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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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聖夜 6

覆いかぶさってきた藤井さんの手が、チュニックを捲り、レギンスを脱がそうとする。

身体をずらして逃れようとするけれど、彼の身体の重みでびくともしない。

すぐに下着だけになる下半身、

彼の視線に晒され、いいように玩具にされる。

両手がお尻を揉みしだく。背中を唇が這い、脇を舌が舐め上げる。

左手が胸を弄くる。唇が寄せられ、吸い付かれる。乳首を転がされ、舌で弾かれる。

「…… ヒャ、 …… ン」抑えたいのに、勝手に声が出てしまう…。

「もっと 、啼いて」彼が煽る。

思考が停止する。私の身体は、彼が与えてくれる快感だけを追い求める。

右手が内腿をまさぐる。指がショーツの中を探り、奥を貪る。指先の振動に奥から溢れてくる水音が室内に響く。ビクッビクッと身体が反り返る。

ソファーから落ちそうになり、抱き止められる。

「アァ、 ン …… ヤッ、」声が止まらない。

彼の熱にどうしようもなく蕩けていく。彼の背に手を回してきつく抱き締め、隙間のない身体をさらに密着させる。

彼を感じたくてたまらない、狂おしい思い。

一つになりたい、その思いだけに囚われて、

一つになりたい、彼に乞う。


その願いを叶えるために私の身体に沈みこむ彼。

彼もまた余裕などなく、一気に攻め上げる。

その打ちつけの激しさに圧されて、私は意識をとばした。


明るいからヤダッて言ったのに、

ここじゃヤダッて言ったのに、

ソファーでさんざん無理な姿勢で攻められて、

意識をなくして、


クリスマスイブなのに、

藤井さんだったら、ロマンチックな演出をしてくれる筈だとみんなに羨ましがられたのに、


こんな、こんな、

欲望に任せた野獣みたいな藤井さん。

いつもと違いすぎ!

なにもかも見られたのだって、恥ずかしいし、

藤井さんの顔だって見られないよ!


私はストールを被って、ソファーで丸まった。







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