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手をにぎる
めをとめてくださるかた、ありがとうございます!
ことしもおつきあいいただけると、うれしいです。。。
「 いや。 ―― 今日はむかえが遅いな」
このごろシュンカは、チサイの手伝いを終えてからトクジのところで経をならうので、帰りが遅くなることが多い。
それにしびれをきらせてスザクが迎えにくるのだ。
シュンカがもうそんな時刻ですか?と焦った顔をする。
トクジはわざと、おれの教え方はチサイ先生とくらべてどうだい、と問い、シュンカを困らせる。
「 その、・・・くらべるなどできませんが、 ―― トクジさまといっしょだと、時がたつのがあっという間です。 いえ、・・・チサイ先生との仕事は、とてもためになって、先生はおはなしもとても丁寧なので、わかりやすいのですが・・・」
「ですが?」
トクジの顔をうかがい、すこし困ったように、手をにぎられます、と小さく言った。




