表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 剥奪 ―  作者: ぽすしち
坊主のタクアン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/142

元軍人でも

 トクジのほめるようなそれに、け、と息をはきだす。


「 そんなたいそうなもんじゃねえし、死んだものを弔う坊主には、こんな『力』はよけいなもんだ。 ―― 《魂》が残ってるのをわかってて、さっさと逝けって経をよむんだからな。 だからおれは、弔いにはいかねえで、妖物あいてのほうが気が楽だ。 ―― 言っとくが、」


 コウドをゆびさした。


「 あんたみたいな軍人たちは、死んでも《魂》が骸に残ることはほとんどない。 軍人になったときからこの世に未練がなくなってるのか、または、自分を殺した相手のところへゆくか、だ。 そうやってたくさん殺したぶんの《魂》をせおってる軍人ならみたこともあるし、そういうのは軍人辞めてからものこってるもんだが、・・・あんた、 ―― せおってねえな」




「タクアン、―― コウドは、毎朝、おれといっしょに経をとなえてる」



 トクジの強い口調に、タクアンはあかない右目をゆびでおしあげるようにして、わかってるさ、とコウドをみた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ