犠牲の上のヒーロー
前まで違う小説のサイトで書かさせて頂いたのをこちらに移転しました。
偉人の子孫とヒーロー。
様々な交差がある日本支部から始まる大事件の解決。
世界には"イザナミ"と呼ばれる人間がいた。
所謂、偉人の子孫と言ったところか…。
その人間は、最初。世界を守る警察の代わりを務めてきていたが、世界の定理が大きく変化したあの日。
その名も"マガツヒ増力戦日"
この日、マガツヒと呼ばれる過去から来る、人間の敵。
人間の感情の中でも負を纏い、人間の風貌をしている奴。
が大きく増え世界を攻撃した。
攻撃する理由は誰もまだ知らない。
そのせいで世界の人口は6分の一と激減した。
そして、イザナミをはじめとする人々はそのマガツヒに対抗する策を練った。
2年後
「卒業おめでとう。これで君たちは立派な"イザナミ"と"セセラギ"だ。
このまま戦闘時に人間を…そして、世界を救えるような人になってくれ。」
東京の中央にある、イザナミとイザナミに協力する人間"セセラギ"が育てられる学校の高等学部では卒業式が行われていた。
最も、人口が減っているので来賓や肉親は誰も来ていなかった。
「これからはイザナミは、後衛と前衛。そしてその他で分けて暮らしチームを組む。
その仲間は家族同然と感じてくれ。
セセラギは訓練を主としたことを日常に組み込む。」
さっきの声がまた高等学部の体育館の壇上から響いた。
しかし、誰しもが聞こうとしない。
むしろ呆れ疲れその言葉を嫌味としか聞かなかった。
なぜなら、セセラギもイザナミも強制的にさせられていたから。
これはユーラシア大陸と日本列島の間にある、人工造島"イザナミ中央部"からの命令だった。
セセラギは12歳になれば強制的に中等学部に入れられる。
これはあのマガツヒ増力戦日のときに決まったことだった。
その時は、12歳以上で18歳以下の者が入れられた。
イザナミは年齢を問わず偉人の子孫であれば強制的に入れられた。
「これで卒業式は終わりだ。では、皆のもの。また会おう。」
そう言って校長と言う名の日本支部の長は壇上から消えた。
そしてもう一つの銀鈴の様な声が響き渡る。
若いが幾つもの戦を乗り越えてきたたくましい女性の背中だった。
「では、それぞれの課への移動を素早くお願いします。」
女性は静かに微笑みながら言った。
「なぁダン〜」
自称ダンの一番の友人の宮本武蔵の子孫。宮本刀史が言った。ちょっとうざそうにでも、友達としての許容範囲を超えない表情をした。
「刀史かぁ。何?」
ダンが言った。
「これから離れ離れだな〜 」
確かにそうだとダンは思った。
ダンは後衛で、刀史は前衛。課が違う。
いつも一緒だったので少し珍しくダンは感じた。
「そうだな〜。お前は俺がいなかったら面倒見る人いないもんな〜」
読んで下さりありがとうございます。
まだまだ続きは出すのでごゆっくりと…