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プロローグ

朝起きて鏡を見ると、顔が猫になっていた。

驚いて声を出すと、ワン! と犬のような声。

そして後ろを振り返れば、お尻から猿のような尻尾。後から起きてきた妻が驚いて言った。

「あなた、どうしちゃったの!?」

……こんな姿になってまで私のことがわかるとは、さすが我が妻。



翌日、家に来客が。

「たかし、大丈夫か!?」

「変な病気にかかったって聞いたけど……」

両親の声。妻が玄関で応じ、居間へ通す。そして二人は、変わり果てた姿の私を見る。猫の頭で、猿のような尻尾を生やした私を――。

「なんだ、元気そうじゃないか」

「熱もないみたいですし」

確かにその通りではある。



怪物に変身して三日が過ぎた。

今では胴は熊、両手はTレックス、足は象、そして声はワンギョウッという犬と鳥が混ざったような声。

完全な合成生物キメラだ。

そんな私と妻の食卓。

「ワンギョウッ」

「はい、醤油ね」

「ギョギョエー」

「今度はお茶が欲しいのね」

意外と不自由は無い。

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