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独りの空  作者:
13/28

残念な人

誤植ではありません・・・・!

「おい、遙!パン買ってこいや!」                               私を呼ぶ声は、父のもの。まあ、いわゆるどんなシリアスな雰囲気も吹っ飛ばしてしまいそうな「残念な人」である。毎回、どこの番長だと突っ込みたくなる。                    「アンタが行けや。」                                    ついつい、いつもの真面目人間なテンションを外してしまう。全く、人のテンションを狂わせる天災だ。                                            「遙テメー、親に逆らうか?」                                 どこの悪役だと言いたくなるのはいつものことだ。                       「よーし、必殺技、超長楽々暗殺お助け(ちょうちょうらくらくあんさつおたすけけん)だ!」   作者はとりあえずネーミングセンスを鍛えろ、といいたいところだが、あれはあれで色んな意味で強いので、侮るわけにはいかない。止めないと、目の前のテレビが壊れるのは目に見えている。     「テレビは私が守る!壊させはしない!」                            テレビを守る正義の味方を私は聞いたことがない。そんな話があったらそれはそれで面白そうだが。自分に突っ込みを入れつつも、目の前の敵に意識を集中させる。                  「おんどりゃああああ!」                                   どこかの漫画にありそうな叫び声を発し、私に父が向かってくる。普段は夜遅いので一種のスキンシップかとも思ってしまうが、そんなことを考えている余裕は無かった。               「う!痛ったあ・・・。」                                   「まだまだあ!」                                       とりあえず百発ほど殴っておいた。翌朝まで目を覚まさなかった。もちろん父が。

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