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西にゆく
ゆっくりと飯をたべきったタクアンが、さあどうする?と、お茶をてにとる。
コウドはわかってるのを確かめるようにゆっくり口にしてみた。
「 ―― ここは終わりにして、西にゆく」
待っていたように、湯呑の中身ををいっきに干した男は、音をたてて湯呑をおいた。
「 それがいい。 ―― 死んだあの二人も西の者だ。 足取りもしりたいし、なにより、あの医者も、『西』からはいってきたってことだしな」
右の目元をかきながら、タクアンが先に立ち上がった。
―――――――
ゆっくりと飯をたべきったタクアンが、さあどうする?と、お茶をてにとる。
コウドはわかってるのを確かめるようにゆっくり口にしてみた。
「 ―― ここは終わりにして、西にゆく」
待っていたように、湯呑の中身ををいっきに干した男は、音をたてて湯呑をおいた。
「 それがいい。 ―― 死んだあの二人も西の者だ。 足取りもしりたいし、なにより、あの医者も、『西』からはいってきたってことだしな」
右の目元をかきながら、タクアンが先に立ち上がった。
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