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プロローグ1


 私の御国では、魔導なる不可思議な具象を司る「能力者」を軍事採用している。我が国の能力者の出生率は他国の5倍以上に及び、そして能力水準も他の列強に優位に立ち、まさに「神の国」に相応しい軍隊を確立せんとしていた。


 そして熾烈な軍事競争を繰り広げた時代に生まれた私は、能力者として人生全てを戦争に捧げることとなった。


 能力者の出生率は1/4000程度。他の国とは比べものにならないが、それでも希少な兵科といわざるを得なかった。


 わが軍は全ての能力保有者に徴兵義務を課しており早いものは6歳から能力開発を始め、来たるべき日に備え厳しい訓練に日々従事している。

 しかし、全ての能力者が魔導兵士になれるわけではなかった。

 魔導兵士になるためには魔力生成と魔力出力の合格水準を満たさなければならないからだ。


能力者といっても空間を切り裂く大魔導を行使するものもいれば「タバコの火が無いとき役立つ能力者」と揶揄される者がいるほど個人のばらつきがあるために、魔導兵科としての水準に漏れれば、予備役や他の兵科に飛ばされることもある。


 そして魔導兵士を語るうえで欠かせないもう一つの能力がある。それは「夢想」と呼ばれる能力だ。

 通常の能力者は、体内に存在する魔力をさまざまなエネルギーとして出力することができる。


魔導分野は未知の領域だが、理論上は魔力をエネルギーとして「出力」可能なら、全ての人間が能力を発揮することができるといわれている。


 しかし夢想魔導師は体内の魔力が存在しない。よって魔力をエネルギーとして取り出すことは出来ない。


 ではどうやって魔導を行使するのかといっても、残念ながら今の魔導科学では解明できていない為不明である。


 一つだけ言えるとすれば、夢想は世界の理を捻じ曲げることが出来るということ。魔力が及ぼす影響はどれもエネルギーとしての運用に限られるが、夢想は時に物理法則を無視することが出来る。


 例えば魔導能力で箒で空を飛ぶことは可能だが、それは重力に逆らう揚力を魔力で具象化させるからである。

では、もし夢想の力を使い空を飛ぶとどうなるか。個人の能力にも左右されるが、箒が行きたいところへ「連れてゆく」ことになる。


 あくまで一例ではあるが、この整合性のない夢想能力を魔導とは一切の因果のない存在だと主張するものも少なくない。



 ここで私が生まれ持った力について紹介しよう。私は先天性の夢想魔術を保有している。ちなみに魔導の割合は夢想が一割未満であるから私は能力者の中でもかなりの稀有な逸材だともいえる。


 しかし私が魔導兵士になるには大きな問題があった。

 

 それは……。




 私の能力が「紙」を自在に操るテレパシー能力者だということである。


 私にできることといえば、体の表面全体に紙を取り込むこと。そして私の指揮権を有した紙を念力が届く範囲で手繰り操ること。


 夢想のデメリット。それはつまり能力が一つに限定されているのだ。

 特に戦争で使えない夢想能力者は魔力による魔導運用が出来ないので、魔力増幅装置で戦うことができるかも知れない低水準魔力保持者より劣りそして様々なエネルギーを生み出す魔導師と違い柔軟性と適応性に欠けるのだ。


 結局のところ戦争適合のない夢想能力者は研究材料としてしか役に立たないのである。


 私の能力は事務向けと言われ「軍国少女」だった当時の私はそれはがっかりしたものである。例え能力者として徴兵され幼年学校行けたとしても不適格とみなされた場合は落第。


 私は魔導兵士にはなれないお払い箱の一人だった。


 しかしもう一人の夢想魔導師に出会ったことによって私たちは特別な扱いを受け、後に魔導兵として私たち二人の少女は戦場を駆け巡ることとなる。

ストーリーには差異はありませんが、用語が確立していないため後に差し替えがあるかもしれません。

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