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別記
「ともかく、いまは、坊主を利用しようとする者だって、出てくる世の中だ」
「そりゃ、たしかに・・・」
高山にいたギョウトクのことは、いまだに忘れることはない。
「『力』や『徳』があるほど利用されやすいのだから、スザクの従者のはなしをきいたときに、これは用心に越したことはないと思ったのだ」
いやすまなかった、とまたさげようとする頭をシュンカにとめられ、あらためてみつめ、こんなこともあるのか、とうなる。
「だがなあ・・・シュンカは生まれたときのシャムショの記録からしてすでに『別記』されているときいた」
うまれて神官に《祝福》をうけたときから、なにかの『力』や『予兆』がみられれば、それは記録にのこされる。




