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3.5桜
私はある日、夢を見た。
その夢は、亡くなったおじいちゃんに不思議なことを言われたのだ。
2週間前___。
時刻は11時45分。
いつも通りベッドに入り、眼を閉じた。しばらくすると、滅多に見ない、夢の世界に入り込んだのである。真っ暗な闇が、私を襲う。夢なんて何日ぶりだろうか。いつもは夢なんて見る余裕もないのに……。
「おや……輝夜かい?」
聞き覚えのある声だ。かすかな思い出が頭にリピートする。
「___おじいちゃん!?」
叫んだ。あ、叫べた。その叫びは夢の中だろうか、母にも丸聞こえだろうか。
「そうじゃ、覚えてくれたんじゃな……」
「もちろん、よ。なんなに暖かいおじいちゃんを忘れるわけがない」
おじいちゃんがニコリと微笑んだ。
「では本題に入ろか……」
「本題?」
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