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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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恋愛相談に移行

「振られたって言ったでしょ。

…………もう、終わってる。」


「終わってないだろ、始まってないのに。」


「始まって………ない?」

半年も付き合ったのに、始まってない?

???


「違うの? 俺はそう思っているけど。

だってお前、藤井さんに何も言ってないんだろ?

何も言わないのに、始まるわけないだろ?

告白してみろよ。素直になって、」


「いやそれは、」


「できないって?

なあ、佐倉………

佐倉の方から頑張れよ。

藤井さん、お前からのアプローチ待ってるよ。

絶対、」


そんなことできない。勇気がない。だって、

「………酷いことを言われた。」


「そこ、こだわるのも分かるけど、………

佐倉が知ってる藤井さんは、

酷いことを平気で言う男なの?」


そんな人じゃない。

むしろ、甘ったるくて、温かい。


「藤井さん、佐倉と話したいと言ってるんだろ?

言葉の真意を尋ねてみろよ。」


そうだけど………でも最近は、

何も言って来ないもの。だからもう………


あれ?変だ、橘、詳しすぎない?


「橘、誰かに 、

………八重に聞いた?」


「やっとかよ、気づくの遅せぇよ。

聞いた。それで、頼まれた。

………あんまり心配かけてやるなよ。」


「何を………頼まれの?

どうして………橘が頼まれたの?」


「頼まれたのは、素直にさせること。

何故俺かは、………佐倉が俺を選んだから。」


私が、橘を、選んだ?











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