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明坂高校生徒会はこんなもんやで!  作者: 綿ダッコ
〜恋の大作戦!!〜

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第二十四話 偶然の善意

 (……よし、今なら誘える!)


昼食を食べ終えた宮浦・松原は、教室前で交代の同級生を待っていた。

宮浦は誰にも気付かれないように深呼吸をし、松原に小声で囁く


(宮浦)「……2日目さ、一緒に――」


――その瞬間、廊下の奥から声がかかった。


(真辺)「颯真とつむぎちゃんー」

(松原)「どうしました?」

(真辺)「田中先生が生徒会室に来てほしいって」

(宮浦)「……あっ、そうなんですね」

(真辺)「どうしたん?」

(宮浦)「あっ、いやその、引き継ぎとか審査とか大丈夫かなぁって思って……」

(真辺)「審査は大丈夫ちゃう?終わるまでにすればいいし」

(松原)「引き継ぎもクラスメイトに任せましょう」

(宮浦)「……せやね」


合流した3人は、田辺も呼びに行き、生徒会室に集まっていた。


(田中先生)「――ってことを伝えたかってん。わざわざごめんな、楽しんでるとこ」


連絡事項も終わり、真辺は藤島と合流し、田辺は仕事へ、宮浦と松原は審査に向かおうとしていた。


(ここで誘えるか……?)


(松原)「……じゃあ、行こっか」

(宮浦)「あっ……うん……」


(うーん...うーん?????えっ、今、口調違うくなかった?気のせいか……?)


(松原)「……どうする?」


(気のせいじゃなかったーーーーー)


(松原)「……この階だと、1年3組が近いと思うけど――」


(えっ?なんで?さっきまで敬語やったやん。どした急に)


(松原)「大丈夫?」

(宮浦)「あっ、ごめん。考え事してた……」


(タメ口で話しちゃったーーー♡)


松原は、宮浦が軽く動揺している脇で、思わず微笑んだ。


(めちゃくちゃ緊張した……)

(タメ口使ったの小学生以来かも……)


(宮浦)「……まずは1年3組か」

(松原)「……そうだね」


(よし、一旦なかったことにしよ。考え事は仕事終わってからや)


(宮浦)「あっ、優斗やん」

(田辺)「あっ、先輩方審査ですか?」

(宮浦)「そうそう」

(田辺)「意外と早かったですね。開店したばっかりなんですよ」

(松原)「そうなんですね」


(…………口調戻ってね?)

(え……?思考が追いつかん……)

(…………あかんあかん。仕事に集中)


(宮浦)「……入れそう?」

(田辺)「はい、入れますよ」

(松原)「じゃあ、行きましょうか」

(宮浦)「うん」

(田辺)「2名様ご案内でーす」

(宮浦)「居酒屋か!?」


1年3組の審査を終えた2人は、その後も1年生の出し物を審査をしていった。

そして早めに終わった2人は、今から回る時間は流石になかったため、協議会場の前で待っていた。


(宮浦)「……どこもいい出し物やったな。決めにくいわ(笑)」

(松原)「……そうだね。私的には1年3組の、『居酒屋風お化け屋敷』が良かったと思う」

(宮浦)「確かにあれは、斬新なアイディアやったと思うわ(笑)」


(……また口調戻ってる)

(仕事中は違うってことか……?)

(いやいや、それやったら生徒会室のは何やったんや?)


(松原)「……さっきから、心ここにあらずって感じだけど大丈夫?」


――すると、2人の背後に1人の気配があった。


(真辺)「……ばぁ!!」

(宮浦)「うわー!!びっくりした……」

(松原)「きゃっ!!……真辺先輩ですか」


松原は思わず、宮浦に飛びつきそうになったが、ぐっとこらえ、その場でビクッとするだけであった。


(真辺)「ドッキリ大成功!!」

(宮浦)「心臓に悪いっすよ……先輩」

(真辺)「ごめんて。つむぎちゃんは気付いてると思ってたわ」

(松原)「私も宮浦くんと同じ方向に向いていたので、気付きませんでした……」

(真辺)「にしても2人早すぎひん?」

(宮浦)「審査自体は早く終わったんですけど、回る時間は流石になかったんで……」

(真辺)「そうなんや」


しばらく待った後、鍵を持った先生が教室を開け、全員が揃ってから会議が始まった。

とは言っても、会議自体はスムーズに進んだ。


(真辺)「いやーお疲れ様」

「「お疲れ様でした」」

(宮浦)「先輩、めちゃくちゃ自分たちのを推してくれてましたね(笑)」

(真辺)「どこも良かってんけど、やっぱり景品ありってのがね(笑)」

(松原)「完全に穂乃果さんの予想通りでしたね(笑)」

(真辺)「……あはは、手の上で踊ろされてたか」


そんな雑談をしながら、廊下を進み、それぞれの教室へ戻っていった。


(宮浦)「会議ってあんなスムーズに進んもんなんやな」

(松原)「ほとんどの意見が一致してからじゃない?」


(……そうだよね、タメ口になるよね)

(ガチでどういうことや……?)

(あかん、分からん……)


(松原)「じゃあ、また明日」

(宮浦)「……また明日」


そういい、先に松原が教室を出た。


(……何があった?)

仕事中は敬語で、それ以外は……タメ口…………うん?

でも、さっき真辺先輩が来た時は…………

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