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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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藤井

藤井慎

半年間付き合って、一ヶ月に別れた男。


酷い男だと思う。だって、入社したばっかで、全く余裕のない自社社員に手を出しておきながら、遊びでさえなかったと嘯く。

救いは周りに内緒にしてたこと。

でもそれも計算だったなんて………


気づくべきだったのかも。

社内恋愛OKの会社なのに隠すのは変だってことに。

愚かな私は入社間もない自分に対する気遣いだと思ってしまった。大事にされていると勘違いしてしまった。


だって、彼には女性の噂が絶えず、周囲には常に先輩の女子社員がいた。そんな彼と付き合っているのが入社1年目の私だと知ったら、お姉さま方の怒りを買わないはずがない。それは是非とも避けたかったから。


そもそも、そんな人が声をかけてくる時点で疑わないといけなかったのに、疑わなかった私もどうかと思う。疑えよ私、割りきれよ私、というわけだ。


なので、今は疑ってるし、割りきってもいる。

今になって復縁を望む真意は知りたくない。

なんでもないふりをしているけれど、

傷つかなかったわけではないし、

なにより、もう振り回されたくない。

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