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クイーンもボーンも片づければ気にならない

 序章と云うより自己紹介。

 まず、私は特異な能力を持ち合わせていない。ただいくつもの世界を渡り歩き、報酬に見合った仕事をするサラリーマンだ。朝はフルーツグラノーラにミルク、玄関で最悪な一日が始まったと呟き、靴を気に入らぬ人間の首に見立て,靴紐できつく絞め殺し出勤。論理空間つまりは机上の空論にしか存在しない状況を作り出す問題(すこし癪に障る表現だが、簡潔に言うとすると異能者やら能力者のことだ)をどうやって”解決”するかを労働時間内に考え、資料をまとめ、刻限ギリギリに”終わらす”。普通の社会人だ。ただ業務内容が特殊なのでフリーランスでやっている。社員は私一名、世界線を飛び回るため税金の心配なし、赤字の心配もなし、何故なら依頼人は天文学的報酬を払うからだ。しかし、私は金のために働いているのではない、依頼主の笑顔のために働いているのだ。因みに依頼主は神様が多い(比喩的な表現ではないことを覚えておいてほしい、勿論人間のお客様も神様だと想い仕事をさせていただいております)。そういえば私の名前を言ってなかった、色んな名前が存在する。”ダビデ”、”不死身殺し”、”ヘルシング教授”、”ミスカトニッ大学創設者”、”無茶ぶり殺し”、”閉廷者”、”開園者”、”失楽園の庭師”、”神の服毒薬”、”沙羅双樹の鐘”、”勝利は同じ人間のうえに永久に留まらず”、”おもちゃ箱”、”パスボーン”etc,etc。そんな中でも一際気に入っている名前がある、これを本書の上での我が名としよう。”殺し屋ナラシンハ”どこかの世界の神話の登場人物の名前だったと記憶している。どういったストーリーかは忘れていたが私の人生同様、他愛もない話だろう。

 では、この一ページを開いた読者か依頼主の皆さまに栄光が輝きますように。


ナラシンハはヒンドゥー教の登場人物で神と阿修羅にも、人と獣にも、昼と夜にも、家の中と外にも、地上でも空中でも、そしてどんな武器にも殺されない体を持つ怪物を殺しました。その殺し方は少し屁理屈ともとれる殺し方でした。まず半獣半人(この形態をナラシンハと呼びます。いつもの姿はヴィシュヌと呼ばれる神でシヴァと同じぐらいの偉い神様です)の状態で夕方になるまで玄関の柱に潜み、怪物が来るのを待ちました。そしてのこのこ怪物が来ると柱から飛び出て、地上でも空中でもない彼の膝の上で、純粋な腕力で引き裂きました。

 なんか物語としてはつまんないなってのが感想ですわ。インド人チート殺すのに屁理屈つかってるやんズッル。そうしてできたのが、昨今のチート転生者を殺す殺し屋ナラシンハの話。つまりは屁理屈ばかり書く宣言です。

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