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明坂高校生徒会はこんなもんやで!  作者: 綿ダッコ
〜恋の大作戦!!〜

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第二十六話 運動!!運動!!

 保護者がいるから緊張する……

文化祭から2週間後、明坂高校では体育祭が開かれていた。

宮浦は生徒会長として、挨拶をするために壇上へ上がっていた。


(宮浦)「おはようございます。まだまだ暑い日が続き、今日も例外なく暑いです。熱中症対策を十分に行い、全力で取り組みましょう!!」


(というか、ガチで暑すぎる……)


(水分補給は大事やな。熱中症対策云々言ってたやつが熱中症で倒れたら説得力ないし……)


(あっ……そういえば今日親来てんのかな?聞いてなかった)


(あの親のことやから、競技してる時に全力で応援してきそう……ただただ恥ずいぞ)


(放送部)「では、最初の競技を始めます。最初の競技は、1年生の台風の目です」


(次は玉入れやし準備しとくか。どうか、親来てませんように……)


宮浦は挨拶後、待機場所に向かって歩き出した。

本部席に差し掛かったところで、突然後ろから声を掛けられた。


(真辺)「颯真、玉入れ出んの?」

(宮浦)「はい、他の競技は苦手なんばっかりなんで(笑)」

(真辺)「そうなんやね、頑張って」

(宮浦)「ありがとうございます」



ふとトラックを見ると――

(あっ、優斗が走ってる)


(やっぱ、部活やってるだけあって、速いな)


(俺も部活続けてれば良かったな……)


そんなことを思っている内に、順番が回ってきた。


(放送部)「次の競技は、団対抗玉入れです」


(……流石に親は居らんか。普通に家から遠いしな)


(宮浦父・母)「頑張れー」


(あっ、終わった……)


(というか、保護者席から結構離れてるよな……?どんだけデカい声出してんねん……)


(もう知らん。競技に集中しよ。戦犯だけはいやや)


そう思って臨んだものの、終始親の応援が聞こえ、宮浦は集中することが出来なかった。


(あーもう、最悪や。次も出やなあかんし……)


(2-3体育委員長)「ごめん、颯真と松原さん。急に欠員出てさ、編成が変わって、2人が組むことなってんけど良い?」

(宮浦)「え……?あっ、全然ええけど……」

(松原)「……全然大丈夫ですよ」


(放送部)「さて、次の競技は2年生による、大玉転がしです」


3番目の競技ということもあり、会場全体の応援が白熱してきていた。


(うーん、なんか嫌な予感がするのは気のせいか……?)


宮浦は、そんな違和感を感じていたものの、この競技に待ち時間は無いため、すぐに競技モードに気持ちを切り替えた。


(宮浦)「俺は外側から押すから、行き過ぎ無いように支えといてくれる?」

(松原)「うん……外側よろしくお願いします」


そして、2人に大玉が回ってきた。


(意外とボールが転がってくれんな……というかつむぎは大丈……夫……か……?)


松原の歩調に合わせるために、ふと松原の方を向いた宮浦の目に入ってきた光景は――


松原の姿――


では無く、何やら盛り上がっている両親の姿であった。


(何盛り上がっとんの……?こわっ)


しかし、そんなことを考えている暇もなく、ラストスパートを迎えていた。


(宮浦)「大丈夫?」

(松原)「うん、大丈夫だよ」


無事にゴールした宮浦たちは、順位が確定するのを待っていた。


(……情報多すぎやろ今日)


(えっ、何があったよ……親がなんか盛り上がってたし、つむぎはやっぱりタメ口で……)


(放送部)「えー、順位が確定しました。1位は4組、2位は3組――でした」


(2年3組全員)「やったー!!」

(クラスメイト)「ラストスパート良かったで!!」

(宮浦)「あっ、ありがとう」

(松原)「ありがとうございます」

(放送部)「では、2年生の皆さんは退場してください。次の競技は、団対抗障害物競走です」


放送部の指示に従い、2年生は退場していく。宮浦と松原は、生徒会のため、本部席へ向かった。


(宮浦)「……最初の方ごめんな、自分勝手に進めさせて」

(松原)「……ううん、頼もしかった」

(宮浦)「ケガ無くて良かったわ」


(え……?頼もしかった?どういうこと?)


(松原)「そういう颯真くんも大丈夫?」

(宮浦)「ケガ?してないで」

(松原)「じゃあ良かった」


そう言い、微笑んだ松原を見て、宮浦は更に表情が変わっていた。


(文化祭の時といい、これはなんや?仕事とかそんなん関係なさそうやな)


(藤島)「かなっち、頑張れー」

(松原)「真辺先輩も頑張ってくださーい」


そんな思考を遮るように、2人の声が聞こえてきた。


(あれ?俺、足動かしてたはずなんやけど……)


一緒に歩いてはずの松原は、既に本部席に座っていた。


(考え事し過ぎてたんかな……1回頭冷やしに行くか……)

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