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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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決心

発信音が途切れ、「里菜」と呼ぶ声がする。

八重 …… 声を聞いてほっとする。

いつもと変わらない。


「………今いい?」


「大丈夫だよ。」


「あのね、さっきまで…… 橘と話してた。」


「今日だったの?


あのさ、…… ゴメン、橘に頼んだ。」


「うん、…… 全部聞いたよ。……


こっちこそ …… 心配かけて、ゴメン。」


お互いに謝り合った。少し言葉が途切れる。

先刻の橘の言葉を思い出す。


「橘に、……キツイことばっか、言われた。」


「うん。……イタかったね。」


「好き放題言ってるとか思ってたんだけど、


八重と橘の気持ちがジンときた。


二人が背中を押してくれるから、」


一つ呼吸をする。


「……… 藤井さんと話してみようと思う。」


本当はまだ迷っているけど、

このままフェードアウトにだけはしたくない。



「それがいいよ。」

八重が賛成してくれ、

「里菜のペースでがんばって。」

応援してくれる。



「ありがとう。」

お礼を言って、電話を切った。

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