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おとぎばなし ― 剥奪 ―  作者: ぽすしち
坊主のタクアン

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85/142

サガセ



   ご ハイッ  テ  ぼ

   ぼご ト  オッタ  



「『とおった』? 盗ったじゃねえのか。それは、『はいって』、『通った』ってことか?」




   ぼ トオ  ッテ ごぼ

   ご ハ  ギ トル  ぼご




「なんだ? じゃあちがう《禁術》か・・・。 わかった、ありがとな。ほかになにか言いてえこと、あるかい?」




   ご カカ ア スマ ン  ぼご

   ぼご ナカ  ミ  ごぼ っごぼっぼ  サガセ っごっ っぼご




「 おわ!」



 タクアンが穴の中からとびあがり、骸のひとつがはじけとぶのを、「  っつ、」なげつけた経でおさえこんでたたきふせた。


 もうひとつの骸は、ただゆっくりとたおれこむ。

 


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