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竹取恋物語  作者:
桜吹雪美彼女
4/4

3.5桜

私はある日、夢を見た。

その夢は、亡くなったおじいちゃんに不思議なことを言われたのだ。

2週間前___。



時刻は11時45分。

いつも通りベッドに入り、眼を閉じた。しばらくすると、滅多に見ない、夢の世界に入り込んだのである。真っ暗な闇が、私を襲う。夢なんて何日ぶりだろうか。いつもは夢なんて見る余裕もないのに……。

「おや……輝夜かい?」

聞き覚えのある声だ。かすかな思い出が頭にリピートする。

「___おじいちゃん!?」

叫んだ。あ、叫べた。その叫びは夢の中だろうか、母にも丸聞こえだろうか。

「そうじゃ、覚えてくれたんじゃな……」

「もちろん、よ。なんなに暖かいおじいちゃんを忘れるわけがない」

おじいちゃんがニコリと微笑んだ。

「では本題に入ろか……」

「本題?」




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