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一気に剥ぎ取る
残虐血肉表現場面。 ごちゅういを
まて!とコウドがさけぶのと、その肩をかす男が、ぎゃああ、とさけんだのは同時だった。
「ミノワがのっとられてんだ!!」
コウドの怒声に、ようやく異変にきづいた男衆たちがチサイからはなれ、むこうに寄ろうとしたが、おそかった。
「っな、んだ、ありゃ・・・」
ミノワは両手で自分の顔をつかみ、耳のあたりから、剥がしはじめている。
そんなこと・・・できるわけないと、いいたかった男衆たちの言葉が終わる前に、いっきにはぎとったおのれの顔を、そばでうごけないままの肩をかした男の顔におしつける。
「 っこんのっ!!」
コウドがクナイを投げるが、顔のはがれたミノワは、つけられた顔をとろうともがく男をかかえて、とびのいた。




