捨てた名字
管理人が軽いスランプ状態・・・やべえ・・・
私を地獄に叩き落したのは、空の神様。 でも、私を救ってくれたのも、空の神様だった。 私は土の神様を地獄に叩き落した。だから空の神様を憎むことも、憤ることもできない。 空の神様は、私の友人、日下遙だった。 私の名前は、刹那。 名字なんていらない。あの親から生まれたことさえ恥だ。自分の子を平気で殺すような親なんて、親でいる資格はない。だから私は、教師にさえ、私を名字で呼ばないようにしてくれと頼んだ。もちろん、ずっと名字で呼ばないのも困るだろうから、本当に必要なときだけ、名字で呼んでもいいと言っておいた。 私は今は、先に自立した姉が私に遺してくれた家で、ひっそりと暮らしている。小さな家だが、もう住み慣れた。前の家が思い出せないくらいに。 姉はもうこの世にいない。自立はしたが、その一年後、親に殺された。遺言状に、全財産を私に相続させるとあったので、この家を私が継いだ。姉には事業に成功して稼いだ莫大な財産があった。だから今私はこうして1人で暮らせている。 「遙・・・どうしてあの時、倒れていたの?どうして、桜夜が・・・。」 その問いに答えてくれる者はいなかった。 所変わって、廃墟と化したビルの中。 「くく・・・。刹那、お前もあの忌々しい天竜の姫を殺したいだろう?こちら側に来い。お前の命と引き換えに、この私が日下一族を滅ぼしてやる・・・。嬉しいだろう・・・?} その声を聞く者は誰もいなかった。葛葉妖夜はいつまでもいつまでも笑っていた。 「あっはははははははは!!!はははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」ビルの中に、不気味な笑い声が響いていた。