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化かし辻
そうだ、なにかとこの街でおこる騒ぎにつながっていて、トクジも、あそこには気をつけろと、いつも言っている場所だ。
思った通り『化かし辻』へとむかったミノワが、辻のてまえで屋根をけって、上へといきなり高くとびあがった。
なにかしかけるかとコウドたちが躊躇して止まったとき、どごんっ、と腹のそこにひびくような音がしたかと思うと、下の辻から竜巻のような黒い風の渦が、のぼりだした。
あたり一帯も、いきなり、強い風におそわれる。
「 ウドにいっ!! 」
誰かがさけんだとき、高くとんでいたミノワの首が、がくり、とたれた。
そうです。そろそろ終わります。。。




