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明坂高校生徒会はこんなもんやで!  作者: 綿ダッコ
〜夏の過ごし方〜

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第二十二話 予想してなかっ……た……

 ……気にしたら負けか?

いや、気にしないのは良くないよな……

今後は気をつけよ……


宮浦はそんなことを考えながら眠りについた。

――次の日、宮浦はクラスの仕事のために登校していた。


(結局、あんま寝れんかった……1時間前から来ても意味ないのは分かってるけどさ……家におっても暇すぎるだけやしな)


宮浦は独り言として漏らしそうになりながら、教室の扉を開けた。


(宮浦)「あっ、おはよう」

(松原)「おはようございます」


誰も居ないと思っていた教室には、松原の姿があった。


(宮浦)「早いな」

(松原)「作業量が多いって言ってましたし、田中先生に呼び出されてたので」


そう言った松原の机には、まだ何も用意されていなかった。


(宮浦)「そうなんや。…………これ沖縄のお土産」

(松原)「えっ……?良いんですか?」

(宮浦)「うん、生徒会メンバー全員に渡してるし」

(松原)「ありがとうございます。……開けてもいいですか?」


宮浦は無言で頷く。


(松原)「……これは、『海が描いてあるしおり』と『ペン』ですか。……使えやすそう、ですね」


(反応薄いような……?いや、気にしすぎか………………2人きりで渡せるならもっとちゃんと選べば良かった……)


(松原)「……ありがとうございます。大切に使わしていただきますね。それで、相談なんですけど――」

(宮浦)「あっ、うん」


(気にしすぎやな……)


宮浦は自分にそう言い聞かせ、松原の相談に乗った。


(松原)「――という認識で合ってますよね?」

(宮浦)「うん、俺もそのつもりでおるで」

(松原)「……そういえば、沖縄の海は綺麗でした?」

(宮浦)「え?あ、うん、めっちゃ綺麗やったで」

(松原)「そうなんですね。……私も、行ってみたいです」


(一緒に行きたいな……)


(……うん?)


(何考えてんねん自分)


(顔熱なってきた)


(…………とりあえず、文芸部に行こ)


(宮浦)「お手洗い行ってくるわ」

(松原)「あっ、はい」


そう言い、宮浦は文芸部用のお土産を持ち、部室へ向かった。


(岡本)「颯真久しぶり〜」

(森田)「久しぶり〜」

(松永)「どうしたん?」

(宮浦)「久しぶり。沖縄のお土産渡そうと思って……今、他の人居らんよね?」

(岡本)「うん、この3人だけやで」


誰も居ないことを確認した宮浦は、3人にお土産を渡していった。


(宮浦)「じゃあ俺はこれで」

(岡本)「ばいばーい」

(森田)「また後で〜」


その頃、松原は――


トーク画面を開いて、固まっていた。


(休みの連絡入れたいけど……なんだか、生徒会グループには送りづらい……)


生徒会グループに打ち込んでいた文字を、消す。


(でも無断欠席は良くないし……)


代わりに開いたのは――


『真辺先輩』



…………変に思われたくないし。

言及されなかったから良かったけど、もしされてたら……

なんて答えれば良かったんだろう……


松原は、机上の袋に視線を落とした。


……海。

……綺麗だなぁ。


松原はおもむろにペンを持ち上げる。


軽い…………書きやすい……


――そういうとこ、ずるいなぁ。


廊下から足音が近づいてきた。

そして扉が、ガラッと開く。


(宮浦)「ごめん。意外と長引いてもうたわ」

(松原)「全然大丈夫ですよ」


宮浦は軽く手を合わせて謝ると、そのまま自分の席に座った。


……気にしすぎよな。


そう思ったのに、胸のざわめきは消えなかった。

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