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おとぎばなし ― 剥奪 ―  作者: ぽすしち
逃げ道

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130/142

一気に剥ぎ取る

残虐血肉表現場面。 ごちゅういを


 まて!とコウドがさけぶのと、その肩をかす男が、ぎゃああ、とさけんだのは同時だった。



「ミノワがのっとられてんだ!!」


 コウドの怒声に、ようやく異変にきづいた男衆たちがチサイからはなれ、むこうに寄ろうとしたが、おそかった。



「っな、んだ、ありゃ・・・」



 ミノワは両手で自分の顔をつかみ、耳のあたりから、剥がしはじめている。




 そんなこと・・・できるわけないと、いいたかった男衆たちの言葉が終わる前に、いっきにはぎとったおのれの顔を、そばでうごけないままの肩をかした男の顔におしつける。




「 っこんのっ!!」


 コウドがクナイを投げるが、顔のはがれたミノワは、つけられた顔をとろうともがく男をかかえて、とびのいた。





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