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言葉で伝わらなくても。  作者: モロキ
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食事中の会話 その2

今、橘、何て言ったの?

同じ部署で気まずいって言ったよね。

何かズレてる。ズレてるのは、何で?

確認してみる。


「えっと、橘、誰のこと 、言ってるの?」


「誰って、お前と岩瀬さんだろ。」


い………岩瀬さん!?

予想外の相手に頭が真っ白になる。


「何、違うの? てか、相手、間違ってたってこと?」

私の戸惑いに橘が気づく。


慌てて誤魔化そうとした私が、

「えっと、そうではなく」と言いかけると、


「ではなくはないよな。さっき、振られたって言ったもんな。」と詰めてくる。


「えっと……… ごめん……… 言えない。」

急に酔いがさめてくる。うつむいてしまう。ヤバい。上手く誤魔化すことができない。急に空気が重くなる。


私の様子に気づいた橘は、

「えっと……… こっちこそゴメン。なんか余計なこと、言っちゃたな。………… 食べよ。」

と、それ以上の追及はしてこなかった。


橘のこういうところ、楽だなぁと思いながら、でも、もう食べる気はなくなって、お皿の料理を眺めていた。


 



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