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独りの空  作者:
11/28

絶望

僕は生まれ変わったのだ。今までの弱い自分を捨てた。政也は殺した。だけど遙は見つからなかった。遙はどこへ行ったのだろう。                                 「遙がいない。手遅れだったんじゃないのか?」                         「・・・お前、一体何なんだ。さっきまでの僕から、僕を追い詰めるようなことばかり言いやがって。」                                           「安心しろよ。心配せずとも、遙は生きている。ほら、出てきたぞ。」              遙が、どうしても開かなかった部屋から出てきた。ぼろぼろの身体だった。            「慎玖朗・・・?あ、あいつは・・・?」                            あいつ、というのはおそらく政也のことだろう。                        「・・・もうこの世にいないよ。」                              僕が答えると、遙は驚いたような表情を見せた。だけど、それはすぐに消えた。          「そう・・・若菜、ちゃんは・・・?」                             遙の質問に、僕はすぐに答えることが出来なかった。僕はうつむいた。              「え・・・答えてよ・・・慎玖朗・・・若菜ちゃんは・・・まさか・・・若菜ちゃんは・・・。」  「・・・ごめん。若菜は・・・・・・死んだ。」                        「え?何ていったの?もう一度・・・もぅ・・一度・・・言って・・・よ・・・。もう一度言ってよ・・・!慎玖朗・・・。」                                  「若菜は死んだんだよ。」                                  僕はしっかりと言った。                                   「若菜ちゃんは・・・嘘でしょ・・・?嘘って・・・言ってよ・・・!」              遙が語調を荒くする。だけど僕は首を振った。

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