プロローグ
初めまして、作者のゼクスユイです。
一次創作は初めてですが、頑張っていきます。
僕の名前は武藤祐樹、理系の大学生。
僕が通っている大学はノーベル賞を受賞した人を数多く輩出していることで有名な大学である。
ある日、僕は実験中にマシントラブルに合い、その処理を終えるころにはすっかり遅くなり、終電に乗ることになった。しかし、夜遅く帰ることは珍しくない。大学に泊まって夜通し実験をすることもある。
いつもと変わらない日常。いつもと同じような光景。人は成長をすると社会という名の機械の歯車になってしまう。もう僕も歯車になっているのだろうか?
「神宮駅~神宮駅~」
いつの間にか自宅の最寄り駅に着いていた。
僕は電車から降り、定期を使って改札を出ようとした瞬間、胸が苦しくなる。
「ぐっ……あぁ……」
その様子を見た駅員が慌てて救急車を呼ぶ。
(僕は心臓に病を持っていなかったはずだ……)
そして祐樹の意識は失ってしまった。
-とある異世界-
2mほどの長身で黒髪のやや老いた男性と茶髪の容姿が良い男性が互いに剣を持って殺し合いをしていた。茶髪の男性の後ろには金髪の女性が名状し互い異形のモンスターと対峙している。
「その程度の腕で勇者か……笑わせてくれる。そちらの姫様の方が強いのでは?」
黒髪の男性が茶髪の男性たちに言う。
「黙れ、魔王!お前を倒して世界に平和をもたらす!!」
「その通りだ。お前ならきっとできる!私はこの雑魚どもをやっつけておく」
姫は持っていた剣でモンスターたちをなぎ倒していく。勇者は渾身の一撃を振りかざすが、魔王にあっさりと薙ぎ払われる。
(勇者は雑魚だが、姫の身体はなかなかいい)
姫の身体には戦ってきたせいで細かい傷はあるが、治癒魔法を使えばどうにでもなる程度だ。そして女性としても出ているとことは出ており、くびれもあった。
「それではその身体をいただくとしよう」
魔王が手を振りかざすと壁からレーザー銃のようなものが出てきた。
「おい、魔法を使えよ」と言いたくなるような光景であった。
「それはいったいなんだ!?」
勇者は未知なる兵器に身構える。
「このレーザー銃を浴びた者は身体を2つに分裂させる。そして我は空の器となった方に移らせてもらう。この身体も奪ってきたものだが、すでに衰えているのでな。なぁに、オリジナルさえ倒せば、この世界を自由に変えれる」
わざわざ攻撃を丁寧に説明する魔王であった。
勇者はそうさせないためにも素早く魔王に接近する。魔王はバリアを張って、勇者の攻撃を防ごうとする。
しかし、そのバリアは突如現れた炎の玉によってすぐさま破壊された。
「雑魚はすべて倒したぞ。私は魔法の制御は下手だが、威力だけはあるんでな」
姫による力任せのファイヤーボールによってバリアを簡単に破壊されたことに動揺を隠せない魔王。勇者はその隙をついた。
ザクリという音とともに、勇者の剣が魔王を貫いていく。
「やったか!」
「……フハハハハハ、せめて貴様らだけは…………」
突如、レーザー銃による光線を浴びてしまう姫。その光景を見た勇者は姫に近寄ろうとするが……
「えっ……?」
魔王は近くにあった自分の剣を投げつけ、勇者の左胸を貫く。そして勇者はゆっくりと倒れる。
「…………『魔王』は何度でも現れる…………
貴様らの行為など………………」
そして魔王はほどなくして絶命した。
その後、駆けつけてきたカステル城の兵士によって2人の姫とすでに絶命している勇者と魔王が発見された。
主人公がどうなったかは次回で判明します。