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竹取恋物語  作者:
桜吹雪美彼女
2/4

第2桜

私は、人に見られている。

男子からは暖かい視線。女子からは冷たい視線。頭がクラクラするほど、視線は不安定な温度。ついには芸能界からも目を向けられ、期待の視線。デビューしないって言ってるのに、しつこい。

親は厳しく、彼氏も作ったこともない。門限が決まっているため、友達と遊んだこともない。わたしは大した人種ではないのに、どうしてそう縛り付けるのだろう。おまけに、笑い方もわからない。流行りの喋り方も、ファッションもわからない。

「輝夜ちゃんって髪の毛綺麗だね」と前に言われたことがある。あの時、私はどのような反応を見せていたのか。どんな風に笑っていたのか。___思い出せない。ただ、あの時は笑うしかないなと追い詰められ、無理に笑ったのは覚えている。

友達は、いないと生きていけないの?親は必要なわけ?彼氏は?どの教科書にも載ってない。でも、私自身で確かめることも出来ない。実験ももちろん出来ない。教えてもらうことも調べることもできやしない。

私は、最低で、惨めで、哀れで、情けない弱い人間なのである。


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