表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 剥奪 ―  作者: ぽすしち
チサイの正体

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/142

渡り続けて来た


「だが、神官と坊主では、『力』の種類がちがうと、セイテツどのが・・・」



 最後の抵抗のようにコウドが口にすれば、ドウアンが口をゆがめ、違ってもあやつならできるだろう、と断言した。



「 仕組みだけ知れば、神官の力で別の解釈をくわえ、『新しい術』にすればいいのだ。 ―― ケイテキは、最初に神官の《禁術》でおのれの顔をはがし、屋敷の者につけ写したんだろう。もちろん騒ぎにならぬよう、自分の写しを残し去ったはずだ。 外にでても顔のはがれた死人をつくったのは、神官の《禁術》で顔をつかって次々に写っていったのもあるだろうが、この《術》は『顔』がたえられず腐るというから、途中どこかから、坊主のほうの《禁術》である、『魂だけで渡る術』をつかい、幾人もわたって魂を写したはずだ。 それとの区別をなくすために、全部の顔をはぎとっているのだろう」




「どうりで、スザクでも匂いをたどれねえわけだ。 ―― いや、あいつがたどれねえように、からだも魂も乗っ取り続けてわたったから、この街にはいれたのか・・・おい、コウド、」



 トクジは口をあけたままのコウドのからだが震えているのをみた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ