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お昼の小休止

 午前の会議が一旦終了した後のお昼休み。オジサマ魔王は第ニ食堂に向かっていた。

 この世界に居を構えてからお弁当を作ることを考えていたが、この世界の食材をどのように調理すればよいかを学ぶ必要があると思い、未だ自作のお弁当作りには至っていなかった。

 各種料理のレシピは権利の問題なく全ての国民が自由に閲覧できるようになってはいたが、それでも正しい調理法を一度でも見ているかどうかで大きく完成度が変わる。オジサマ魔王はこのことを十分に身を持って知っていた。実はもう何回か失敗をしていた。

「魔王様、今日は第二食堂なんですね」

 秘書の集まりで食事をとっていた魔王担当の公設第一秘書が声をかける。

「ええ、未だこの地の食材を上手く活かせなくて、お恥ずかしい限りです」

 オジサマ魔王は少しはにかみながら食堂での列を進んでいった。


 オジサマ魔王が昼食を終えて執務室に戻ると、公設第二秘書がお弁当を食べ終えていた。

 オジサマ魔王は秘書に笑顔を向けると恭しく頭を垂れて「お嬢様、今日のお茶は何にいたしますか?」と秘書に尋ねた。秘書から「ディンブラを」と上品な返事を貰うと、オジサマ魔王は湯を沸かし、優雅に白磁を温めて、紅茶を淹れた。


 オジサマ魔王は自身の椅子の上に丸いモフモフの猫人形を置いて秘書たちと食後のティータイムで、この地のナス科の食材について話の花を咲かせた。ナス科はナスやトマト、ジャガイモ、ピーマンなどを含む非常に大きな群であるため、実際にはナス属のナスとトマトの水やりの違いについての話で盛り上がっていた。

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