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おとぎばなし ― 剥奪 ―  作者: ぽすしち
チサイ先生

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《みたて》られたセイテツ


 ここでチサイに病をみたててもらうときは、みな手をにぎられ、顔をじっと見つめられることになる。



 セイテツは、顔色が悪い、という理由で、いきなり手をにぎられ、《みたて》が勝手にはじまったのだ。


 結果、疲れと血のめぐりの悪さが原因だといわれ、薬をだされたので、ちゃんと金をはらって、それをうけとった。



 薬はどうやら効いたらしく、そのあとしばらく、アッチのほうもかなりよかった。

 女にもほめられたので、できればまたあの薬をもらってもいいのだが、それにはまた、 ―― チサイの《みたて》を、うけないと、もらえない。




 あの目をまたむけられるのかと思うと、ふんぎりもつかない。



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