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その他(現代ドラマ、恋愛、童話など)

おもちゃの少女――きらきらってね!

作者: すっとぼけん太
掲載日:2025/12/11

むかしむかし、「おもちゃの村」と呼ばれる、

不思議なところがありました。


その村には、おもちゃがたくさん、ころころと転がっていました。


なぜかというと――その村に住むシュガーという女の子が、

人をおもちゃに変えてしまう魔法を持っていたからです。


シュガーの指先から生まれるおもちゃたちは、

目の中できらきら光りながら、ころころ転がりました。

村はいつも、『クリスマスのきらきら』みたいにぎやかでした。


けれど、ある日。


村の最後のひとりまでおもちゃに変えてしまったあと、

きらきらしていた世界から、

笑い声も、あたたかさも、すべて消えてしまいました。


それを見て、シュガーはふと思ったのです。


「ひとりで遊んでも、ちっとも楽しくない……」


――そして次の日、クリスマスの朝。


クリスマスの朝の雪の光が、

空からきらきら降りそそぐなかで、

シュガーは、そっと自分自身をおもちゃに変えました。


それは、

いつか新しいともだちがやってきて、

自分を見つけてくれるように。

ほんとうの“きらきら”が、この村にもどるように――

祈りのような気持ちだったのかもしれません。


それから、長い長い時が流れて――千年後。


ひとりの旅人が、その村を見つけました。

彼は、微笑むように眠る小さな人形を、

壊さないようにそっと抱き上げました。

その瞳は、千年ぶりに光をうけて、

ほんのりと――きらり、と輝いたように見えました。


「その人がね、このお店をつくったんだよ」


パパはそう言って、優しく微笑みながら、

おとぎ話を締めくくった。



「ねえ、あなた」


ママが少し不思議そうに、パパに尋ねた。


「さっき、娘たちに何を話してたの?」


「……」


「だって……せっかくクリスマスにトイザらスまで来たのに、

 この子たち、――“何もいらない”って言うのよ」


パパは背を向けたまま、なにも言えません。

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― 新着の感想 ―
ブラックジョークの聞いたお話ですね。 最後に大人目線で読んでしまいました。 読ませていただきありがとうございました
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