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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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残業

資料室で目当てのものを揃えた私は、急いでデスクに戻り、昼休憩中電源を落としていたパソコンのスイッチを入れた。

あっ、あいつからメールが来ている。

迷わず、ゴミ箱に放り込む。


何故放っておいてくれないのだろう。

放っておいてくれないから、

あいつのことばかり考えるはめになってる。

嫌なのに。考えたくないのに。

やめやめ。頭を切り替えて、仕事に集中!


パソコン画面が明るくなるのを待って、私はデータのまとめに取りかかった。

資料の組み合わせやビジュアルを考えていると、定時を大分過ぎた。でも、見やすいものができた達成感は半端ない。こんな瞬間を積み重ねていきたい。首をコキコキと鳴らしながら周囲を見回すと、まだ何人も残っている。印刷が出来上がるのを待って電話応対中の岩瀬さんに手渡すと、ざっと目を通して指でOkマークを作った。


ペコリと頭を下げてから、パソコンの電源を落とす。簡単に机上を片付けた後、もう一度岩瀬さんに

お辞儀をして部屋を出た。




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