそもここに居ると言うことは、あの邪神の部屋にも呼ばれたはずだ。そしてあの異様な空間と状況で寝ていられる人間がいるとは思えない。

 まああの最凶最悪の男もかなりイカれていたから絶対とは言えないが…


 次に南の山脈を越えたと言うのがそもそも不可能だ。

 ギルドでの話では、あの山脈にはアストラル系統の強力な魔物が多数出るので熟練冒険者でも12人、3パーティーで万全の準備をしていても帰還率は5割前後だと聞いた。

 こんな素手の女が一人で越えれるような場所ではない。


 仮に度重なる幸運で山脈を越えれたとしても、今から向かう大森林の奥深くは、湿地帯になっていて、大型の魔獣のテリトリーらしいのだ。こんな靴の替わりに服の袖を千切って巻き付けただけの装備で逃げ切れるとは思えない。


 チート能力でもあれば別だが、全員がレベル1。チート能力、ユニークスキル無しなのは、あの邪神が言及していたのでこれもあり得ない。俺だって前異世界で習い覚えた基礎魔術理論があるから初級攻撃魔術を何とか使える程度なのに。(ちなみにレベルは5だ。)


 しかし全てを嘘だと言い切るにはそんな素振りを全く感じないので、なんとも判断がつかない。しかし俺の心は全て本当の事であると言っているのだが、さすがにこれは理性が信じるのを拒否してしまう。


 かまをかけて、あの邪神の事から、このチート勇者同士の殺し合い、そしてクリア条件も説明したのだが、たった一言「じゃあ邪神を倒したらどうなるのでしょう?」と質問してきたのみだ。

 惚けるにしても雑過ぎて逆に笑ってしまった。


 まあ助けたからには裏切られて殺されても俺の自業自得なので、どこまでが嘘で、どこまでが本当の事でもあまり意味は無い。それに今日中に何かしらの狩りの成果をあげられなければ、やはり飢え死にが待っているのでやはり意味がない。

 とにかく今は魔物を狩ることに集中しないと。


 しかし今日は何故こんなに魔物が出ないのだ?

 二日前に来た時には、これだけ探せば既に数回は遭遇していたのに。運にまで見放されてしまったか?

 あと四時間もすれば日が暮れる。帰りの事も考えると、あと一時間以内に何とか単独行動の魔物に出会わないとマジで終わってしまう…


 ブルルっ。

 自分の哀れな末路を想像してタツオの背中に冷たいものが走る。


 と、その時、森の奥でモゾリモゾリと何かが動いたのが見えた。

 あ、あれは、ソードタイガーか?!!しかも5匹も!!

 何故こんな所に…い、いや、俺が森林に深く入りすぎたのだ。

 

 そこには剣のように長く鋭い牙が自らの右頬を切り裂き横向きに真っ直ぐ伸びた、虎形の異形の魔物が静かに立ち上がったのが見えた。

まずいまずいまずい。とてもじゃないがレベル5の魔術師が勝てる相手じゃない。ギルドでもDクラスの危険魔獣指定されている。

 確か朝の段階では目撃情報も無かった。この情報を持ち帰るだけでもかなりの報酬が貰えるハズだ。だが逃げるにしてもアイツらから逃げきれる自信が全く無い。

 俺の火炎魔法くらいでは目眩ましにもなりはしない。


 くそう。餓死どころか俺の最後は魔獣の餌かよ。

 なら、せめてレモンだけでも逃がす方法は無いか?


 タツオにはレモンを囮にして逃げると言う発想は無い。

 とにかく時間を稼ぐしかない。

 タツオは自分の荷物をレモンに押し付け、右手はローブから出さずに、左手で安物の杖を構えながら小さく話しかける。


「おい!その中には俺のギルドカードが入っている。それを持ってソードタイガーの情報をギルドに伝えれば金になる。合図をしたら振り返らずにビッヒルまで走るんだ。

 いいな?俺が時間を稼ぐから全力で逃げるんだぞ!!」


 タツオは一息でそう言い切ると、魔法を発動させるために集中を始める。しかしソードタイガーから目は離さない。


 しかしレモンは返事をする替わりに間の抜けた質問を返してきた。


「おいじゃなくて、レモンって名前で呼んでくれませんか?」

 タツオはその言葉に頭の血管が切れそうになる。


「お前、そんな事を言ってる場合か?このクソッタレ!!」


「タツオさん、私はお前でもなく、クソッタレでもありません。レモンです。」

 その返しに怒りを通り越して笑いそうになる。


 ハハハ。この女はどうかしている。完全にイカれてるとしか思えない。まあこんなイカれた女を助けようとしている俺もどうかしているからおあいこか?


 タツオは内心でそんな事を考えたが、ソードタイガーは二人を包囲するようにゆっくりと散開しながら近づいて来る。もうダメだ。俺の攻撃魔法は単体攻撃しか出来ないから、一匹に攻撃してる間に四匹が飛びかかって来る。

 ハイハイ。もう好きにしてくれ。

 タツオはヤケになってレモンの要望を叶える。


「レモン。これでいいのか?頼むから言うことをきいてくれ」タツオはもう泣きそうな顔をしている。


「はい。それでいいです。でも言うことは聞けません。

私は異世界言語が話せませんからギルドに行っても説明が出来ません。

 それに命の恩人を残して逃げるなどもっと出来ません」

 レモンはキッパリと言い切った。


「お前、じゃない。レモン、じゃあどうするんだ?このままじゃ二人仲良く餌になるしかないだろうが!!」

 タツオはもう完全に泣いている。


 レモンはその言葉を聞いて、フラりと散歩にでも行くように一歩前に踏み出した。


「そんなの決まってます。一匹残らず倒しますよ。」


 レモンの口元がニヤリと歪んだのが目の端に映ったような気がした。


 瞬間、左にいたはずのレモンの姿が消えて、次にその姿が見えた時には右から二匹のソードタイガーの間で直立して大きく両手を左右に真っ直ぐ突き出していた。

 その両手は二匹の頭蓋を突き破り、肘近くまで埋まっていた。いつ折ったのか、右端のソードタイガーの剣状の牙は叩き折られていて、中空をクルクルと回転している。


 何が起きたのか理解が追い付いて無いのは俺も残りの三匹も同じだったようで、まるで時間が静止してしまったように固まっている。


 レモンは肘まで血と脳症で赤く染まった両腕を引き抜くと、軽く飛び上がりながら回転している剣牙を掴んで無理やり回転運動を止め、後ろも振り向かず横凪ぎの動きでそれを投げつけた。


 流星の如く真白い線を残し、三匹を纏めて串刺しにしたあと、根元まで大木に深々と突き刺さる剣牙をボーぜんと眺めていると、ドウという音を残して五匹が同時に崩れ落ちた事に気付く。


「お、お、お、お、お前…」

 タツオは思わず隠していた右手を伸ばしてレモンを指差していた。


「お前じゃなくてレモンですってば。あら?タツオさん、お揃いですね♪」



 レモンは俺の右手の甲に書かれた333という数字を見て嬉しそうにそう言った。

 

 

 



商業と交易の都市ビッヒルのモデルは、勘のいい人なら名前の由来まで気づいてるかもしれません。


ビッグ=大 ヒル=坂


と言うことで大阪です。


厳密には堺をモデルにしています。


堺は中世に東洋のベニスとまで言われた自治都市であり貿易都市であり、

戦国時代には還壕都市(周囲に堀を配することによって、堀を外敵からの防衛施設や排水濠として利用した都市)としても有名ですね。


ほぼそのままの設定ですが、そこは異世界ファンタジー世界です。魔物の襲撃があったり、冒険者ギルドがあったり、いち早く魔界と貿易したりしています。


都市の描写に長けた人なら、後書きなのに本文より長い解説したりもするのでしょうが、僕は無知なので調べながら恐る恐る書いています(汗)


違和感や間違いを発見したら、教えて貰えると助かりますし、嬉しいです。



邪神の説明を寝てて聞いていないチート勇者登場です。


僕のイメージとしては、プロローグは二時間くらいのものですから、当然寝てた人もいただろうと、こういう設定にしました。


僕が邪神なら、説明を聞かずに寝てる奴を発見したら、叩き起こして問答無用で晒すの刑ですが、そうはなっていないみたいです。


僕は壇上で大多数の人間に説明をする機会は今までの人生でありませんでしたが、寝られたら確実に腹が立つと思います。


まあこの場合は、起こさずにルール説明を聞かせない方が、より酷い事になりますから、あえて起こさなかったのかもしれませんが。


寝てて起きたら姿も前世のに戻って、更に別の世界に放り出されるって…


うん。かなりキツいですね。笑うしかない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ