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ブラインド(s)

作者: タマネギ

南向きの窓は

ブラインドのままで

夏の陽射しが強すぎて

近寄る気にもなれず


締め切りに追われて

デスクは散らかって、

エアコンの風を頼りに

手を休めた


隙間から漏れる陽射し

気になり始める。

遠い空の彼方から

呼ばれたみたい。


やっぱり君に会えない

それがこんなに寂しい

少しも先に行けなくて

仕事まで進まず



答えが合わなくて

ぐったりもしていた

寝不足が続いてるから

脳も空回り


細い光が壁まで

届くようになった

溜息混じりに

ブラインドに立つ


引っ張り上げれば君の

姿が浮かぶ空

濃ゆい夏の青さを

そっと吸い込む


いつまで君に会えない

それを聞いたりしたけど

少しも目処がたたずに

夏からも逃げてる。



意外とこの国の暮らし

快適よと言ってた

乾いた君の街角

今は空の彼方


しばらく君に会えない

それはわかっていたこと

そろそろ動き出さなきゃ

ブラインドを下げて


夏の空を隠して



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