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明坂高校生徒会はこんなもんやで!  作者: 綿ダッコ
〜第五十期前期生徒会のあゆみ〜
9/16

第八話 生徒会長は普通に過ごしたいだけなんや

――テスト初日――

(友人)「颯真、勉強したー?」

(宮浦)「全然出来てない(笑)」

(友人)「そう言って俺よりしてるやろ(笑)」

(宮浦)「ガチで課題以外何も出来てない(笑)」

笑って誤魔化していたが、生徒会長としてのプライドと、一週間の過ごし方への後悔が、胸の中でせめぎ合っていた。

 テストは淡々と進んでいった。

気付けば、開始の合図よりも、終了のチャイムの方が早く感じられた。

――返却日――

英語と歴史だけが、頭ひとつ抜けていた。それ以外は、授業は真面目に聞いていたおかげか、七十点台が並んでいる。

(友人)「テストどうやった?」

(宮浦)「なんとか七十点台で耐えた」

(友人)「めちゃくちゃええやん。俺なんか五十点台ばっかやで」

(宮浦)「もうちょい取りたかったねんなぁ」

(友人)「今日、生徒会?」

(宮浦)「せやで。そろそろ行くわ」

(友人)「はいよー」

廊下を歩きながら、返ってきた答案のことが頭をよぎる。

「七十点台。悪くはないんやけどさ――

 胸を張れる点数でもないんよな」

(田辺)「先輩、結構聞こえてますよ(笑)」

(宮浦)「うわっ、びっくりした」

(田辺)「歴史と英語も七十点台だったんですか?」

(宮浦)「いや、その二つは九〇点台やで」

(田辺)「最低点なんぼやったんすか?」

(宮浦)「最低点は七〇ピッタやな」

(田辺)「十分すごいじゃないっすか」

(宮浦)「もうちょい欲しかったなって」

(田辺)「そういうところ先輩っぽいですよね(笑)

 あんまり無理するとまた体調崩しますよ(笑)」

(宮浦)「大丈夫やって(笑)自主勉はまだ増やしても崩さんから」

階段を登り、生徒会室の扉を開けると、 松原と真辺がすでに待っていた。宮浦は小さく肩を落としつつ、席に向かった。

(真辺)「颯真と田辺はテストどうやった?」

(田辺)「全然だめでした――」

(真辺)「颯真は?」

(宮浦)「英語と歴史はそこそこ取れたけど、他は七十点台でギリギリでした」

宮浦は自分の中で「もう少し取れたはずだ」と思いながらも、顔には出さなかった。

(真辺)「全然高いやん」

(松原)「十分じゃないですか(笑)」

(松原)「私も昔は、同じように焦ってましたから気持ちは分かります(笑)」

宮浦はそんな言葉に少し安心しつつも、どこか自分の中で納得出来ずにいた。

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