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独りの空  作者:
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桜璃と桜夜

「我らは、妖狐の一族の王、葛葉(くずのは)妖夜様の使者。地竜の姫君、月下(つきした)桜夜殿。目通り、感謝する。」                                      「あいさつはいい。それより用件を。」                            「では、これを。」桜夜に渡されたのは一枚の紙。どうやら手紙のようだ。            「地竜の姫、桜夜殿。わたくしは葛葉妖夜。今回の用件は、同盟である。目的は天竜の一族の殲滅。かつて天竜と地竜は熾烈な争いを繰り広げたと聞く。また桜璃(おうり)殿の時代にも、対立が激しくなったと聞く。わたくしも天竜の姫に夫を殺された者。同盟を結べば、必ず勝てる。先日貴方達は、天竜の姫を襲ったと聞く。同盟を結ばないか。」                           「桜璃とは誰のことだ?私の母の名は梗霞(きょうか)のはずだが。」桜夜がそう言うと、近くにいた老将が、突然頭を下げた。                                  「も、申し訳ございません!桜夜様!桜璃様は、貴女様の姉君にございます。生前は神童と呼ばれ、一族に繁栄をもたらす姫と呼ばれておりました。しかしやはり重い病に侵され、貴女様が生まれる6年前、16歳で亡くなられました。」 老将が一通りの説明をした。                  「そうか・・・。」桜夜はそれに対して軽い返事をし、次の質問に移った。            「では、天竜の姫を襲ったというのは?私は聞いていないが・・・。」               「・・・申し訳ありません。実は、天竜の姫が、我々の領土を侵したため、脅したのでこざいます。」「そうか・・・使者殿を丁重にお送りしろ・・・あとで使者を送る。ご苦労であった。」      「ではこれで・・・」                                    使者が去った後、桜夜はゆっくりと机に向かった。

  

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