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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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午後

営業部に戻ったのは、午後の開始一分前。

八重と別れて、自分のデスクにつく。

すぐに、向かいの席の岩瀬さんからメモ用紙を渡される。

「佐倉、書いてある資料探してきて。確か第2資料室にあったはずだ。」

「分かりました。すぐ、取ってきます。」と答えると、

「そのあと、資料からデータ作ってな。明日のプレゼンで使うから、よろしく。」

はい、残業決定。

うちの会社、予め申告しておいた残業には手当てがつくけど、申告無しは本人の算段ミスと判断されてサービス残業になってしまう。

恨む気持ちが顔に出ていたのか、岩瀬さん、

「そんな目で見るなって…………悪いなぁって思ってるよ。こっちも急遽言われて用意してるんだよ。佐倉なら安心して任せられるから頼んでるんだし、………、よし、プレゼン上手くいったら、おごってやる。」とフォローを入れてくる。

その言葉に乗っかって、

「ホントですか?やる気出てきました。安心してお任せください。」

そう言うと、メモをつかんで、資料室に向かった。

クスクスと岩瀬さんに笑われていることには気づか

なかった。





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